カブトムシを飼い始めるとき、まず用意しなければならないのが「ケース」です。お店に行くと、様々な種類のケースが並んでいますよね。たくさんあり過ぎて、どれを買えば良いか、迷ってしまいます(苦笑)
カブトムシを飼うときは、虫かごではなく、水槽型のケースを選ぶようにして下さい。カブトムシを2~3匹飼うなら、幅30cmほどのケースが目安。1匹なら幅15cmほどのもので十分です。
さらに、コバエが入りにくい造りのケースを選べば、カブトムシの日々の世話がグンと楽になります。コバエだけでなく、臭いや乾燥も防ぐことができますよ。カブトムシの脱走を防ぐため、蓋がしっかり閉まるものを選べば、万全です。
このページでは、カブトムシの飼育ケースを選ぶときに外せない3つのポイントとおすすめのケースを紹介します。
目次
カブトムシの飼育ケースを選ぶときの3つのポイント
カブトムシを飼い始めるとき、まずケースを用意する必要があります。カブトムシを飼うには、「水槽型」のケースを用意しましょう。
水槽型のケースなら、カブトムシの飼育に必要な「土」を入れることができます。カブトムシは、日中、土に潜ったり、枯れ葉の下に身を隠したりして過ごします。カブトムシが快適に過ごせるよう、水槽型のケースを用意して、土をたっぷり入れてあげて下さいね^^
また、カブトムシの飼育ケースを選ぶときは、次のポイントをチェックして下さい。
カブトムシの飼育ケースを選ぶときの3つのポイント
- 飼育するカブトムシの数にサイズが合っている
- ケースの蓋がしっかり閉まる
- コバエが出入りしにくい造りになっている
それそれについて、詳しく解説します。
ポイント① 飼育するカブトムシの数にサイズが合っている
ケースは、飼育するカブトムシの数に合ったサイズのものを選ぶようにして下さい。
小さなケースに何匹ものカブトムシを飼うと、カブトムシ同士でケンカをしたり、ぶつかり合ったりして、早く弱ってしまいます。また、カブトムシが密集している分、土もすぐに汚れるため、頻繁な交換が必要になります。
具体的には、カブトムシ1匹なら幅15cm、カブトムシ2~3匹なら幅30cmほどのケースが目安です。深さは15~20cmほどのものを用意しましょう。
カブトムシの幼虫の場合も同様です。1匹のみを飼育するなら幅15cm、2~3匹を飼育するなら幅30cmのケースを用意します。
飼育ケースは、カブトムシの数に合った大きさのものを選びましょう。
ポイント② ケースの蓋がしっかり閉まる
ケースの蓋がしっかり閉まることも重要なポイントです。
蓋の閉まり方が甘いケースだと、カブトムシは簡単に開けてしまいます。カブトムシはかなり力がある昆虫です。せっかく手に入れたカブトムシが脱走しないよう、蓋はロックがかかるなど、しっかり閉まるケースを選びましょう。
小窓のあるケースも避けた方が無難です。僕の経験上、ダイソーやセリアなどで売っている100均のケースは、まずアウトでした。
もし小窓があるケースを使うなら、紐で小窓ごとケースを縛ることをオススメします。そうでもしないと、カブトムシの脱走は防げません(汗) それでも開けようとする強者には、霧吹きなどで重しをしましょう。
せっかく手に入れたカブトムシを逃がさないよう、飼育ケースは蓋がしっかりと閉まり、窓がないものを選ぶようにして下さいね。
ポイント③ コバエが出入りしにくい造りになっている
コバエが出入りしにくい造りのケースを選べば、コバエが集まってくる心配もありません。
カブトムシの餌となる昆虫ゼリーやバナナ、リンゴといった果物は、コバエにとってもご馳走です。コバエが簡単に出入りできるケースだと、エサにコバエが集まってきます。
また、カブトムシの土からコバエが発生することもまれにあります。土は自然の環境下で作っているため、コバエの幼虫や卵が潜んでいる可能性はゼロではありません…。
コバエが出入りしにくいケースなら、気になるコバエをしっかりガードできます。侵入経路となる小窓をなくし、空気穴を小さく少なくすることで、コバエが出入りできないようになっています。
コバエ対策のため、カブトムシの飼育ケースには、コバエが出入りしにくいものを選ぶようにして下さい。
コバエが出入りしにくいケースは、臭い・乾燥・汚れも防げる
コバエが出入りしにくいケースには、日々の飼育の負担を軽くするメリットもあります。それは、次の3つです。
コバエが出入りしにくいケースのその他のメリット
- カブトムシの臭いが漏れにくい
- 土が乾燥しにくい
- ケースの周りが汚れにくい
カブトムシの臭いをシャットアウトできるのは、コバエが出入りしにくいケースの大きなメリットです。
カブトムシを飼っていると、与える餌によっては、独特の甘酸っぱい臭いが漂うようになることがあります。臭いで「手間」がかかることはないけれど、良い気持ちはしないですよね(苦笑)
コバエが出入りしにくいケースを使えば、カブトムシの臭いが漏れ出すのを防ぐことができます。
また、コバエが出入りしにくいケースは、土の乾燥も防いでくれます。乾燥は、カブトムシにとって大敵。土は常に湿らせておく必要があります。
ただ、毎日霧吹きをするのは地味に面倒です。コバエが出入りしにくいケースなら保湿の効果が高く、霧吹きは週1回ほどで十分です。日々の世話がグンと楽になりますよ。
コバエが出入りしにくいケースを使うことで、周辺の掃除の手間も省けます。
実は、カブトムシは、夜になるとケースの中でかなり暴れます(汗) ケースの中を動き回ったり、飛ぼうとしたり…。その勢いでケースの周りに土が飛び散ることもしばしばです。家の中にケースを置いている場合は、少なくとも2~3日に1回の頻度で掃除が必要です。
コバエが出入りしにくいケースなら、周囲への土の飛び散りもしっかりガードしてくれます。
このようなメリットからも、カブトムシを飼うときは、コバエが出入りしにくいケースを使うことをおすすめします。
僕も愛用しています!SANKOのクリーンケース
ここからは、カブトムシの飼育におすすめのケースを紹介していきます。
カブトムシの飼育ケースで、僕が最もおすすめするのはSANKOの「クリーンケース」です。
クリーンケースの特徴
- サイズが豊富
- 蓋にロックがかかる
- コバエが出入りしにくい設計
クリーンケースは、サイズがSS・S・M・L・XLと充実。カブトムシを1匹飼うならSSかS、2~3匹飼うならMかLサイズがおすすめです。
また、小窓がなく、蓋の左右でロックをかけられるため、カブトムシの脱走の心配がありません。簡単な操作なので、小さな子供にも安心してお世話を任せられますよ。
空気穴が小さいことから、コバエの出入りはもちろん、臭いや乾燥、ケース周辺の土の飛び散りもしっかり防げます。
実際、僕もクリーンケースを愛用しています^^ 毎日霧吹きする手間がなく、とても楽チンですよ。
産卵や蛹の観察、インテリアとしておすすめのケース
カブトムシの飼育には、SANKOのクリーンケースがおすすめです。ただ、クリーンケースも万能ではありません。
カブトムシに産卵させたかったり、蛹の観察をしたかったり、インテリアにもなるケースが欲しかったりする場合、他のケースを使った方が良いこともあります。
ここからは、用途別にamazonで人気の高いケースをみていきます。
1つのケースでカブトムシを分けて飼える!SANKOの「パーテーションケース」
パテーションケースの特徴
- 付属の仕切り板を使って、カブトムシを分けて飼育できる
- 蓋にロックがかかる仕組みはない
- コバエ対策の設計になっていない
SANKOの「パーテーションケース」は、1つのケースでカブトムシを分けて飼うことができるのが特徴です。付属の仕切り板を使うことで、2つの空間にケースを分けられます。
カブトムシに産卵させたい場合、カブトムシのオス同士またはクワガタの飼育もしたい場合、このケースはとても便利です。
カブトムシに確実に産卵させたいなら、交尾の後、オスとメスを分けて飼う必要があります。オス同士やクワガタとの飼育は喧嘩が起こりやすく、互いに体力を消耗してしまいます。カブトムシに長生きさせたければ、単独飼育が基本です。
クリーンケースの場合、カブトムシを分けて飼うなら、別途、ケースを用意する必要があります。
蛹の観察がしやすい!「ラクぼっくす」
ラクぼっくすの特徴
- 幼虫や蛹の観察がしやすい
- 蓋にロックがかかる
- コバエが出入りしにくい設計
「ラクぼっくす」は、蛹の観察に最適です。
ラクぼっくすワイドのケースの奥行きは7.0cm。幼虫が蛹になり、成虫へと姿を変える様子をしっかり観察できます。カブトムシの脱走&コバエ対策もバッチリですよ。
一方、クリーンケースMの奥行きは19.5cm。幼虫が運よくケースの壁際で蛹になってくれない限り、様子を観察することはできません。
おしゃれなケースが欲しい!「クリアースライダー」
クリアースライダーの特徴
- おしゃれなデザイン
- コバエが出入りしにくい設計
- 付属の仕切り板を使って、カブトムシを分けて飼育できる
クリアースライダーは、インテリアの要素も兼ねて、カブトムシを自宅で飼育したい場合におすすめです。全面が透明なスチロール樹脂でできた、シンプルでおしゃれなデザインが特徴です。
蓋は、カブトムシが自力では空けにくいスライド式。空気穴も小さく、カブトムシの脱走&コバエの出入りをしっかり防ぎます。付属の仕切り板を使って、カブトムシやクワガタを1つのケースの中で分けて飼うこともできます。
クリーンケースは、デザインの面で、クリアースライダーに劣ります…。
このように、用途に応じてカブトムシの飼育ケースを選ぶこともできます。あなたの希望に合うものを選んでみて下さいね^^
まとめ
このページでは、カブトムシの飼育ケースを選ぶときに外せない3つのポイントとおすすめのケースを紹介しました。
カブトムシの飼育ケースは、カブトムシの数に合ったサイズのものを選びましょう。カブトムシを1匹飼うなら幅15cmほど、2~3匹飼うなら幅30cmほどの大きさのものが目安です。蓋がしっかり閉まるもの、コバエの出入りがしにくいものであることも重要なポイントです。
僕のおすすめは、SANKOのクリーンケースです。ただ、カブトムシの単独飼育や蛹の観察、インテリアとしての希望がある場合、パーテーションケース、ラクぼっくす、クリアースライダーといったケースもおすすめです。用途に合わせて選んで下さいね。