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カブトムシを飼っていると、飼育ケースの中にダニやコバエが発生したり、土からカビが生えてきたりするなど、いろんなトラブルが起こります^^;
ただ、初めてのカブトムシの飼育は、わからないことだらけ。どう対処したら良いか、困ってしまいますよね。
このページでは、僕が実際に体験したことを中心に、カブトムシの飼育中に起こるトラブルへの対処法についてまとめてみました。
ぜひ、参考にしてください!
目次
- 1 飼育ケースの中にダニやコバエが大量に発生! 駆除する方法は?
- 2 土にカビが生えてきた! どうすれば良い?
- 3 カブトムシがよく喧嘩する。対処法はある?
- 4 カブトムシがひっくり返ったまま動かない。死んでしまったの?
- 5 カブトムシの成虫が土から出てこない。死んでしまったのか?
- 6 カブトムシの幼虫が動いていない。ケースの中で死んでいる?
- 7 カブトムシの幼虫の体に黒い斑点が出てきた。ブヨブヨしてきた。これって病気?
- 8 カブトムシが昆虫ゼリーを食べない。どうすれば良い?
- 9 幼虫が土の上に頻繁に出てくる。何か問題があるのか?
- 10 カブトムシが土の上で蛹になっている! このまま放っておいて良い?
- 11 蛹室を壊してしまった! どうすれば良い?
- 12 蛹が黒くなってきた。死んでしまうのか?
- 13 羽化したカブトムシが土から出てこない。動かない。これって異常?
- 14 飼育ケースを落とした! 中にいるカブトムシは大丈夫か?
- 15 カブトムシを増やしすぎて飼い切れない!どうすれば良い?
- 16 カブトムシを飼っている部屋で、家族が殺虫スプレーを使った。影響はある?
- 17 まとめ
飼育ケースの中にダニやコバエが大量に発生! 駆除する方法は?
カブトムシを飼っていて、よくあるトラブルがダニやコバエの発生です。
これらが発生したからといって、カブトムシに直接的な害はありません。僕たち人間に寄生することも、もちろんありません。
さほど気にしなくて大丈夫です。
とはいえ、ダニやコバエはやはり気になるもの。
これらを退治するには、ケースを水洗いして土を丸ごと変えてしまうのが一番です。
カブトムシの成虫の体にダニが付いている場合は、使い古しの歯ブラシで優しくこすり洗いをして落とします。
それが難しい場合は、ダニ取り専用の土を使ってダニを一掃しましょう。
例えば、マルカンのダニも落とせる消臭マットを使えば、2日ほどでダニがいなくなりますよ^^
マルカンのダニも落とせる消臭マット
・天然の成分であるヒノキチオールがダニを強力に撃退
・2日ほどでダニがいなくなる
・消臭・殺菌・抗菌作用も高い
ただ、これらの方法がダニやコバエを退治できるのは、カブトムシが成虫・幼虫の時期のみです。
カブトムシが卵・蛹の時期は、そっとしておくのがベストです。
これらの時期に土を替えようとすると、卵を見逃したり傷つけたり、蛹に致命的なダメージを与えかねません。
やむを得ず、ダニやコバエの退治に踏み切る場合は、くれぐれも慎重に作業を行って下さい。
ダニやコバエを駆除する方法について、詳しくは、次のページで紹介しています。
ぜひ、参考にしてください。
なお、コバエが再び発生するのを防ぐには、次のようなコバエシートやコバエが出入りしにくい設計のケースを使うと良いですよ。
ミタニのディフェンスシート
・コバエの出入りをガード
・土の乾燥も防ぎ、霧吹きの手間が省ける
・カブトムシが破っても安心な3枚入り
SANKOのクリーンケース
・細い空気穴と小窓なしの設計で、コバエの出入りをガード
・土の乾燥も防ぎ、霧吹きの手間が省ける
・左右から蓋をしっかりロック!カブトの脱走を防ぐ
ディフェンスシートもクリーンケースも、気になるコバエの出入りをしっかり防ぐことができるアイテムです。
土の乾燥も防ぐので、面倒な霧吹きの手間も省けますよ。
カブトムシは、乾燥が苦手な虫。土が乾けば、霧吹きをして湿らせてあげることが必要です。
ただ、ディフェンスシートは、ビニール製の薄いシート。カブトムシが角で破る可能性があることを頭に留めておいて下さいね。
クリーンケースは、左右から蓋をロックできることから、コバエだけでなくカブトムシの脱走も防げますよ。
手持ちのケースを使い続けるなら、ディフェンスシートがおすすめです。ケースを新しく追加するなら、クリーンケースを選びましょう。
このほか、カブトムシの飼育ケースに線虫やトビムシが発生することもあります。
線虫とトビムシも、カブトムシや人には無害。ただ、僕たちとしては、やっぱり気持ち悪いですよね^^;
線虫やトビムシも、ダニやコバエと同様に土を交換してしまうのが一番手っ取り早い退治の方法です。
なお、ダニなどの虫を発生させないようにするには、土を湿らせすぎないようにするのが効果的です。
いずれの虫もジメジメッとした環境を好みます。
カブトムシも湿り気のある場所が好きとはいえ、土は軽く握ったら固まる程度の湿り具合に留めましょう。
土にカビが生えてきた! どうすれば良い?
カブトムシの土にカビが生えてくるのも、よくあることです。
カビは、基本的に気にしなくて全然OK。カブトムシには無害です。
というのも、カブトムシの土の多くは、広葉樹をキノコの菌で発酵させて作ってあります。
土の中に発生する白いほこりのようなカビや紐、塊状のものの正体は、キノコの菌糸です。
キノコの菌糸は、カブトムシの幼虫の大好物。大きく育つのに欠かせない栄養のひとつです。
白いカビが生えてくる土は、カブトムシにとって上質な餌といえるでしょう。
実際、野生のカブトムシの幼虫は、シイタケの栽培に使ったほだ木の下にたくさん潜んでいます。
ほだ木とは、キノコの種菌を植え付けて栽培する木のことです。
カブトムシの土に白いカビを見つけたら、放っておくか、土に攪拌してしまうかのどちらかで対処しましょう。
このほか、カブトムシを飼っていると、青カビが土に生えてくることもあります。
ただ、この場合も放っておいて大丈夫。
青カビは、パンやお餅に生えてくるのと同じものです。
青カビは、カブトムシの幼虫の餌にはならないものの、いずれ、土の中にいるバクテリアが分解してくれます。
そのうち、消えてしまいますよ。
カビが気になる人は、その部分だけティッシュで取り除いておいて下さいね。
カブトムシがよく喧嘩する。対処法はある?
カブトムシの喧嘩を防ぐには、1つのケースにカブトムシをまとめて入れすぎないことです。
オス同士は、特に喧嘩をしやすいです。
喧嘩に弱いオスは傷を負いやすく、餌も十分に食べられないまま、通常より早く死んでしまいがち。
喧嘩を防ぐには、カブトムシは、幅15cmのケースなら1匹、幅30cmなら2~3匹を目安に入れるようにして下さい。
オス同士は、別々のケースで飼うのが安全です。
カブトムシがひっくり返ったまま動かない。死んでしまったの?
カブトムシがひっくり返ったまま動かない場合は、脚の間に枯れ葉や木の枝を差し入れ、掴まってこないか確認しましょう。
カブトムシは、自力では起き上がれないとわかると、起きるチャンスをじっと待っていることがあります。
無駄な体力の消費はしないってことですね^^;
カブトムシが掴まってこない場合は、かなり弱っています。
カブトムシを持ち上げてみて、触覚が全く動かず、力ない状態なら、すでに死んでいます。
死後硬直が起こっていることもあるでしょう。
カブトムシがまだ動くようなら、昆虫ゼリーに口元をくっつけてあげて下さい。
餌を食べることで、体力の回復が期待できます。
なお、カブトムシは、地面を歩くのが苦手です。
ケースの土の上に枯れ葉マットや樹皮マットを敷き詰めてあげることで、転倒しにくくすることができます。
ひっくり返ることがあっても、それらを足掛かり起き上がることができますよ。
枯れ葉マットも樹皮マットも、使うのはどちらでもOK。効果としては変わりません。
好みで選んで下さいね^^
枯れ葉マット
樹皮マット
カブトムシの成虫が土から出てこない。死んでしまったのか?
カブトムシの成虫が土から出てこない場合、次の2通りの可能性があります。
昆虫ゼリーを食べた形跡がなく、カブトムシの姿が全く見えない場合、産卵のために潜っているか、土の中でそのまま死んでいるかのどちらかです。
メスは、交尾を終えると、産卵のために土の中に潜っていることがほとんど。むしろ、土の上に出ていることがまれです。
この場合、メスが1~2日ゼリーを全く食べていないようでも、気にしなくて全然OKです。
カブトムシが3日以上姿を見せず、昆虫ゼリーも減っていないなら、土の中で死んでいる可能性を疑いましょう。
いずれにしても、カブトムシが土から出てこない場合、まずは、夜、寝る前にケースの中をのぞいてみて下さい。
カブトムシは夜行性の虫。昼間、姿を全く見せなくても、夜にこっそり土から出てきていることがありますよ^^
夜もカブトムシの姿が見えない場合、覚悟を決めて土の交換に臨みましょう。
カブトムシの生死がハッキリします。
ただ、土の交換は、10月まで待ってください。メスが産卵している場合、すぐに土の交換をしてしまうと、せっかくの卵や孵化したばかりの幼虫を傷つけてしまいます。
カブトムシの姿が昼夜見えないときは、10月以降、土の交換で生死を確かめましょう。
カブトムシの幼虫が動いていない。ケースの中で死んでいる?
冬眠の時期、カブトムシの幼虫は、あまり動かないのが普通です。安心して下さい。
カブトムシの幼虫は、気温が下がると冬眠に入ります。
カブトムシが冬眠から覚めるのは、3月中旬以降、気温が高くなってきた頃です。
ただ、室内で飼っている幼虫は、冬眠しません。屋外ほど寒くならないからです。
とはいえ、12~1月は、さすがに動きが鈍くなりがち。土をあまり食べなくなります。
室内飼いのカブトムシの幼虫が土を再び食べるようになるのは、2月以降です。3月の中旬には、食欲旺盛な幼虫に戻っていますよ。
冬眠の時期、カブトムシの幼虫が動いていないようでも、気にしなくて大丈夫。
あたたかく見守ってあげましょう^^
また、4月以降、カブトムシの幼虫は蛹になる準備を始めます。
この頃の幼虫は、土を食べなくなり、蛹室作りに専念するようになります。
4月以降に土が減らなくなるのも、普通のこと。心配しないで下さいね。
蛹室が完成すれば、幼虫は蛹へと姿を変え、成虫へと羽化するのに備えます。
カブトムシの幼虫の体に黒い斑点が出てきた。ブヨブヨしてきた。これって病気?
カブトムシの幼虫がかかる病気には、黒点病とブヨブヨ病があります。
次に、それぞれの病気の特徴をまとめました。
黒点病 | 幼虫の体に黒い斑点が出てくる。メタジウム菌への感染などで起こる。 |
---|---|
ブヨブヨ病 | カブトムシの体が透明になり、ぶよぶよしてくる。特定の真菌への感染で起こる。 |
これらの病気にかかったカブトムシの幼虫は、いずれ死んでしまいます。
残念ながら、今のところ、治療法はありません。
僕たちにできることといえば、他の幼虫にうつさないよう、その幼虫だけ別のケースに移すことぐらい。
使い捨てスプーンなどを使ってそっとすくい、別のケースに入れてあげましょう。
僕たちが素手で触ると、手にいる雑菌や体温で病気の幼虫をさらに弱らせてしまう可能性があります。
なお、カブトムシが病気になるのを防ぐには、次のことに気をつけましょう。
土を定期的に交換し、ケースは洗って使うことで、衛生的な状態を保てます。
1つのケースに飼育できる幼虫は、例えば、幅30cmのケースなら2~3匹が目安です。
幼虫を密にしすぎないことで、万が一、病気が発生しても蔓延化しにくく、全滅を避けられますよ。
カブトムシが昆虫ゼリーを食べない。どうすれば良い?
飼育のはじめから昆虫ゼリーを食べないようなら、他のゼリーに変えた方が良いです。
カブトムシに合わないゼリーを使っている可能性があります。
カブトムシが昆虫ゼリーをはじめから食べない場合は、違うものに変更しましょう。
例えば、KBファームのプロゼリーは、カブトムシの食いつきが抜群ですよ^^
KBファームのプロゼリー
・カブトムシの食いつきが抜群!
・高タンパクで、カブトムシの長生き・産卵を助ける
・液だれがなく、硬めの仕上がり。手や土を汚しにくい
プロゼリーは、僕が試した中で最もカブトムシの食いつきが良いゼリーです。もう、他のゼリーには戻れません(笑)
プロゼリーは、カブトムシの長生き・産卵を助けるのに有効なタンパク質を豊富に含みます。
液だれのない硬めのゼリーだから、扱いやすさもNo.1。手や土を汚しません。
カブトムシに昆虫ゼリーをしっかり食べてほしければ、KBファームのプロゼリーがおすすめです。
カブトムシが途中から急に昆虫ゼリーを食べなくなった場合は、土に潜って産卵しているか、死が近いかのどちらかです。
交尾を終えたメスは、土の中に潜って過ごすことがほとんど。産卵に集中します。
メスの場合、昆虫ゼリーを1~2日食べず、土に潜っていても、全く問題ありません。
カブトムシの活気が明らかになくなり、餌も食べなくなってきた場合は、「死が近い」と考えてOKです。
そのようなカブトムシは、持ってみると以前より軽くなっていることが多いです。
カブトムシは、夏の終わりには死んでいく虫。
子供にそれとなく寿命を伝え、心の準備をさせてあげましょう。
このほか、羽化後のカブトムシは、しばらく餌を食べないのが普通です。心配しないで下さいね^^
羽化後のカブトムシについて、詳しくは、次のページを参考にして下さい。
幼虫が土の上に頻繁に出てくる。何か問題があるのか?
幼虫が土の上に頻繁に出てくるのは、次の問題が起こっている可能性が高いです。
土の表面に糞が目立つようなら、土の中も糞でいっぱいになっています。
土を交換して下さい。
糞が原因でない場合は、土が再発酵して温度が高くなっているか、湿り気が多すぎるかのどちらかの可能性が高いです。
上述のとおり、カブトムシの幼虫用の土は、キノコの菌を使って広葉樹を発酵させて作ります。
発酵が不十分な土の場合、使っている最中に再び発酵し始めることがあります。
土が再発酵して温度・湿度が高くなっている場合は、ケースの蓋を少しずらし、余分な熱や水分を外に逃がしましょう。
ケースに水滴が付いていれば、ティッシュなどで拭き取ると良いですね。
それでも解決しない場合は、ケースの土をガス抜きを済ませたものに入れ替えるか、新しい土を追加して水分を調整するか、状態に合わせていずれかの対処をして下さい。
これらの対処をしても、カブトムシの幼虫が土から出てくる場合、ケースの中で幼虫が密になり過ぎているのかもしれません。
上述のとおり、幅30cmのケースの場合、飼育できる幼虫は2~3匹が目安です。多くても5匹までに留めましょう。
というのも、幼虫は、お互いに音を出して近づき過ぎないようにしています。
ケースの中が密になっていると、つま弾きに遭った幼虫が土の上に出てくるようになります。
この場合、別のケースを用意して、1ケースあたりの幼虫の数を調整して下さい。
幼虫が快適に過ごせるよう、ケースの中の環境を整えてあげて下さいね。
カブトムシが土の上で蛹になっている! このまま放っておいて良い?
カブトムシが土の上で蛹になっている場合は、すみやかに人工蛹室(じんこうようしつ)へ移しましょう。
カブトムシの蛹が無事、成虫になるには、蛹室で過ごすことが不可欠です。
蛹の時期を蛹室で過ごせなかったカブトムシは、羽化不全になります。
人工蛹室の作り方は、次のページで詳しく解説しています。ぜひ、参考にして下さい。
人工蛹室を自分で作るのは不安な人は、市販の人工蛹室を用意しましょう。
国産のカブトムシの人工蛹室は、「ミタニのサナギのへや」が有名です。
ミタニのサナギのへや
・カブトムシの羽化不全を防ぐ
・蛹の大きさに合わせて使える3サイズの蛹室
・蛹の観察にも最適
ミタニのサナギのヘやを使えば、最大3匹までの蛹を避難させることができます。
蛹の大きさに合わせて人工蛹室を使い分けましょう。
使用する人工蛹室は、蛹の1.3~1.5倍のサイズが目安です。
ミタニのサナギのヘやで蛹を管理すれば、羽化までの様子をバッチリ観察することもできますよ。
とはいえ、カブトムシにとっては、やはり土の中の蛹室で過ごすのが一番です。
カブトムシが土の上で蛹になることがないよう、幼虫の入れ過ぎにはくれぐれも注意して下さい。
カブトムシが土の上で蛹になるのは、幼虫の数が多すぎて、土の中に蛹室を作るスペースを確保できなかったためです。
カブトムシが土の上で蛹になってしまった場合は、人工蛹室に移して、羽化不全になるのを防ぎましょう。
蛹室を壊してしまった! どうすれば良い?
カブトムシの蛹室をうっかり壊してしまった場合も、人工蛹室へ移しましょう。
羽化不全を起こす可能性が非常に高いです。
人工蛹室について、詳しくは次のページを参照して下さい。
ただ、蛹室は、最初から壊さないのがベストです。
カブトムシは、蛹の時期が人生の中で最も不安定な状態。羽化不全は、ほんの少しの衝撃でも起こり得ます。
そもそも蛹室を壊すことがないよう、土の交換は3月までに留めるようにして下さい。
大抵の幼虫は5~6月、早い個体では4月頃から蛹室を作り始めます。
蛹室を壊してしまった場合は、すみやかに人工蛹室へうつしましょう。
蛹が黒くなってきた。死んでしまうのか?
蛹が黒くなってきたのが6月以降なら、羽化が間近の可能性が高いです。
カブトムシの成虫は、ご存じのとおり、黒っぽい色をしています。
6月以降に蛹が黒っぽくなるのは、成虫の体の色が透けているだけのことがほとんど。大抵は大丈夫です。
ただ、6月より前に蛹が黒っぽくなってきた場合は、要注意。
いくら待っても羽化しない、カビが生えてくる、といったようであれば、死亡は確定です。
残念ですが、土に帰してあげましょう。
羽化したカブトムシが土から出てこない。動かない。これって異常?
羽化したカブトムシがすぐに土から出てこない、動かないのは、普通です。
羽化後のカブトムシの体は柔らかく、湿った状態。成虫のカブトムシとして活動を始めるには未成熟です。
カブトムシの体が整うまでには1週間~10日ほどかかります。
カブトムシが無事、餌を食べるようになれば、体が成熟したサインです。
羽化後、カブトムシが初めて餌を食べることを「後食(ごしょく)」といいます。
後食するようになれば、もう立派な成虫。交尾だってできますよ^^
羽化後、カブトムシが動き始めるまで、そっとしておいてあげて下さいね。
飼育ケースを落とした! 中にいるカブトムシは大丈夫か?
カブトムシが蛹の時期に飼育ケースを落とした場合、かなりヤバイです^^;
ケースの土が崩れているようなら、急いで蛹を人工蛹室へ移しましょう。
人工蛹室について、詳しくはこちらのページで解説しています。
カブトムシが幼虫、成虫、卵の時期なら、かろうじて大丈夫かもしれません。
すみやかにケースの環境を整えてあげましょう。
飼育ケースの中に卵や孵化したばかりの幼虫がいる場合、作業は慎重に行って下さい。
生みたてのカブトムシの卵は3~4mm、孵化したばかりの幼虫は8~9mmしかありません。
見逃したり、うっかり傷つけたりする可能性が高いです。
無事、卵を見つけたら、深さ1cmほどの穴を作って、そっと埋めてあげてくださいね。
幼虫は、土の上にのせてあげれば、自分から潜っていきますよ^^
なお、卵や幼虫は、素手で触らないようにするのがポイントです。
素手で卵や幼虫を触れば、僕たちの手の雑菌や熱でさらに弱らせてしまう可能性があります。
使い捨てスプーンを使って、土ごとうつすのが安全です。
万が一、飼育ケースを落とした場合は、カブトムシの時期に合わせて適切な対処をしましょう。
カブトムシを増やしすぎて飼い切れない!どうすれば良い?
カブトムシのメスは、一生のうちに20~30個もの卵を産むといいます。
カブトムシが増えすぎて、飼い切れなくなる場合もあるかもしれません^^;
その場合、近所の小さな子供がいる家庭に引き取ってもらうのが一番です。
大抵は、喜んでもらってくれますよ^^
カブトムシを安易に山や森に逃がすのは、くれぐれも止めてください。
カブトムシを野生に帰すなら、採取してきた場所にしましょう。
というのも、カブトムシは、住んでいる場所によって遺伝子が異なります。
異なる遺伝子のカブトムシを放てば、生態系に悪影響を与えかねません。
カブトムシは、もと居た場所に帰すようにして下さいね。
また、カブトムシが増えすぎないよう、産卵を早めに切り上げてしまうのも方法のひとつです。
その場合、交尾から1か月ほど産卵の期間を設けた後、メスを土が浅いケースに移します。
土が浅い場所では、メスは産卵しません。
カブトムシを増やし過ぎないための対策は、こちらのページで詳しく解説しています。
ぜひ、参考にして下さい。
カブトムシを飼っている部屋で、家族が殺虫スプレーを使った。影響はある?
夏は、虫が多い季節。
家の中にゴキブリや蚊を見つければ、家族が咄嗟に殺虫スプレーを使ってしまうこともあるでしょう^^;
カブトムシを飼っている部屋では、もちろん、そのようなスプレーは使うべきではありません。
殺虫スプレーがカブトムシだけに無害だなんて、あり得ません。
ただ、カブトムシへの影響の程度は、カブトムシとの距離や噴射した時間によって異なります。
カブトムシのケースにスプレーがかかった可能性がある場合は、土と昆虫ゼリーは全て破棄し、新しいものに替えて下さい。
飼育ケースは、念入りに水洗いしましょう。
そうすれば、カブトムシへの影響を最小限に抑えられますよ。
とはいえ、最初からそのような事態にならないのが一番。
家族には、あらかじめ「殺虫スプレーは使わないで欲しい」と伝えておくと良いですね^^;
なお、カブトムシがいる部屋でバルサンを焚けば、間違いなく全滅です。
カブトムシを飼っている間、バルサンは絶対に使わないで下さい!
まとめ
このページでは、カブトムシの飼育中に起こるトラブルへの対処法について解説しました。
カブトムシを飼育していると、様々なトラブルが起こります。
ただ、きちんと対処すれば大丈夫。カブトムシが快適に過ごせるよう、上記を参考に環境を整えてあげて下さいね。