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カブトムシの土を交換しようとして蛹が出てきたら、焦りますよね。中には、土の上で蛹になってしまう個体もいます。
そこで必要になるのが「人工蛹室」。
カブトムシが羽化不全にならないよう、取り急ぎ、人工蛹室に移してあげましょう。
幸いにも、当サイトの管理人である僕が育てたカブトムシたちは、人工蛹室を使うことなく、無事成虫になりました。
ただ、蛹室を壊してしまったり、土の上に蛹があるのを発見したりして、困っている人は多いです。
そこで、このページでは、僕の会社の先輩から教えてもらった方法をもとに人工蛹室の作り方を紹介します。
僕の先輩は、石橋を叩いて渡るような性格の人。その先輩が徹底的に調べあげ、考え抜き、実際に成功した方法です。
ぜひ、参考にしてくださいね^^
目次
カブトムシの蛹室を壊してしまったときの対処法!人工蛹室に移そう
カブトムシの蛹室を壊してしまった場合、人工蛹室に移す必要があります。
蛹の時期を蛹室で過ごせなかったカブトムシは、羽化不全を起こす可能性が非常に高いです。
カブトムシの幼虫は、5~6月頃、早い個体で4月頃から蛹室を作る準備を始めます。
4月以降に土の交換をすると、幼虫がせっかく作った蛹室を壊してしまいます。
うっかりケースを落としたり、ケースをぶつけたりして、蛹室を壊してしまうこともあるでしょう。
また、カブトムシは、1ケースあたりの幼虫の数が多くて十分なスペースがなかったり、土が乾燥または湿りすぎていて頑丈な蛹室を作れなかったりすると、土の上で蛹になることがあります。
カブトムシが羽化不全になるのを防ぐには、蛹を人工蛹室に移す必要があります。
人工蛹室はオアシスで作るのがベスト
では、人工蛹室は、どうやって用意すればよいでしょうか。
実は、人工蛹室は自作できます。
ここで、人工蛹室を作るときに必要なものをまとめてみました。
僕の先輩が編み出した人工蛹室では、トイレットペーパーの芯でオアシスをくり抜いて作ります。
オアシスは、園芸用品を扱っているお店のほか、100円ショップでも購入できます。
このほか、トイレットペーパーの芯や紙コップを土台に使って人工蛹室を作る方法もあります。
ただ、僕の先輩によると「人工蛹室はオアシスで作るのが、最も成功率が高い」そうです。
先輩がオアシスで人工蛹室を作ることを勧める理由は、次のとおりです。
それぞれについて、詳しく説明します。
理由① カブトムシのサイズに合わせて蛹室を作れる
オアシスなら、カブトムシのサイズに合わせて蛹室の大きさを調整することができます。
人工蛹室は、蛹のサイズの1.3~1.5倍の大きさが目安です。
大きすぎる蛹室は体が安定せず、羽化不全を起こしやすくなります。
オアシスで蛹室を作るときは、くり抜きで使うトイレットペーパーの芯の太さを変えればOK。
あなたの蛹にピッタリの蛹室を簡単に作ることができます。
一方、蛹室に紙コップを使う場合、サイズの調整は難しいです。というのも、紙コップはすでに大きさが決まっています。
紙コップを分解して作り直すのは、かなりの手間です。
オアシスを使えば、カブトムシのサイズに合った蛹室を簡単に作れます。
理由② カブトムシを乾燥から守れる
オアシスで作った蛹室なら、カブトムシを乾燥からしっかり守ることができます。
カブトムシの蛹は、幼虫・成虫のときと同様に乾燥にとても弱いです。
湿度は、60~65%が目安です。
そこで、もともと切り花に水を与えるのに使うオアシスなら、保水力は抜群。
1週間に1回、蛹室の湿り具合をチェックするようにすれば十分です。
カブトムシが成虫になるまで、1回も水分を与えなくて済む可能性も大いにあります。
カブトムシは、蛹になってから3週間ほどで羽化を始めます。
一方、トイレットペーパーの芯や紙コップで作った蛹室の場合は、それ自体を濡らすことはできません。
トイレットペーパーの芯は水に弱く、紙コップは水を含みません。
蛹室の湿度を保つには、別途、水で濡らしたティッシュやキッチンペーパーを入れる必要があります。
ただ、ティッシュやキッチンペーパーでは、オアシスで作った蛹室との保水力の差は明らかです。
2~3日ごとにティッシュやキッチンペーパーを霧吹きで湿らせるのは面倒です。
蛹が入ったケースを頻繁に開け閉めしていれば、その衝撃で羽化不全になる可能性もあります。
保水力の高いオアシスで蛹室を作れば、カブトムシを乾燥や衝撃から守ることができます。
理由③ カブトムシが登りやすい
オアシスは、登りやすさの面からも人工蛹室の土台におすすめです。
羽化後、カブトムシは、蛹室の中で1週間ほど体を乾かしながら過ごします。
このとき、体の内側にある薄い羽を完全な状態に仕上げるには、蛹室をよじ登り、しっかり広げて乾かす必要があります。
ただ、トイレットペーパーの芯や紙コップでは、表面がツルツルしていて滑りやすく、うまく登れません。
滑って蛹室の底に落ちれば、その衝撃で羽化不全を起こしてしまう可能性が高いです。
羽化したばかりの成虫の体は柔らかく、ちょっとした衝撃にも耐えられません。
一方、オアシスで作った蛹室なら、カブトムシの爪が引っかかりやすく、登りやすいです。
カブトムシは、落下の心配なくオアシスの壁をよじ登り、じっくりと羽を乾かすことができるでしょう。
人工蛹室には、オアシスを使うのが最適です。
なお、人工蛹室を作ろうと、本物の蛹室を真似して土の中に空洞を作る人もいます。
ただ、カブトムシの飼育に慣れていない人が土の中に人工蛹室を作っても、途中で崩れてしまう可能性が高いです。
そうなれば、蛹の羽化不全は確実です。
カブトムシの人工蛹室は、やはりオアシスを使って作ることをおすすめします。
初心者でも簡単! 観察もできるカブトムシの人工蛹室の作り方
ここからは、オアシスを使った人工蛹室の作り方を紹介します。
オアシスを使った人工蛹室の作り方
オアシスをペットボトルから取り出す。
オアシスの側面にトイレットペーパーの芯の一部がかかるように当て、貫通するまで押し込む。
ティッシュでペットボトルの口を覆って輪ゴムで固定する。
人工蛹室で使うペットボトルは、透明で凹凸のないものを選ぶのがポイントです。
そうすることで、蛹室の中が観察しやすいです。
また、人工蛹室には、炭酸飲料のペットボトルを使うことをおすすめします。炭酸飲料のペットボトルは、固くて頑丈です。
オアシスのくり抜きで使うトイレットペーパーの芯の太さは、蛹の1.3~1.5倍になるように調整して下さい。
なお、カブトムシが羽化するまでに、オアシスにカビが生えてくることがあります。この場合、何もしなくて大丈夫です。
野生のカブトムシは、カビと共存しながら生きています。カブトムシがカビに負けることはありません。
無理にカビを取り除こうとすれば、オアシスが崩れ、カブトムシが羽化不全を起こす可能性もあります。
人工蛹室にカブトムシを移し終えたら、そのままそっとしておきましょう。
人工蛹室は、ペットボトルを使って個別に管理しよう
複数の人工蛹室が必要な場合でも、蛹はペットボトルのケースで1匹ずつ管理して下さい。
たしかに、水槽型のケースに人工蛹室をまとめて入れて管理することもできます。
その場合、オアシスの間に新聞紙などを入れ、隙間を塞いでおきます。
人工蛹室をまとめて管理する方が一括で乾燥の確認ができる分、飼育の手間を省くことができるでしょう。
ただ、カブトムシの羽化のタイミングは、個体によって様々です。早く羽化した成虫が、他の蛹室に入って荒らしてしまう危険もあります。
人工蛹室は、ペットボトルを使って個別に作って管理するのが安全です。
人工蛹室へ蛹を移すときは、軍手をはめて慎重に!
蛹を人工蛹室に移すときは、くれぐれも慎重に行って下さい。
蛹は、幼虫から成虫へと姿を変える、非常にデリケートな時期。
衝撃に弱く、羽化不全を起こしやすいです。
できれば、人工蛹室に移すのは、完全に蛹になったタイミングがベストです。
「蛹室を完全に壊した」「土の上で蛹になっている」といった急を要する状況でなければ、蛹がこんがりとした茶色になるのを待って、人工蛹室へ移しましょう。
蛹を人工蛹室に移すときは、軍手をはめ、少しの衝撃も与えないように慎重に行って下さい。
蛹を人工蛹室へ移す手順としては、まず、人工蛹室を入れたペットボトルを横に倒し、そっと幼虫を入れます。
そして、ペットボトルをゆっくりと起こします。
蛹がお尻をくねらせて動いても、ビックリしないで下さいね^^;
幼虫を誤って落としたり、ぶつけたりしないように気をつけましょう。
蛹を移し終えたペットボトルは、直射日光が当たらない場所に置いて下さい。
廊下や玄関など、日中でも薄暗い静かな場所がおすすめです。
誤ってペットボトルを倒したり、落としたりしないようにしましょう。
人工蛹室で失敗したくないなら、ミタニの「サナギのへや」がおすすめ
ここまで、人工蛹室の作り方を紹介しました。
ただ、カブトムシを飼うが初めての場合、人工蛹室を作るのは不安が大きいかもしれません。
カブトムシが無事羽化できるかどうかは、人工蛹室にかかっています。
そこで、おすすめなのが市販の人工蛹室を使うこと。
国産のカブトムシ用の人工蛹室で有名なのは、ミタニの「サナギのへや」です。
人工蛹室を自分で作るのに自信がなければ、ミタニの「サナギのへや」を使って蛹を育てましょう。
ミタニのサナギのへや
・蛹の大きさに合わせて使える3サイズの蛹室
・蛹の観察にも最適
・何度でも再利用できる。通常のケースにもなる
ミタニの「サナギのへや」は、国産のカブトムシ専用の人工蛹室です。
クッション性と保湿性に優れたウレタンでできた人工蛹室が、あなたの蛹を衝撃と乾燥からしっかり守ります。
人工蛹室の数は、全部で3つ。サイズがそれぞれ異なることから、あなたの蛹の大きさに合うものを選んで使えます。
ミタニの「サナギのへや」は、中の様子が見える造りになっていることから、蛹の様子や羽化の観察にも最適ですよ!
人工蛹室として使った後は、通常の飼育ケースとして使うこともできます。
中のウレタンを保管しておけば、また人工蛹室が必要になったときに再利用することもできます。
家に1個あれば、安心なケースです。
なお、市販の人工蛹室は、横型のものがほとんどです。
横型の人工蛹室は、クワガタや外国産のカブトムシ用のもの。国産のカブトムシには使えません。
市販の人工蛹室を使うなら、ミタニの「サナギのへや」を選んで下さいね。
まとめ
このページでは、カブトムシの人工蛹室の作り方について紹介しました。
カブトムシの人工蛹室は、オアシスを使って作って下さい。
オアシスを使えば、あなたのカブトムシに合ったサイズの人工蛹室を作れます。
乾燥の心配もなく、羽化したカブトムシが滑り落ちて羽化不全になる心配もありません。
人工蛹室を作るのに自信がなければ、ミタニの「サナギのへや」がおすすめです。
ミタニの「サナギのへや」を使えば、カブトムシの飼育に慣れていない人でも簡単に羽化不全を防ぐことができますよ^^