カブトムシの飼育ケースに大量発生したダニを劇的に駆除する3つの方法

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カブトムシの飼育ケースの土にうごめく小さな白い虫。カブトムシの体にビッシリくっついているオレンジっぽい茶色の虫。

残念ながら、これらは全てダニです。

見つけた瞬間、あまりに気持ちの悪さにゾッとしますよね^^;

ただ、カブトムシを飼育している限り、ダニの問題は避けられません。

カブトムシにとって快適な環境は、ダニが好む環境でもあります。ダニの繁殖力は強く、あっという間に増殖します。

このページでは、カブトムシの飼育ケースに大量発生したダニを劇的に駆除する方法について解説します。

カブトムシの飼育ケースに発生したダニは、一刻も早く駆除しよう

カブトムシの飼育ケースの中にダニを発見したら、なるべく早く駆除に取りかかるのが肝心です。

駆除が遅くなるほど、ダニは増殖する一方です。ダニは、1匹で100個もの卵を産むといいます。

そもそも、飼育ケースの中に湧いたダニはどこから来たのかというと、カブトムシの体や土の中などに潜んでいた可能性が高いです。

ここで、カブトムシの飼育ケースに発生するダニの生態をみてみましょう。

飼育ケースの中のダニの生態

・気温25~28℃、湿度70%以上で活発に動く

・カブトムシの昆虫ゼリーの残骸や土の中にいるカビ類を糧として生息

・カブトムシに寄生して体液を吸って生きているダニもいる

ダニにとって、快適な温度と湿度、餌が豊富に揃っているカブトムシの飼育ケースは、まさに天国といえます。

放っておけば、喜んで増殖を続けるでしょう。

ダニの発生で唯一の救いが、カブトムシや僕たち人間には直接的には害がないことです。

カブトムシに寄生する種類のダニでも、カブトムシが死ぬくらいまで体液を吸うことはありません。

カブトムシのケースには発生したダニが、人間に寄生することもありません。

とはいえ、ダニがウジャウジャといるのは、やはり気持ちが悪いもの。

また、ダニが大量発生してカブトムシの気門を覆うことで、二次的にカブトムシが窒息死する可能性もあります。

カブトムシの気門

また、ダニの死骸や糞がもとで、アレルギー症状を起こす人もいるかもしれません。喘息の病気がある人は、特に注意が必要です。

ダニによるアレルギー症状

カブトムシの飼育ケースに湧いたダニは、早く退治してしまうのが一番です。

ダニを駆除できるのは、成虫と幼虫の時期のみと考えよう

ダニの駆除の方法の話に入る前に、ぜひ知っておいてほしいことがあります。

それは、カブトムシの飼育ケースに発生したダニを退治できるのは、基本的には成虫と幼虫の時期のみであることです。

ダニを退治できるのは、成虫と幼虫の時期のみ

ダニは、カブトムシが成虫、卵、幼虫、蛹のどの時期でも発生します。

ただ、卵、蛹の時期にダニ退治をするのは危険です。

というのも、卵、蛹の時期のカブトムシは傷つきやすく、繊細です。

これらの時期にダニを退治しようとすると、カブトムシも殺してしまう可能性が高いです。

カブトムシが卵や蛹の時期は、ダニが発生しても、基本的には気にせず放っておきましょう。

卵や蛹の時期とはいえ、ダニが気になって仕方がない場合の対処法

カブトムシが卵や蛹の時期は、ダニは気にしないのが一番とはいえ、中には「ダニがいるなんて耐えられない!」と思う人もいるでしょう。

また、ダニが大量に発生すれば、ケースの中の卵や蛹に危害が及ぶ可能性もあります。

上述のとおり、ダニの中にはカブトムシの体液を餌にするものもいます。大量発生したダニがカブトムシの卵を餌にし始めれば、ひとたまりもありません。

また、ダニがいる土は劣化が早いです。カブトムシが蛹の時期に土の劣化が進めば、蛹室が崩れる可能性があります。

そこで、ダニをどうしても我慢できない場合やダニが大量発生した場合のみ、卵や蛹を取り出し、ダニを退治して下さい。

このとき、カブトムシの卵を手で直接触るのは厳禁です。僕たち人間の手の雑菌や熱で弱らせてしまう可能性が高いです。

カブトムシの卵は、使い捨てスプーンですくって新しい土に避難させましょう。

蛹は、人工蛹室に移して管理します

人工蛹室について、詳しくは次のページで詳しく解説しています。チェックしてみて下さいね。

ただ、カブトムシが卵・蛹の時期は、基本的にはそっとしておくのが一番。

ダニがいても、あまり気にし過ぎないようにして下さいね^^;

カブトムシの飼育ケースのダニを劇的に駆除する3つの方法

では、カブトムシが成虫と幼虫の時期にケースに湧いたダニを退治する方法を紹介していきます。

カブトムシのため、ダニを駆除する方法は次の3つです。

飼育ケースのダニを駆除する方法

・土を全部交換する

・カブトムシを洗う

・針葉樹のマットを使う

それぞれについて詳しくみていきましょう。

ダニを駆除する方法① 土を全部交換する

カブトムシのケースにダニが発生した場合、真っ先にすべきは「土の交換」です。

大量発生したダニを土から完全に分離するのは不可能です。

ダニは、土ごと処分してしまうのが最も手っ取り早いです。

土の交換の手順は、次のとおりです。

土の交換の手順

① カブトムシをケースから取り出す
② 古い土を捨てる
③ ケースを水洗いする
④ ケースの水分と残ったダニをきれいに拭き取る
⑤ 新しい土とカブトムシをケースに入れる

ケースは、土を捨てて一旦空にしたら、水道水を使って、土の汚れと一緒にダニもきれいに洗い流します。

自治体にもよりますが、ダニ入りの土は可燃ゴミとして処分できます。

このとき、ごみ収集の人の迷惑にならないよう、ゴミ袋の口はきつく結んで下さいね。

ダニ入りの土は可燃ごみとして処分

そして、水分をしっかり拭き取ったケースに新しい土とカブトムシを入れれば完了です。

ケースのダニは、土ごと捨ててしまうのが一番。ほぼ一匹も残さず駆除することができますよ。

土を捨てたくない場合の対処法

ダニ退治のためには土は捨てるのがベストでも、中には「捨てるなんて、もったいない」と思う人もいるかもしれません。

その場合、電子レンジで土を加熱したり、冷凍庫で凍らせたりしてダニを死滅させれば、土を再利用することができます。

ただ、このとき、土の中のバクテリアも一緒に殺してしまうのが難点です。バクテリアのいない土は、すぐにカビだらけになります。

そこで、加熱・冷凍の処理をした土は、新しい土とよく混ぜ合わせてから使うようにして下さい。

そうすれば、新しい土のバクテリアを行き渡り、カビを防ぐことができます。

また、電子レンジや冷凍庫を使って土を再利用する方法は、事前に家族の了解をとってから行うことが大切です。

これらは人間の食べ物を入れる場所。無断で使うと、家族から猛烈に怒られる危険があります^^; ちなみに、我が家では完全にNGです。

ダニが発生した土を加熱や冷凍で処理するときの注意点

このほか、土を天日干しで処理する方法もあります。

ただ、この方法では、布団の天日干しと同様、ダニを撲滅するほどの効果は見込めません。

ダニの中には下の敷物などに体を潜め、上手くやり過ごすものも多いです。

ダニを手っ取り早く確実に処分したいなら、古い土は思い切って捨ててしまうのが一番です。

餌台やのぼり木の処理も忘れずに

ダニの駆除で、土のほかにも忘れてはならないのが、餌台やのぼり木などの飼育ケースの中に入れていたアイテムです。

当然ながら、これらにもダニが大量にくっついています。

これらをそのままケースに入れてしまうと、ダニはすぐに増殖し始めるでしょう。

そこで、ダニが付いた餌台やのぼり木も、思い切って捨ててしまうことをおすすめします。

とはいえ、せっかく買った餌台やのぼり木を捨てるのは、惜しいかもしれません。

それらをどうしても再利用したいなら、土と同じく電子レンジで加熱、または冷凍庫で冷凍して、ダニを死滅させてから使いましょう。

煮沸消毒するのも方法のひとつです。

ただ、餌台やのぼり木に付いたダニを退治するのも面倒です。捨ててしまうのが手っ取り早くておすすめです。

ダニを駆除する方法② カブトムシを洗う

上述のダニを駆除する方法①で新しい土を入れたケースには、ダニをしっかり落としたカブトムシを入れるのがポイントです。

カブトムシの体には、多くのダニが残っています。

そのままカブトムシを新しい土を入れたケースに戻してしまっては、ダニはまた増殖を始めます。

そうならないため、カブトムシの体に付いたダニは、使い古しの歯ブラシを使って洗い流してしまいましょう

カブトムシの体でダニが集まりやすいのは腹側です。脚の付け根や節目、胴体の接合部分に集中して付いています。

これらの部分を念入りに洗い流して下さい。

ダニが付着したカブトムシの体
出典:マルカン

とはいえ、カブトムシにとっては、水道水をかけられるのも、ブラッシングされるのも、非常事態です。大人しくしているはずがありません。

脚をバタつかせ、必死に抵抗します。

よほどカブトムシの扱いに慣れている人でない限り、難易度が高い方法でしょう。

少なくとも僕にとっては、難易度がかなり高めでした^^;

なお、この方法ができるのはカブトムシが成虫の場合のみです。

幼虫の体は柔らかく、ブラッシングに耐えられません。水温の影響も受けやすく、弱らせてしまいます。

ダニを洗い流せるのは、カブトムシが成虫のときのみと覚えておいて下さいね。

ダニを駆除する方法③ 針葉樹のマットを使う

ダニを駆除する方法②を断念した人は、迷わず針葉樹のマットを使って下さい。

針葉樹のマットを使えば、カブトムシの体についたダニを楽に効果的に駆除できますよ^^

実は、ダニは、針葉樹のマットが大の苦手です。針葉樹の優れた殺菌・防虫作用がダニを弱らせます

針葉樹のマットを使うときは、最低でもケースの底から高さ5cmまで入れておくことがポイントです。

カブトムシが潜れるくらいの高さまで土を入れておくことで、体に付着しているダニをしっかり駆除できます。

ただ、針葉樹のマットを使えるのも、カブトムシが成虫の時期のみです。

針葉樹の土では、カブトムシの幼虫の餌にはなりません。せっかくの幼虫が餓死してしまいます。

針葉樹のマットでダニを処分できるのも、カブトムシが成虫の時期のみと覚えておいて下さい。

ここで、ダニ退治におすすめのマットをまとめてみました。

マルカンのダニも落とせる消臭マット

ダニも落とせる消臭マットの特徴

・ヒノキチオールがダニを強力に撃退
・消臭・殺菌・抗菌作用に優れている
・2日でダニがほぼいなくなる

ダニに困っているなら、まず、マルカンのダニも落とせる消臭マットを使ってみるのがおすすめです。

マルカンのダニも落とせる消臭マットの成分のひとつである「ヒノキチオール」が、カブトムシに付いたダニを強力に撃退します。

ヒノキチオールは、ヒバから抽出できる殺菌・抗菌作用に優れた天然の成分です。僕の奥さんが言うには、化粧品にも使われていることがあるそうですよ。

ヒノキチオールのダニ退治の効果はすさまじく、公式ホームページに「弱った成虫には使用しないでください」と書いてあるほどです^^;

ダニに困ったら、まずはマルカンのダニも落とせる消臭マットを試してみて下さい。

ミタニの防ダニ王

ミタニ
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防ダニ王の特徴

・天然の針葉樹を100%使用
・ダニの活動を抑える
・消臭・抗菌作用に優れている

次におすすめするのは、ミタニの防ダニ王です。

ミタニの防ダニ王は、ダニが苦手とするヒノキを材料に使っています。ダニの活動を抑えることで、繁殖・増殖を防ぎます。

ミタニの防ダニ王は天然の針葉樹を使っているから、カブトムシにも安心です。もちろん消臭・抗菌作用にも優れていますよ。

マルカンのダニも落とせる消臭マットではカブトムシに負担がかかるのではないかと心配な人は、ミタニの防ダニ王を試してみると良いでしょう。

フジコンのダニピタクリーン

ダニピタクリーンの特徴

・防ダニ効果の高い鉱物ゼオライトを使用
・強力な消臭効果
・汚れもしっかり吸着

フジコンのダニピタクリーンは、ダニが嫌がる鉱物のゼオライトでできたマットです。

鉱物でできている点で、上述の2つのマットとは大きく異なります。

このマットなら、成虫はもちろん、幼虫の体についたダニも駆除できます!

下記の方法であれば、ダニピタクリーンを使ってダニを退治するのにかかる時間は、わずか1~2時間。

ダニピタクリーンも幼虫の餌にはなりませんが、これくらいの時間なら餓死することはないでしょう^^;

ダニピタクリーンの使い方は、次のとおりです。

ダニピタクリーンの使い方

① ダニピタクリーン1袋分を空いている飼育ケースに入れる
② ダニピタクリーンの上に、ダニが付いた成虫または幼虫をのせる。1~2時間もすれば、ダニの駆除は完了
③ カブトムシを回収し、土の交換を終えたケースに戻す

担当者によると、公式ホームページで紹介している「土に混ぜて使う方法」は、止めておいた方が良いそうです。

土に混ぜて使うのは、成虫や幼虫に良くないのだとか(←だったら公式ホームページに載せないでって話ですが)。

ダニピタクリーンを土に混ぜて使うと、カブトムシの幼虫は、普通に土と一緒に食べてしまうそうです^^;

ダニピタクリーンは、単独で使うようにして下さい。

なお、担当者の話では、ダニピタクリーンにはダニを1匹も残さず駆除するほどの効果はないそうです。

生き残ったダニが増殖する可能性もゼロではありません…。

そこで、使い終わったダニピタクリーンは捨てずに取っておきましょう。

ダニピタクリーンは、鉱物でできたマット。何度でも繰り返し使えます。

あなたがダニに困っているなら、これらのマットをぜひ試してみて下さいね。

まとめ

このページでは、カブトムシのケースに発生したダニを駆除する方法を紹介しました。

カブトムシのケースにダニを発見したら、土は全部新しいものに替えてしまうのがおすすめです。

カブトムシの体についているダニは、使い古しの歯ブラシで洗い流すか、針葉樹のマットを使って退治しましょう。

カブトムシに発生したダニは、基本的には無害とはいえ、やはり気持ちが悪いもの。

これらの方法でスッキリ駆除して下さいね^^