カブトムシの幼虫が土から出てくるときの5つの理由と対処法を解説!

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通常なら、土に潜っていて見えないはずの幼虫。

それが、土の上でゴロゴロしていたり、土の中からひょっこり顔を出したりしていれば、ビックリしますよね。

「何か異常があるのでは?」と不安になってしまいます。

カブトムシの幼虫が土の上に出てくるのは、ケースの湿度や温度が高すぎたり、酸欠の状態になっていたりするなど、居心地が悪くなっている場合です。

幼虫が快適に過ごせるよう、環境を整えてあげて下さい。

このページでは、カブトムシの幼虫が土から出てくるときの5つの理由と対処法を解説します。

カブトムシの幼虫が土から出てくる理由をまとめてみた

冒頭でお話ししたとおり、カブトムシが土の上に出てくるのはケースの中に問題があることが多いです。

ここで、カブトムシの幼虫が土から出てくる理由をまとめてみました。

カブトムシの幼虫が土から出てくる理由

・ケースの湿度が高すぎる

・土が再発酵して暑い。酸欠の状態になっている

・1ケースあたりの幼虫の数が多すぎる

・幼虫の餌である土が不足している

・新しい土に幼虫が馴染めない

これらの理由により、ケースの中の居心地が悪い場合、カブトムシの幼虫は土から出てきます。

その場合の対処法は、次の5つです。

カブトムシの幼虫が土から出てくるときの対処法

・除湿する

・換気する、ガス抜きをする

・1ケースあたりの幼虫を減らす

・土を交換する

・土の総入れ替えは控える

それぞれについて詳しくみていきます。

対処法1:除湿する

カブトムシのケースの湿度が高すぎる場合は、蓋を少し開けて除湿してあげましょう。

いくらカブトムシがジメジメした環境が好きでも、ケースに結露がついていたり、土がビチャビチャだったりすれば、明らかに湿度オーバーです。

カブトムシにとって快適な湿度は、60~65%。土は、軽く握って固まるくらいの湿り気が目安です。

土の湿り具合の目安

ケースの湿度が高すぎる場合は、まずは蓋を少し開けて除湿しましょう。

土がビチャビチャなら、新しい土を加えて湿り具合を調整すると良いですよ。

カブトムシが過ごしやすい湿度になるよう、ケースの状態を整えてあげて下さい。

対処法2:換気する、ガス抜きをする

ケースの土が再発酵して発熱している、または酸欠の状態になっている場合も、まずはケースの蓋を少し開けて対処します。

換気して、ケースの中に新鮮な空気を行きわたらせましょう

カブトムシの幼虫の餌となる腐葉土は、キノコなどの菌でクヌギなどの広葉樹を発酵させて作っています。

発酵が足りない土の場合、カブトムシのケースの中で再発酵を始めることがあります。再発酵した土は、熱とガスを発生します。

暑さや酸欠に耐えきれなくなったカブトムシの幼虫は、土の上に逃げるしかありません。

酸欠のカブトムシの幼虫

土が再発酵した場合、まずはケースの蓋を少し開けて換気して対処しましょう。そうすれば、再発酵も次第に落ち着きますよ。

それでも幼虫が土から出てくるようなら、ケースの土を思い切って交換することをおすすめします。

ケースに入れる土は、あらかじめガス抜きを行っておけば安心です。

ガス抜きとは

ガス抜きとは、土を新聞紙などの上に広げ、日陰で1~2日空気にさらすことをいいます。

 

新聞紙に広げたときに土が乾燥しているようなら、霧吹きで湿らせておきましょう。

 

土から森のような臭いがするようになれば、ガス抜き完了です。

ケースの土が再発酵して、幼虫が酸欠の状態になっている場合は、換気や土の交換で対処して下さい。

マルカンのバイオ育成幼虫マット

ケースの中が暑くなったり、酸欠になったりするのを防ぐため、そもそも再発酵しにくい土を使うのも方法のひとつです。

そこで、おすすめなのが「マルカンのバイオ育成幼虫マット」です。

バイオ育成幼虫マットは土をしっかり発酵させて作っていることから、ガス抜きは必要ありません

バイオ育成幼虫マットの特徴

・ガス抜きが不要
・幼虫が大きく育つ
・幼虫から成虫までの飼育に使える

実際、僕は、マルカンのバイオ育成幼虫マットを使ってカブトムシを育てています^^

ガス抜きは1回もしたことがありません。

カブトムシの幼虫をガス抜きの手間なしに育てたいなら、マルカンのバイオ育成幼虫マットを使ってみることをおすすめします。

対処法3:1ケースあたりの幼虫を減らす

カブトムシの幼虫が土から出てくる理由として、1つのケースに幼虫を入れ過ぎている可能性もあります。

その場合、適切な数になるように幼虫を調整してあげましょう。

カブトムシの幼虫は、音を出して、お互いに近づき過ぎないようにしています。

幼虫の数が多すぎると、接触を避けるために土の上に出てくる個体も出てきます。

1ケースに入れる幼虫の適切な数は、幅30cmのケースなら2~3匹が目安です。多くても5匹までに留めて下さい。

1ケースあたりの幼虫の目安

ケースが足りない場合は、新しく買い足すか、知り合いに幼虫を譲るなどして、1ケースあたりの幼虫の数を減らしましょう。

幼虫を飼育するケースは、ペットボトルを使って作ることもできます。詳しい作り方は、こちらのページを参考にして下さい。

土の中が混雑しないよう、幼虫の入れ過ぎには気をつけましょう。

対処法4:土を交換する

ケースの土が足りなくなっているようなら、新しいものに交換して対処します。

土は、カブトムシの幼虫にとって欠かせない餌。ケースの表面に糞が目立つようなら、土はすでに糞だらけになっています。

餌が不足している場合、土を交換してあげれば、幼虫は喜んで潜っていきますよ^^

対処法5:土の総入れ替えは控える

カブトムシの土を交換するとき、全て丸ごと入れ替えるのは控えてください。

糞が目立つからといって全て新しい土にしてしまっては、幼虫にとっては大きなストレスです。

新しい土に馴染めず、土の上に出てくる幼虫もいます。

僕たち人間でも、ホテルに何日も滞在していると疲れますよね。数日後には、我が家が恋しくなります。

カブトムシの幼虫も、それと同じなのかもしれません^^;

そこで、ふるいを使って古い土から糞を取り除き、残った土をリサイクルするのがおすすめです。

ふるいは、100円ショップの園芸コーナーやネット通販で手に入ります。

ふるいを使えば、簡単に土と糞を分けられますよ。土の節約にもなって一石二鳥です。

例えば、カブトムシの糞の分別に使用するふるいは、次のようなものがおすすめです。

高儀の園芸フィルター

高儀の園芸フィルターの特徴

・細目・中目・荒目の替え網つき
・選べる3サイズ(直径27・30・37cm)
・錆びにくいステンレス製

高儀の園芸フィルターは、目の粗さが「細目・中目・荒目」の3段階になっているのが特徴です。

糞の大きさに合わせて使い分けることができますよ。目が粗いふるいでは、糞を分別することはできません…。

カブトムシにストレスを与えないよう、土を交換するときは、ふるいを使って古い土も残してあげて下さいね。

このように、カブトムシの幼虫が土から出てくるときは、それぞれの理由に合った対処法をすることで解決することができます。

幼虫が土の上に出てきて困ったら、ぜひ試してみて下さい。

まとめ

このページでは、カブトムシの幼虫が土から出てくるときの5つの理由と対処法を解説しました。

カブトムシの幼虫は、ケースの湿度や温度が高すぎる、酸欠の状態になっている、幼虫の数が多すぎる、餌が不足している、幼虫が新しい土に馴染めない、といった理由で土から出てきます。

その場合、ケースの蓋をずらして換気したり、1ケースあたりの幼虫の数を調整したり、土を交換したりすることで対処します。

土の交換では、カブトムシの幼虫が環境の変化にショックを受けないよう、古い土も混ぜて使いましょう。

カブトムシの幼虫が立派な成虫になれるよう、飼い主としてはベストな環境で育ててあげて下さいね^^

最後に、このページで紹介したアイテムをまとめておきました。ぜひ、参考にしてください。

土が再発酵しにくい! マルカンのバイオ育成幼虫マット

カブトムシの土と糞の分別に! 高儀の園芸フィルター