カブトムシが動かない! 生死を正しく見分ける3つのチェックポイントを解説

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飼っているカブトムシが動かなくなっているのに気づくと、焦りますよね(汗)

そんなとき、僕たち親の頭をよぎるのは、子供の悲しそうな、残念そうな顔ではないでしょうか…。

いつかはカブトムシたちも寿命を迎えるとはいえ、突然の死はやはりショックが大きいです。

これからの成長を楽しみにして育てていた卵や幼虫、蛹なら、なおさらです。

子供は、カブトムシの死に小さな胸を傷めることでしょう。

ただ、カブトムシが死んでいるのに気づいても、まずは気持ちを落ち着けて生死を確かめてみるのが先決です。

案外、カブトムシが生きていることもあります。判断を早まらないようにして下さい^^;

このページでは、カブトムシが卵・幼虫・蛹の時期も含め、生死を見分けるチェックポイントを解説します。

カブトムシの生死を見分ける3つのチェックポイント

カブトムシが死んでしまったかどうか、疑わしい場合、次のチェックポイントに当てはまれば、「死亡」を断定することができます。

カブトムシの生死を見分けるチェックポイント

・成虫が数日間にわたって全く動かない

・卵・幼虫・蛹が黒くなってきた

・卵・幼虫・蛹にカビが生えてきた

成虫のカブトムシの場合、数日間、動いた痕跡が全くないなら、死んだと考えてOKです。

卵・幼虫・蛹の場合は、色が黒く変わってきたら、死んでいる可能性が濃厚。カビが生えてくるようなら、死は確実です。

「カブトムシが死んでいるのでは?」と思ったら、まずは、これらのポイントを確認するようにして下さい。

「カブトムシが死んだ」と間違えないため、知っておきたい生態と成長の過程

カブトムシの生死を確認するにあたり、気をつけたいのが、生きているカブトムシでも死んだように見える場合があることです。

カブトムシは、その生態や成長の過程から、動かずにじっとしていたり、色が変わったりすることがあります。

ただ、カブトムシの飼育が初めての場合、生死の見分けはつきにくいです。

そこで、「カブトムシが死んだ」と間違えやすい生態・成長の過程をまとめてみました。

カブトムシの成虫の「死んだ」と間違えやすい生態・成長の過程

カブトムシの成虫の「死んだ」と間違えやすい生態・成長の過程は、次のとおりです。

カブトムシの成虫の「死んだ」と間違えやすい生態・成長の過程

・日中、全く動かない

・ひっくり返ったまま止まっている

・羽化後、何日も餌を食べずにじっとしている

カブトムシの成虫は、日中、動かないのが普通です。カブトムシは夜行性の昆虫。昼間は動かず、体を休めて過ごします。

昼間なら、全く動かなくても異常ありません。

カブトムシの成虫は、日中は動かない

また、カブトムシは、ひっくり返った状態から起き上がるのが難しいとわかると、わざと動かなくなることがあります。

カブトムシは、無駄な体力の消耗を抑え、起き上がるチャンスを伺っています。

カブトムシがひっくり返っているのに気づいたら、枯れ葉などを上から近づけ、救いの手を差し伸べてあげましょう。

カブトムシは「これぞ」と言わんばかりに両脚でしがみついてきますよ^^

ひっくり返ってじっとしているカブトムシ

羽化後、カブトムシが餌を全く食べないのも普通のことです。

羽化したばかりのカブトムシは、体がまだ不完全。

1週間から10日ほどかけて体をしっかりと乾かし、状態が整ってから活動を始めます。

羽化後であれば、カブトムシが餌を全く食べなくても心配は不要。カブトムシが動き出すまでやさしく見守ってあげましょう。

羽化後、体を乾かしているカブトムシ

「カブトムシが死んだ」と判断を誤らないため、これらの成虫の生態や成長の過程を知っておいて下さいね。

卵・幼虫・蛹の「死んだ」と間違えやすい生態・成長の過程

続いて、卵・幼虫・蛹の「死んだ」と間違えやすい生態・成長の過程をみていきます。

卵・幼虫・蛹の「死んだ」と間違えやすい生態・成長の過程

・卵が白から茶色に変わってきた

・幼虫がしわしわ&茶色っぽくなって、動かなくなった

・蛹が黒ずんできた

上記の3つは、正常な成長の過程における変化です。それぞれ、孵化、蛹化、羽化の前段階です。

孵化は卵が幼虫に孵ること、蛹化は幼虫が蛹になること、羽化は蛹が成虫になることをいいます。

孵化は7~9月、蛹化は4~7月、羽化は5~8月くらいが目安です。

飼育の環境によって、それぞれの時期には若干の差が出ます。

孵化、蛹化、羽化の前の状態

卵や幼虫、蛹の時期、カブトムシの色や形が変わったり、動かなくなったりしても、「変わって当たり前」と思って下さい。

とはいえ、卵や幼虫、蛹も、飼育の途中で死んでしまう可能性はあります。

生き物である以上、生と死は隣り合わせです。

卵や幼虫、蛹の異変に気づいたら、まずは1週間ほど様子をみましょう

色が黒くなり、形がいびつになっていくようであれば、そのカブトムシは死んでいます。

なお、冬の時期、カブトムシの幼虫の動きが鈍いのも正常のことです。

ほかの変温動物と同じように、カブトムシも気温が下がれば冬眠します。心配しなくて、大丈夫ですよ。

カブトムシの死を早とちりして処分することがないよう、生態・成長の過程を押さえた上で飼育するようにして下さいね^^

当サイトの管理人の経験をもとにカブトムシの死の兆候をまとめてみた

ここで、当サイトの管理人である僕が6年にわたるカブトムシの飼育をもとに、成虫が死ぬときの兆候についてみていきます。

死の兆候を知っていれば、「そろそろ、死んじゃうかも…」と心の準備もできますね。

僕がカブトムシを飼育していて気づいた成虫の死の兆候は、次のとおりです。

カブトムシの死の兆候

・餌の減りが悪くなる

・昼間、同じ場所でじっとしている

・よく転んでひっくり返る

・夜に飛び回ったり、歩き回ったりしなくなる

・体が軽くなる。弱々しい

あなたのカブトムシがこれらに当てはまる場合、死が近づいてきていると考えた方が良いです。

近々、死を迎えるカブトムシは、餌を食べなくなり、次第に動きも少なく、体が痩せて軽くなっていきます。

転んだまま起き上がれず、衰弱死するカブトムシが多いです。

メスの場合は、産卵でずっと土の中に潜ったまま、力尽きる個体もいます。

カブトムシの死の兆候に気づいたら、子供にそっと伝え、親子であたたかく見送ってあげましょう。

カブトムシをうっかり死なせないよう、餌・温度・湿度には気をつけよう

どんなカブトムシもいずれ寿命を迎えるとはいえ、飼い主の不注意でうっかり死なせてしまうのは避けたいもの。

そこで、カブトムシをうっかり死なせないように気をつけたいポイントをまとめました。

カブトムシをうっかり死なせないため、気をつけたいポイント

・餌を切らさない

・適切な湿度を常に保つ

・快適な温度の場所にケースを置く

カブトムシは、昆虫の中でも特に食欲が旺盛です。

成虫の場合は昆虫ゼリー、幼虫の場合は広葉樹の腐葉土を切らさないようにして下さい。

「幼虫のケースを久しぶりに見たら、糞だらけで土がなかった!」といった事態は、幼虫の飼育に「あるある」です(汗)

また、カブトムシは乾燥にとても弱いです。土は、軽く握って固まるくらいの湿り具合に保って下さい。

そして、ケースは、直射日光が当たらない、風通しの良い場所に置くこと。

温度の変化が大きい場所、雨や雪が入る場所は避けましょう。

カブトムシにとって快適な温度は、22~26℃が目安です。

餌・温度・湿度は、カブトムシの飼育の基本。

うっかり怠って、カブトムシを死なせてしまうことがないよう、餌と温度・湿度の管理には気をつけて下さいね。

カブトムシの延命には、ユンケル黄帝ゴールドを与えると良い説もある

一説によると、「瀕死のカブトムシの成虫には、ユンケル黄帝ゴールドを与えると復活する」との話もあります。

ユンケル黄帝ゴールドといえば、僕のような平凡なサラリーマンにとっては高級品。気軽に買える栄養ドリンクではありません(苦笑)

ただ、元気がなくなったカブトムシの蘇生には、これが効果的だそうです。

カブトムシにを与えるときは、餌である昆虫ゼリーに1滴落とすか、綿棒に湿らせて吸わせる方法の2通りがあります。

カブトムシにどうしても元気になってもらいたい人は、試してみると良いでしょう。

とはいえ、カブトムシの寿命はいずれ尽きます。どんなに長生きをしても、越冬はできません。

僕の個人的な意見としては、ユンケル黄帝ゴールドを使ってまでカブトムシの延命はしなくても良いように思います。

飼い主のできる限りで大切に育ててあげるのが一番です。

カブトムシが死んでしまったら、近くの公園や山など、自然がいっぱいの場所に埋葬してあげたいですね。

採集してきたカブトムシなら、生まれ育った山・森の土に埋めてあげると良いでしょう。

まとめ

このページでは、カブトムシの生死を見分ける3つのポイントについて解説しました。

カブトムシの成虫が数日間全く動かない場合、卵・幼虫・蛹が黒く変色したりカビが生えてきたりした場合、そのカブトムシは死んでいます。

ただ、正常のカブトムシでも、生態や成長の過程から動かなかったり、色が変わったりすることはあります。

「死んだ」と勘違いして処分することのないように気をつけて下さいね。

カブトムシが寿命を全うできるよう、餌・湿度・温度に気をつけて大切に育ててあげましょう^^