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朽木は、ケースや土ほどメジャーなアイテムではありません。カブトムシの飼育が初めての場合、知らない人がほとんどでしょう。
「朽木って何?」「どうやって使うの?」「そもそも必要なの?」などと、わからないことだらけですよね。
僕も、朽木を初めてお店でみたとき、何に使うのもなのか全くわかりませんでした^^;
朽木は、その名のとおり「朽ち果てた木」です。腐葉土と同様、カブトムシの幼虫の餌になります。
その使い方は、いたってシンプルです。
あらかじめ水に浸けて柔らかくした状態でケースの土の中に埋め込んでおくと、カブトムシの幼虫が食べに集まってきます。
このページでは、カブトムシの朽木の使い方について詳しく解説します。
目次
朽木は、カブトムシの幼虫の飼育を楽しめるアイテム
極論、朽木がなくても、カブトムシの幼虫の飼育に全く問題はありません。
ただ、朽木をケースに入れておけば、実際の幼虫の食べっぷりを目で見て感じることができます。
朽木もカブトムシの飼育用の腐葉土も、キノコの菌などで広葉樹を発酵させたものでできている点は同じです。
どちらも、カブトムシの幼虫の餌となります。
そのため、カブトムシの幼虫の飼育は、腐葉土だけでも十分です。朽木がなくても、幼虫はスクスクと成長します。
ただ、腐葉土では、カブトムシの幼虫の食べっぷりを感じることができません。
わかるのは、土が減って糞が増えていることくらい。
朽木を入れておけば、その形の変化から、カブトムシの幼虫の食べっぷりをリアルに感じ取ることができます。
また、土を交換するとき、幼虫が朽木を夢中で食べている様子を観察できる可能性も高いです。
親子でカブトムシの飼育を楽しむなら、ケースに朽木を入れてみることをおすすめします。
カブトムシの朽木の使い方! 簡単3ステップ
では、朽木はどのように使うのでしょうか。
ここからは、朽木の使い方について詳しくみていきます。
朽木の使い方は、次のとおりです。
朽木の使い方
朽木は、あらかじめ水に浸して柔らかくした状態で土に埋めて使います。
ケースの底の部分を固くしておけば、朽木が土の中で不安定になるのを防げます。
朽木を土に埋めておくと、幼虫たちが喜んで食べに集まってきますよ^^
朽木で失敗しないため、押さえておきたい3つのポイント
ここで、朽木を使うときに押さえておきたいポイントを解説します。
朽木で思わぬ失敗しないため、次の3つのポイントに気をつけて下さい。
それぞれについて、詳しく解説していきます。
朽木は水中にしっかり沈めて浸けること
朽木を水に浸けるときは、石などの重しをして、水中にしっかり沈めるようにして下さい。
水に浸かっている部分にムラがあれば、幼虫にとって食べやすいところと食べにくいところができてしまいます。
というのも、市販の朽木は、乾燥して固い状態。
水に浸けることで、幼虫にとって食べやすい柔らかさに戻すことができます。
そこで、朽木を水に浸けるときは、必ず重しをするようにして下さい。固さにムラができないよう、水中にしっかり沈ませましょう。
朽木の全体が隠れるように土に埋めること
朽木を埋めるときには、全体が土でスッポリ隠れるようにして下さい。
朽木は、土から出ている部分があれば、すぐにカビが生えてしまいます。
朽木にカビが生えるのは、市販の朽木にはバクテリアがいないためです。
バクテリアの効果は、カビの発生を防ぐことと朽木を分解することの2つ。
バクテリアがいる状態で朽木を販売すれば、消費者の手元に届く頃に劣化している可能性があります。
そのため、各メーカーはバクテリアなしの状態で朽木を販売しています。
ただ、天敵であるバクテリアがいない朽木は、カビにとって格好の餌食です。
カビの中でも特に強力なのは、青カビです。青カビは、湿った朽木があればすぐに取りつき、増殖を始めます。
カビの発生を防ぐには、朽木をすっぽりと土に埋めて、空気に触れさせないことです。
青カビを中心としたカビ菌の多くは、空気中を漂っています。
また、朽木を埋めれば、土の中のバクテリアが移ってカビを防いでくれる効果もあります。
朽木は、全体が隠れるように土に埋めて使いましょう。
朽木は幼虫が蛹になる前に取り除くこと
朽木は、幼虫が蛹になる前に取り除いて下さい。
蛹の時期、カブトムシが朽木を食べることはありません。土の中に残った朽木は、蛹のスペースを圧迫するだけです。
朽木が邪魔で蛹室をきちんと作れなかった場合、羽化不全のカブトムシになる可能性が高いです。
カブトムシが蛹になるのは、5~6月頃が目安です。早い個体では、4月から蛹になる準備を始めます。
蛹室を壊さないため、土の交換は3月を最後に留めましょう。
そのとき、朽木も一緒に取り除いておけば、カブトムシが羽化不全を起こすリスクを下げることができます。
カブトムシのケースに入れていた朽木にカビが生えた場合の対処法
ここからは、朽木にカビが生えてしまった場合の対処法を紹介します。
どんなに気をつけていても、カビの発生はよくあること。カビ菌は、ケースに朽木を収めるまでのごく短時間の間でも付着します。
ただ、朽木にカビが生えてきても、基本的には放置で問題ありません。
特に、生えてきたのが白いカビなら放置で全く問題ありません。このカビの正体は、キノコの菌です。
キノコの菌は、カブトムシの幼虫が大きく育つために必要な栄養のひとつ。白いカビが生えてきたら、良い朽木である証拠です。
このほか、朽木に青カビが生えたときも、放置で対処して大丈夫です。
たしかに、人間からすれば、青カビは「毒」。ただ、青カビに負けるほど、カブトムシは弱くありません。
2週間も待てば、土の中のバクテリアが朽木に移り、青カビは自然と消えていきます。
青カビがどうしても気になる人は、ティッシュで拭き取って対処しましょう。
拾ってきた朽ち木は害虫がいっぱい…!朽木は市販のものを使おう
カブトムシの幼虫の飼育で朽木を使う場合、山や公園で拾ってきたものをケースに入れようと考える人もいるかもしれません。
山や公園で拾ってきた朽木なら、無料です。
ただ、安心して使うことができるのは、やはり市販の朽木です。
自然の中にあった朽木には、ダニや蟻(あり)、ヤツデ、ムカデといった虫が棲みついている可能性が高いです。そのままケースに入れるのは危険です。
また、拾ってきた朽木は、栄養の面でも市販のものより劣ることも頭に入れておいて下さい。
市販の朽木は、栄養価の高いシイタケの栽培に使っていた木です。
一方、山や公園で拾ってきた朽木は、どのような経過をたどってきたものなのか、わかりません。
カブトムシを大きく育てたいなら、迷わず市販の朽木を選びましょう。
なお、拾ってきた朽木をどうしても使いたい人は、熱湯と天日干しで必ず消毒するようにして下さい。
そうすれば、朽木についている虫たちを一掃できますよ。
時間と手間がかかりますが、ケースの中に虫が湧くよりマシですよね^^;
カブトムシのケースに入れる朽木は、安全性や栄養面を考えると、やはり市販のものがおすすめです。
カブトムシの飼育の初心者でも使いやすい! おすすめの朽木を紹介
カブトムシの幼虫の飼育で朽木を使おうと思っても、どれを選んで良いか迷う人が多いです。
市販の朽木といってもいろいろあります。
そこで、カブトムシを初めて飼う人におすすめなのが「フジコンの朽木ブロック」です。
フジコンの朽木ブロックは、amazonの売り上げランキングで常に上位を占めている人気の朽木です。
フジコンの朽木ブロック
・茸菌のブロックで栄養満点
・浸水がわずか5分で完了
・柔らかく、幼虫が食べやすい
フジコンの朽ち木ブロックは、茸菌ブロックを熟成・乾燥させたものをギュッと固めて朽木のように形成した栄養価の高いブロックです。
カブトムシの飼育に慣れていない人でも、扱いやすいのが特徴です。
フジコンの朽ち木ブロックは通常の朽木より柔らかく、水に浸ける時間はわずか5分でOK。ケースに入らない場合は、割って使うこともできます。
ブロックには穴が空いていて、幼虫が潜り込みやすい造りになっていますよ。
朽木を使うなら、フジコンの朽ち木ブロックがおすすめです。
まとめ
このページでは、カブトムシの幼虫の餌となる朽木の使い方を紹介しました。
親子でカブトムシの幼虫の飼育を楽しむなら、朽木を使ってみることをおすすめします。
朽木をケースに入れておけば、カブトムシの幼虫のリアルな食べっぷりを感じることができますよ。
朽木は、水中にしっかり沈めた後、全体が隠れるように土に埋めて下さい。
朽木が不安定にならないよう、ケースの底部分の土は、あらかじめ固くしておくのがポイントです。
朽木を使って、カブトムシの幼虫の飼育を楽しんでみてくださいね^^