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「大きなカブトムシに育てたい!」と思う子供は多いです。
親としては、ぜひとも、その願いを叶えてあげたいですよね。
また、大きなカブトムシを育てることは、あなた自身が子供の頃に思い描いていた夢と同じかもしれません。
いずれにしても、飼っているカブトムシには立派な成虫に育ってほしいものです。
実は、カブトムシのサイズは、幼虫の頃の育て方で決まります。
大きな成虫に育てるには、キノコの菌がたっぷり入った土を幼虫に与えるのがポイントです。
このページでは、大きなカブトムシにするため、幼虫の育て方のポイントについてお話しします。
目次
カブトムシの標準的なサイズをまとめてみた
まず、本題に入る前に、カブトムシの標準的なサイズを知っておきましょう。
「標準」を知ることで、あなたのカブトムシがどれくらいのサイズなのか、わかるようになります。
カブトムシの成虫の標準的なサイズ
では、カブトムシの成虫のサイズからみていきます。
カブトムシのオスとメスの標準的なサイズは、次のとおりです。
成虫のオス | 成虫のメス | |
---|---|---|
サイズ | 27~75mm | 33~53mm |
冒頭でお伝えしたとおり、カブトムシのサイズは幼虫の頃に決まります。
カブトムシは、成虫になってから大きくなることはありません。表のサイズの幅は、個体差です。
オスの場合は70mm、メスの場合は50mmもあれば、かなり立派なサイズといえます。
大きなカブトムシを目指すなら、70mm越え、50mm越えを狙いたいところですね。
カブトムシの幼虫の標準的なサイズ
続いて、カブトムシの幼虫のサイズをみていきます。
幼虫の標準的なサイズは、次のとおりです。
1齢幼虫 | 2齢幼虫 | 3齢幼虫 | |
---|---|---|---|
サイズ | 8~20mm | 60~90mm | 100~120mm |
表にある「1~3齢幼虫」とは、カブトムシの幼虫の成長段階を表す呼び方です。
まず、卵から孵化した幼虫を「1齢幼虫」といいます。その後、脱皮するごとに「2齢幼虫」「3齢幼虫」と幼虫の呼び方が変わります。
1・2齢幼虫の期間はそれぞれ1~2か月、3齢幼虫の期間は5~8ヵ月ほどです。
蛹になり始める前の3月頃、3齢幼虫が120mmほどに育っていれば、ビッグサイズの成虫になる可能性が高いです!
カブトムシが成虫になるのを楽しみに、幼虫の成長を見守りましょう^^
カブトムシのサイズを測ってみよう
では、カブトムシのサイズはどうやって測るのでしょうか。
カブトムシのオスのサイズを測るときは、まず、床に対して角を水平な状態にします。
そして、角の先端から上羽の端までの長さを測ります。上羽からはみ出している腹は含めません。
メスの場合も同様に、頭の先から上羽の端までの長さを測ります。
なお、カブトムシのサイズを測るときは、軍手などの手袋をすることをおすすめします。
カブトムシを素手で持つと、爪で引っ搔かれてかなり痛いですよ^^;
続いて、幼虫のサイズ測定についてです。幼虫の場合は、頭からお尻までの長さを測ります。
ただ、幼虫の場合、正確なサイズを測ることは難しいです。
幼虫は、異変を感じるとすぐに体を丸めてしまいます。そのため、目測が現実的といえるでしょう。
ちなみに、現在のギネス記録は、俳優の哀川翔さんが育てた88mmのカブトムシのオスです。
これは、成虫のカブトムシの標準的なサイズと比較すると、13mmオーバー。かなり大きいことがわかりますね。
さすが、哀川翔さんです^^
カブトムシの正確なサイズを知りたいなら、ノギスを使おう
カブトムシの正確なサイズを測りたい人には、「ノギス」がおすすめです。
カブトムシのサイズの測定用に使うノギスは、デジタル式のものがおすすめです。
というのも、サイズの測りたいのは人間の勝手。カブトムシにとっては迷惑な話です(汗)
サイズ測定中、カブトムシがじっと待っていてくれることはありません。
そこで、デジタル式のノギスなら、目盛りをカブトムシの体に合わせるだけでパパっとサイズを測れます。
具体的な数値は、カブトムシをケースに戻してから表示板で確認すればOK。楽ちんです。
カブトムシのサイズ測定には、例えば、次のようなノギスがおすすめです。
ノギス デジタル 150mm
・最小0.1mmまで測定できる
・70gと軽量
・電源が自動でオン・オフになる機能付き
ノギス デジタルは、これだけの機能が付いて500円ほどで購入できる優れもの。DIYにも役立ちそうですね。
ただ、大雑把なサイズで良ければ、家庭にある定規で十分。
僕は、奥さんの無印の定規を内緒で使わせてもらいました^^;
大きなカブトムシにするため、幼虫の育て方における3つのポイント
ここからは、大きなカブトムシの成虫に育てるため、知っておきたい幼虫の育て方のポイントをお話しします。
それは、次のとおりです。
それぞれについて、詳しくお話しします。
幼虫には餌をたっぷり与えよう
上述のとおり、カブトムシの大きさは、幼虫の頃に決まります。幼虫の時期に餌をたっぷり与えて、大きく育てましょう。
中には「親のカブトムシが大きければ、子供も大きくなるのでは?」と思う人もいるかもしれません。
ただ、カブトムシのサイズは遺伝しません。
カブトムシのサイズは、単に、幼虫の頃にいかにたくさん餌を食べたかどうかで決まります。
そこで、重要となるのが土の交換です。
カブトムシのケースの中に糞が目立つようになれば、すみやかに土を交換しましょう。
カブトムシの幼虫は、1匹で1か月に最大2リットルもの土を平らげる大食漢。
餌である土が不足していては、大きく成長できません。
また、全ての幼虫に餌が行きわたるよう、1つのケースに幼虫を入れ過ぎないでください。
例えば、幅30cmほどのケースの場合、飼育する幼虫は2~3匹が目安です。多くても5匹までに留めてください。
大きなカブトムシにしたいなら、幼虫の頃に十分な餌を与えることが大切です。
幼虫の土には、キノコの菌が豊富なマットを選ぼう
カブトムシの幼虫を大きく育てるためには、マット選びも重要です。マットとは、カブトムシの飼育で使う土のことです。
幼虫の餌となるマットには、キノコの菌が豊富なものを選びましょう。
というのも、キノコの菌が豊富な土に生える菌糸は、カブトムシの幼虫にとって栄養満点のごちそうです。幼虫が大きく育つのに欠かせません。
実際、マルカンや三晃、フジコンといった有名メーカーの多くは、カブトムシのマットを作るのにキノコの菌を使っています。
カブトムシのマットの表面を覆う白いカビやホコリ、草の根のような紐状のものがあれば、それが菌糸です。
マットによっては、キノコが生えてくることもあります。
菌糸が生えてくるマットは、カブトムシの幼虫にとって最高の土である証拠。気持ち悪がって、間違っても捨てないで下さいね^^;
ここで、参考までに僕が愛用しているマルカンのバイオ育成幼虫マットを紹介しておきますね。
マルカンのバイオ育成幼虫マット
・キノコの菌を配合した栄養満点のマット
・カブトムシの幼虫が大きく育つ
・ガス抜きが不要
マルカンのバイオ育成幼虫マットは、キノコの菌をたっぷり使って、広葉樹を長時間かけてじっくり発酵させて作った土。
カブトムシの幼虫の食いつきは抜群! モリモリ食べて、大きく育ちますよ^^
ガス抜きとは、土を陰干しして、発酵の具合を落ち着ける作業のことです。
発酵が不十分な土の場合、ガス抜きをしておかないと、ケースの中で再発酵を始めることがあります。
ただ、高熟成・高発酵のマルカンのバイオ育成幼虫マットなら、ガス抜きの手間は必要ありません。すぐに使えます。
カブトムシを楽に大きく育てたいなら、マルカンのバイオ育成幼虫マットはおすすめですよ。
なお、次のページでは、僕がバイオ育成幼虫マットを使ってみた感想と実際のカブトムシの成長録を紹介しています。
ぜひ、チェックしてみてください。
>>マルカンのバイオ育成幼虫マットを実際に使って効果を検証してみた
幼虫を大きく育てるには、冬までが勝負と考えよう
幼虫を大きく育てるには、冬までが勝負と考えて下さい。
幼虫の成長は、孵化から冬までが最も盛んです。
この期間は、餌であるマットが不足しないよう、特に気をつけましょう。
というのも、冬になると気温が下がり、幼虫の活動は鈍くなります。そして、春になって暖かくなる頃には、幼虫は蛹へと姿を変える段階に入ります。
幼虫が最も食事に集中できるのは、孵化から冬までの期間です。大きな幼虫にするには、この時期にたっぷり餌を与えて下さい。
なお、羽化した成虫を見て「幼虫の頃より縮んでいる」と感じる人は多いです。
たしかに、上述のカブトムシの標準的なサイズを記載した表をみると、幼虫より成虫の方が明らかに小さいですよね。
カブトムシのサイズダウンは、幼虫が蛹・成虫へと姿を変えるのに膨大なエネルギーを費やすために起こります。
第55 回静岡県学生科学賞・県科学教育振興委員会賞を受賞した研究によると、カブトムシは、幼虫から成虫になる間に、体重が55~80%も軽くなるそうです。
カブトムシが無事成虫になるためにも、冬までにたっぷり栄養を蓄えさせてあげましょう。
菌糸ビンで育てても、カブトムシの大きさは変わらない
菌糸がカブトムシの幼虫のご馳走なら、「クワガタの幼虫用の菌糸ビンで育てた方が良いのでは?」と思う人もいるかもしれません。
ただ、上述の研究の結果から、菌糸ビンで育てても、カブトムシの幼虫用のマットで育てても、成虫の大きさに差がでないことがわかっています。
カブトムシの幼虫が吸収できる菌糸の量には、どうやら限りがあるようです。
効果がないなら、菌糸ビンをわざわざ用意する必要はありませんよね。
コストの面で考えても、カブトムシの幼虫用のマットを使った方が良いです。
幼虫用のマットであれば、10L入りのもので、最安400円ほどで用意できます。10Lあれば、3齢幼虫の5匹を1ヵ月は養えます。
一方、菌糸ビンの場合、0.83Lのもので、安くても300円はします。3齢幼虫だと、1匹を入れるのが限度です。
菌糸ビンの方が、明らかにコストがかかります。
実際、カブトムシの幼虫用の菌糸ビンを販売しているメーカーはありません。
幼虫は、カブトムシ用のマットを使って育てましょう。
まとめ
このページでは、大きなカブトムシにするため、幼虫の育て方のポイントを解説しました。
大きなカブトムシにするには、菌糸を含むマットを幼虫にたっぷりと与えて下さい。
幼虫は、孵化から冬までの期間に最も成長します。餌が不足しないよう、土は定期的に交換しましょう。
なお、幼虫を大きく育てるのにおすすめのマットは、下記のページで紹介しています。ぜひ、参考にして下さい^^