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夏休みにカブトムシを飼い始めると、大抵の子供は「カブトムシを幼虫から育てたい!」と言い出します。僕の息子もそうでした^^;
とはいえ、僕たち親にとって、カブトムシを飼育するは子供の頃以来。カブトムシを幼虫から育てるといっても、正直わからないことだらけですよね。
僕のように「カブトムシの成虫は飼ったことがあっても、幼虫を育てた経験はゼロ」って人もいると思います。
そこで、このページでは、カブトムシの幼虫の基本的な飼い方と羽化率100%で育てるコツを解説します。
また、ダニやコバエの発生など、カブトムシの幼虫の飼育でよくあるトラブルへの対処法も紹介しています。
ぜひ、参考にしてください。
目次
カブトムシの幼虫の飼育で必須のアイテムを紹介
まず、本題に入る前にカブトムシの幼虫の飼育に必要なアイテムからみていきましょう。
カブトムシの幼虫の飼育に絶対に欠かせないものは、次の3つです。
カブトムシの幼虫を育てるには、まず、飼育ケースが欠かせません。水槽型のものを用意して下さい。
水槽型のケースなら土をたっぷり入れることができます。土は、カブトムシの幼虫の住処と餌の両方を兼ねます。
カブトムシを成虫から飼っている人は、それまで使っていたケースでOKです。
次に用意すべきは土。カブトムシの幼虫の餌となるのは、広葉樹の腐葉土です。
園芸用の土は殺虫剤が混ざっていることがあるため、使わないようにして下さい。
山の土も、ダニやムカデ、ミミズなどが混ざっているため、おすすめしません。
カブトムシの幼虫の飼育には、やはり専門メーカーが作ったものが安心!幼虫用のマークがあるものを選んで下さいね。
最後にカブトムシの飼育で忘れてはならないのが、霧吹きです。
カブトムシの飼育では、土が乾燥しないよう、時々霧吹きをかけて湿らせてあげる必要があります。
霧吹きは、ダイソーなどの100円ショップのもので十分です。
霧吹きを持っていない人は、買い物のついでに買ってきましょう。
なお、カブトムシの販売グッズのひとつであるバイオウォーターは必要ありません。
バイオウォーターは、土の栄養補給と加湿に役立つグッズです。
ただ、バイオウォーターがなくても、幼虫は順調に育ちます。
実際、僕は、バイオウォーターなしで最大85mmものカブトムシの誕生に成功しました!
バイオウォーターはなくて全く問題ありません。
カブトムシの幼虫の飼育に必要なものは、ケース、土、霧吹きの3つ。
カブトムシの幼虫を育てるには、これらを準備しておけば万全です^^
僕が愛用しているケースと土は、後述しています。カブトムシの幼虫を楽に大きく育てられますよ。
ぜひ、チェックしてみて下さい。
カブトムシの幼虫を育てよう! 基本の飼い方3ステップ
ここからは、カブトムシの幼虫の基本的な飼い方をみていきます。
それぞれについて、詳しく解説しますね。
ステップ1:ケースを屋内に置く
まず、カブトムシの幼虫を飼うにあたり、ケースは、直射日光の当たらない風通しの良い場所に置くようにして下さい。
当サイトの管理人である僕としては、ケースは、玄関や廊下などの屋内に置くことをおすすめします。
その理由は、次のとおりです。
ケースを屋内に置いておけば、幼虫の世話を忘れる心配がありません。
カブトムシの幼虫は、成虫のように毎日餌をあげる必要がない分、つい世話を忘れがちです。
ケースを目に見えるところに置いておけば、カブトムシを飼っていることを忘れずに済みます。
また、屋内で飼育していれば、カブトムシの幼虫が凍死するのを防げます。
冬の時期、気温が氷点下を下回れば、飼育ケースの中にいる幼虫は一気に凍死します。
僕が住んでいる金沢は、冬は氷点下が当たり前の地域(汗) 幼虫の飼育は、屋内が安全です。
さらに、ケースを屋内に置いておくのには、幼虫の変化に気づきやすいメリットもあります。
幼虫の時期、カブトムシはスクスクと大きく育ち、やがて蛹、成虫へと姿を変えます。
運が良ければ、ケースの壁越しにカブトムシの変化の様子を観察できるかもしれません。
ただ、屋内でも、リビングのように騒がしく、照明の光がまぶしい部屋は避けた方が無難です。
時間によって暖房をオン・オフにするような気温の変化の激しい部屋も良くありません。
どちらも、幼虫にストレスをかけてしまいます。
幼虫のケースの置き場所には、やはり玄関や廊下がベストです。
ステップ2:定期的に土を交換する
カブトムシの幼虫を飼うにあたって最も重要な作業が、土の交換です。
カブトムシの幼虫の飼育では、ケースに対して9割ほどの高さまで土を入れ、定期的に交換する必要があります。
というのも、カブトムシの幼虫は、大きくなれば1匹につき2Lもの土を1か月で食べきってしまうほどの大食漢。
うっかりしていると、ケースの中はあっという間に糞だらけになってしまいます。
土の交換は、表面に糞が目立ってきたときを目安に行いましょう。
幼虫が餌に困らないよう、余裕をもって交換してあげて下さいね。
土の交換の頻度としては、1か月半に1回ほどと考えておきましょう。
土の交換の具体的な手順は、次のとおりです。
土の交換の手順
上記の土の交換でポイントとなるのが、古い土を再利用することと、幼虫を素手で触らないことの2つです。
土を交換するとき、土を全て新しいものに変えてしまうと、幼虫が環境の変化にショックを受けて、土を食べなくなることがあります。
そこで、古い土を混ぜて使えば、幼虫がショックを受けにくくなります。古い土の再利用は、節約にもなって一石二鳥ですね。
カブトムシの糞は、肥料として、畑などにそのまま撒いて使うこともできますよ。
カブトムシの幼虫を素手で触らないようにするのは、僕たち人間の手に付いている雑菌を幼虫にうつさないためです。
また、人間の体温は、カブトムシの幼虫にとっては熱いもの。幼虫に負担をかけてしまいます。
幼虫は、コンビニの使い捨てスプーンなどを使って土ごとすくうのが安全です。
幼虫は、土の上に置けば、自分で勝手に潜っていきます。
カブトムシの幼虫を飼うにあたり、土の交換は最も重要な作業です。
ケースの中が糞だらけにならないよう、定期的に交換してあげましょう。
カブトムシが蛹になる時期は、ケースの土は固めにセットしよう
普段の土の交換は、上述の手順でOK。
ただ、カブトムシが蛹になる時期の土の交換では、土を固めにセットする必要があります。
カブトムシの幼虫は、地盤のしっかりしたところに蛹室を作る習性があります。
カブトムシが羽化不全を起こすことなく、無事成虫になれるかどうかは、蛹の時期の過ごし方次第。
幼虫が頑丈な蛹室を作れるよう、ケースの底の土は、ググッと押し固めながら入れて下さい。高さ10cmが目安です。
さらに、その上に、柔らかめに固めるようにしながら土を追加します。5cm分ほど入れてください。
蛹用の土の交換が終われば、あとはカブトムシが成虫になって出てくるのを待つだけです。
カブトムシが無事、成虫になれるよう、土はいつもより固めに入れてあげて下さいね。
ステップ3:霧吹きをかけて湿度を調整する
カブトムシの幼虫の飼育では、時々、ケースの土を霧吹きで湿らせてあげる必要があります。
カブトムシは、ジメジメと湿った環境を好む虫です。
カブトムシにとって快適な湿度は、60~65%。土を軽く握って固まるくらいの湿り気が目安です。
土が乾燥しないよう、時々、霧吹きをかけて湿らせてあげて下さい。霧吹きに入れるのは、水道水で大丈夫です。
なお、土の表面が白く固くなっているようなら、乾燥がかなり進んでいるサインです。
こうなると、霧吹きをしたくらいでは、土の中まで水分が届きません。表面の土の塊を手で崩す必要があります。
カブトムシの幼虫にとって良い環境を保つため、また余分な手間がかかるのを防ぐため、霧吹きはこまめにすることが大切です。
カブトムシの幼虫を羽化率100%で育てる3つのコツ
では、カブトムシの幼虫を羽化率100%で育てるコツに話を進めていきますね^^
カブトムシの幼虫を初めて育てる人が羽化率100%で育てるコツは、次の3つです。
それぞれについて詳しく解説していきます。
幼虫を密にし過ぎない
羽化率100%を目指すなら、カブトムシの幼虫を1つのケースに入れ過ぎないようにして下さい。
1つのケースにまとめて入れ過ぎると、餌が不足して十分に大きくなれなかったり、土の上につま弾きに遭う幼虫が出てきたりします。
専門書によると、幼虫たちは、音を出すことで互いに近づき過ぎないようにしているとのこと。
幼虫が密集していて蛹室を作るスペースが確保できなければ、土の上で蛹になる個体も出てきます。
そうなれば、羽化不全になることは確実です。
カブトムシを密にしないため、例えば、幅30cmのケースなら、飼育する幼虫は2~3匹を目安にして下さい。
多くても、5匹までに留めましょう。
また、カブトムシの幼虫を密にしないことは、病気が拡がるのを防ぐためにも有効です。
カブトムシの幼虫がかかる病気のひとつに「黒点病」があります。
黒点病にかかってしまった幼虫がいても、ケースの中が密でなければ、病気の蔓延(まんえん)を防げます。
気づいた時点で、病気の幼虫を速やかに別のケースに隔離しましょう。
カブトムシの健やかな成長のため、幼虫は密に入れ過ぎないようにして下さい。
幼虫には触らない
カブトムシの幼虫には、なるべく触らないことも大切です。
どんなに愛情をこめて育てていても、幼虫にとって人間に触られるのは、やはりストレスです。
土を交換するとき以外、幼虫には触らないようにして下さい。
たしかに「幼虫のうちに性別を知っておきたい」と思う人もいるでしょう。
幼虫の性別の見分け方は、腹の部分にV字があるかどうか。V字があればオス、なければメスです。
ただ、実際、カブトムシの幼虫の飼育に慣れていない僕たちが、腹のV字を確認するのは難しいです。
幼虫は、持った瞬間に体を丸めてしまいます。
カブトムシの性別は「土を交換するときに偶然わかれば、ラッキー」くらいに思っていて下さい。
土を交換するとき以外、カブトムシの幼虫には触らないようにしましょう。
孵化してすぐと蛹の時期はとにかく放置
孵化してすぐと蛹の時期は、とにかくそっとしておくことが重要です。
ひたすら放置して下さい。
これらの時期に土を交換したり、掘り返したりすると、せっかくのカブトムシを殺してしまう可能性が非常に高いです。
ここで、カブトムシの幼虫の成長過程をみてみましょう。
カブトムシの幼虫の成長過程
時期 | ~10月 | 11~3月 | 4月以降 |
---|---|---|---|
形態 | 1~2齢幼虫 | 3齢幼虫 | 前蛹、蛹 |
孵化してすぐの幼虫は、1齢幼虫。孵化の直後、1齢虫の体長はわずか8、9mmしかありません。
その後、幼虫は脱皮を繰り返して、2齢幼虫、3齢幼虫、蛹へと成長していきます。
1齢幼虫では体長2cm、2齢幼虫では6~9cm、3齢幼虫では10~12cmまで大きくなりますよ。
孵化してすぐの1齢幼虫は、最も小さく、傷つきやすいです。
蛹の時期も、カブトムシの体はかなり不安定といえます。
蛹の体の中は、液状のドロドロ状態。幼虫から成虫の体へと作り替えています。
カブトムシは、大規模な体の再構成を経て、7月以降、立派な成虫になって土の中から姿を現します。
また、前蛹の時期も、カブトムシの体は非常にデリケートです。
前蛹は、幼虫が蛹になる直前の状態をいいます。前蛹の皮膚は、厚くシワシワとしていて、黄色みを帯びているのが特徴です。
前蛹は、蛹室を作り終えた後、次第に動けなくなります。そして、脱皮し、蛹へと大きく姿を変えます。
このように、孵化してすぐの幼虫は体が小さく、前蛹・蛹の時期は体が不安定な状態にあります。
この時期に土の交換をするのは危険です。
そこで、最初の土の交換は10月まで待ち、最後の交換は3月までに留めることをおすすめします。
カブトムシの羽化率100%を目指すなら、孵化してすぐと蛹の時期は、霧吹きで土を湿らす以外、放置が基本と考えてください。
幼虫の飼育でよくあるトラブルと対処法!これさえ知っていれば怖くない
ここで、カブトムシの幼虫を飼育で起こりやすいトラブルについてもまとめておきます。
カブトムシの幼虫はその姿でいる期間が長い分、トラブルも起きやすいです。カブトムシは、一生の大半を幼虫の姿で過ごします。
カブトムシの幼虫の飼育でよくあるトラブルは、次のとおりです。
それぞれの対処法について解説します。
土にダニが発生した場合の対処法
幼虫のケースの中にダニが発生した場合、土を全て交換して退治するのがおすすめです。
ダニは、土ごと捨ててしまいましょう。
ダニがいても、カブトムシや僕たち人間への害は基本的にありません。
とはいえ、カブトムシのケースにダニがうごめいているのは気持ち悪いもの^^;
ダニは、やはり処分してしまうのが一番です。
カブトムシの幼虫の体に付いているダニは、ティッシュでそっと拭き取ります。
ダニを払おうとして、ブラシでこすったり、水をかけたりするのは止めましょう。かえって、幼虫を弱らせてしまいます。
カブトムシの幼虫の体にダニがたくさん付いている場合は、フジコンのダニピタクリーンで退治するがおすすめです。
フジコンのダニピタクリーン
・カブトムシの成虫や幼虫に付いてるダニを一掃できる
・ダニを1匹残らず退治するまでは難しい
・何度でも使い回しができる
上記の使い方は、フジコンの担当者に直接聞いた裏ワザです。
フジコンの公式ホームページには「土に混ぜて使う」と書いてありますが、そうすると、幼虫が間違って食べてしまうそうです。
担当者に確認したところ、「(僕は)しないですねー」って言ってました!(←だったら書くなよって話ですが^^;)
なお、ダニピタクリーンは何度でも使い回しができるそうです。ダニの再発生に備えて、捨てずに取っておくと良いですね。
ダニ退治は、孵化してすぐと蛹の時期は控えよう
ダニ退治で気をつけたいのが、孵化してすぐと蛹の時期です。
これらの時期は、ダニが発生しても放っておくようにして下さい。
上述のとおり、孵化してすぐと蛹の時期のカブトムシは非常にデリケートです。
ダニを退治するつもりが、カブトムシを傷つけたり、殺したりしてしまう可能性が高いです。
ただ、「どうしてもダニがいるなんて、耐えられない!」って人もいると思います。
その場合、孵化した幼虫と蛹を慎重に取り出し、土は処分しましょう。蛹は人工蛹室に移します。
人工蛹室については、後述の「 蛹室を壊してしまった場合の対処法 」で説明しています。
とはいえ、カブトムシが孵化してすぐと蛹の時期は、そっとしておくのが基本。
ダニ退治は、これらの時期を除いて行うようにして下さい。
ケースの中にコバエが大量に発生した場合の対処法
ケースの中にコバエが発生した場合も、土ごと捨てるのが効果的です。
一度コバエが発生した土には、卵や幼虫が大量に潜んでいる可能性が高いです。
コバエの幼虫は、カブトムシの幼虫と同様に土を食べて成長します。
コバエの幼虫を放っておけば、カブトムシの成長の妨げになりかねません。
また、対処が遅れれば、コバエが増殖する一方です。コバエの大量発生も気持ち悪いですよね(汗)
コバエを見つけたら、なるべく早く処理しましょう。
ただ、ダニの場合と同様に、カブトムシが孵化してすぐと蛹の時期は放っておくのが一番です。
カブトムシが蛹の時期、コバエが大量に発生して土の劣化が激しいときのみ、土の交換を考えましょう。土の劣化が進むと、蛹室が崩れやすくなります。
取り出した蛹は、人工蛹室に移してあげて下さい。土は、そのまま処分しましょう。
作業は、コバエが部屋に逃げ出さないよう、屋外で行って下さいね。
土にカビが生えてきた場合の対処法
土にカビが生えてきた場合は、特に何もしなくて大丈夫です。
というのも、カブトムシの土に生える白い粉や紐のようなものの正体は、キノコの菌。
キノコの菌は、カブトムシの幼虫にとって栄養満点のごちそうです。
カブトムシの土は、キノコの菌で広葉樹を発酵させて作っています。
カビは、むしろ「良い土」である証拠です。
ただ、カビが気になって仕方がない人もいると思います。その場合、ティッシュで部分的に取り除いてしまいましょう。
または、カビを土と一緒に攪拌(かくはん)しておけば、幼虫がパクパク食べて消費してくれますよ。
生えてきたのが青カビでも、放っておいて問題ありません。2週間もすれば、土の中のバクテリアが処理してくれます。
土にカビが生えてきても、気にしないでOK。放っておきましょう。
幼虫が土の上に出てくる場合の対処法
カブトムシの幼虫が土の上に出てくる場合は、ケースの蓋を少しずらしたり、土のガス抜きをしたりして対処して下さい。
幼虫が土の上に出てくる原因として、土が再発酵している可能性が高いです。
カブトムシの幼虫の土は、広葉樹を発酵させて作った腐葉土。発酵が不十分な場合、使っている途中で土が再発酵を始めることがあります。
カブトムシを密にしていないのに、幼虫が頻繁に土の上でゴロゴロしていたり、土からヒョッコリ顔を出していたりする場合、まずはケースの蓋を少しずらして、土の状態を落ち着かせましょう。
蓋を少し開けておくことで、再発酵の熱やガスをケースの外へ逃がすことができます。
土が明らかに熱くなっているなら、一旦ケースの土を空けてガス抜きするのが一番です。
土の温度が上がり過ぎれば、最悪、幼虫が全滅する危険もあります。
カブトムシにとって快適な温度は、22~26℃です。
土のガス抜き作業の手順は、次のとおりです。
ガス抜き作業の手順
幼虫が土の上で居心地悪そうにしているなら、すみやかにガス抜きをしてあげて下さいね。
なお、カブトムシが頻繁に土の上に出てくる原因には、湿度が高すぎる可能性もあります。
カブトムシがいくらジメジメとした環境が好きとはいえ、湿度の高すぎは良くありません。
土を握ったときに水が滲んだり、ベチャベチャだったりする状態は、明らかに湿らせすぎです。
土を足して水分を調整して下さい。
ケースに結露ができているくらいであれば、ティッシュで拭きとり、蓋をずらして湿気を飛ばして対処します。
カブトムシの幼虫が土の上に出てくる場合、ケースの蓋を少しずらしたり、土のガス抜きを行ったりして、快適な環境になるように調整してあげて下さい。
蛹室を壊してしまった場合の対処法
蛹室を壊してしまった場合は、カブトムシを人工蛹室へ移します。
上述のとおり、蛹の時期を蛹室で過ごせなかったカブトムシは、羽化不全になる確率が非常に高いです。
人工蛹室の作り方は、次のぺージで詳しく説明しています。
市販の人工蛹室も併せて紹介しているので、ぜひチェックしてみて下さい。
このように、カブトムシを飼育していてトラブルが起こっても、対処する方法はあります。
飼い主として、落ち着いて必要な処置をしてあげて下さいね。
幼虫が黒く動かなくなったら、死を覚悟しよう
カブトムシのトラブルに対して、どんなに適切に対処しても、個体によっては死んでしまう場合もあります。
幼虫が黒く動かなくなっていくようなら、死が近いサインです。他の幼虫とは隔離して、そっとしておきましょう。
なお、12~3月ごろ、幼虫の食欲がないのに気づき、心配する人もいます。ただ、これは正常のこと。
幼虫が土を食べなくなったのは、気温が下がり、カブトムシの幼虫が冬眠に入ったからです。
気温が上がれば、またモリモリと餌を食べ始めますよ。心配しないで下さいね^^
当サイトの管理人が育てたカブトムシの幼虫は、最大85mmの成虫に成長!
ここまで、カブトムシの幼虫の飼い方について解説してきました。
実際、僕は、上述の飼い方で、最大85mmの成虫へと育て上げることに成功しました。
カブトムシのオスの一般的なサイズは、27~75mm。
俳優の哀川翔さんがもつギネス記録が88mmのカブトムシであることを考えても、十分満足のいく結果です。
僕がカブトムシをうまく育てられたのは、上述の方法を実践したのに加え、ケースと土にこだわったことも大きいです。
僕がカブトムシの幼虫の飼育で使っていたのは「SANYOのクリーンケース」と「マルカンのバイオ育成幼虫マット」です。
これらのおかげで、僕は、カブトムシの飼育にかかる手間を大幅にカットできました^^
カブトムシの飼育は、成虫の時期も合わせると、1年にわたる長期戦。できれば、楽に飼えたら良いですよね。
SANYOのクリーンケース
・コバエが出入りしにくい設計
・土の乾燥も防げる
・サイズが充実(SS・S・M・L・XL)
クリーンケースは、コバエの出入りがしにくい造りになっているのが特徴です。カブトムシの飼育で心配なコバエをシャットアウトできます。
ただ、僕がこのケースを選んだ一番の理由は、霧吹きの手間を省けることにあります。
幅0.5mmの空気穴は、コバエの出入りだけでなく、土の乾燥も防ぎます。
僕のように霧吹きを面倒に感じる人は、SANYOのクリーンケースを選んで下さい。カブトムシの幼虫の飼育がグッと楽になりますよ。
マルカンのバイオ育成幼虫マット
・幼虫を大きく育てるのに特化
・キノコの菌を豊富に含む
・ガス抜き不要
マルカンのバイオ育成幼虫マットは、幼虫を大きく育てるのに特化した土です。
キノコの菌を豊富に含んでいるのが特徴です。
ただ、僕がこの土をカブトムシの飼育に選んだのは、なんといってもガス抜き作業をしなくて良いからです。
土を干してガスを抜くって、けっこう面倒くさいですよね。
バイオ育成幼虫マットは、広葉樹をじっくり発酵させて作っている土。ガス抜きなしで使えます。
買ってすぐに使える土が欲しいなら、マルカンのバイオ育成幼虫マットを選んで下さい。
土と糞の分別には、ふるいがあると便利
ここで、僕が土を交換するときに使っていたアイテムも紹介しておきます。それは「ふるい」です。
上述のとおり、カブトムシの土の交換では、新しい土に古い土を混ぜて使います。
手で糞をいちいち取り除いていては、キリがありません。
そこで便利なのが、ふるいです。
ふるいがあれば、土と糞を簡単に分別できます。時間と土代の節約になりますよ。
ふるいは、100円ショップの園芸コーナーのほか、amazonなどでも購入できます。
amazonでは、高儀の園芸フィルターが人気です。
高儀の園芸フィルター
・細目・中目・荒目の替え網つき
・選べる3サイズ(直径27・30・37cm)
・錆びにくいステンレス製
高儀の園芸フィルターは、目の粗さが3段階。糞の大きさに合わせて使えます。
僕は100円ショップのものを使っていましたが、目が粗いのが難点。
ふるいを振っていると、小さな糞がコロコロとこぼれ、片付けが面倒でした^^;
高儀の園芸フィルターなら、効率よく糞を分別できます。
このように、僕は、クリーンケースとバイオ育成幼虫マット、ふるいを使って、カブトムシの幼虫を育てました。
これらがあれば、カブトムシの幼虫の飼育が初めての人でも、面倒な手間なく、立派な成虫に育て上げることができますよ。
とにかく楽にカブトムシを育てたいなら、ぜひ試してみてください^^
まとめ
このページでは、カブトムシの幼虫の飼い方について解説しました。
カブトムシの幼虫の飼育で最も重要なのは、土の交換です。ケースの中が糞でいっぱいにならないよう、土は定期的に交換して下さい。
また、ケースの置き場所や湿度にも気を配りましょう。
カブトムシの幼虫を羽化率100%で育てるなら、ケースにまとめて入れ過ぎないようにして下さい。
幼虫は基本的には触らず、孵化してすぐと蛹の時期はとにかくそっとしておくことが大切です。
幼虫から育てたカブトムシが無事成虫になったときの感動は、一生の思い出に残ること間違いなし^^ ぜひ、お子さんと一緒に体感して下さい。
最後に、このページで紹介したアイテムをまとめておきました。参考にして下さいね。