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カブトムシの生態からみた、自然界で生き抜くのに適した体のつくり

カブトムシの生態からみた、自然界で生き抜くのに適した体のつくり

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カブトムシの生態からみた、自然界で生き抜くのに適した体のつくり

子供が男の子の場合、夏休みの自由研究のテーマにカブトムシを選ぶことが多いです。僕の息子も、もれなくその一人でした(笑)

そこで、大抵、調べることになるのが「カブトムシの体のつくり」です。カブトムシの体は、自然界で生き抜くのに合理的なつくりになっています。

このページでは、カブトムシの生態と体のつくりについてお話ししていきます。

目次

  • 1 カブトムシの成虫の生態と体のつくり
    • 1.1 カブトムシの成虫の断面図を見てみよう
  • 2 カブトムシの幼虫の生態と体のつくり
    • 2.1 カブトムシに幼虫の断面図をみてみよう
    • 2.2 幼虫のオス・メスの見分け方
  • 3 カブトムシの蛹の生態と体のつくり
  • 4 まとめ

カブトムシの成虫の生態と体のつくり

まず、カブトムシの成虫の生態と体のつくりをみていきましょう。カブトムシの成虫の体は、木に止まって樹液を食べたり、交尾をしたり、土の中で卵を産んだりするのに適したつくりになっています。

カブトムシの成虫の具体的な生態は、次のとおりです。

カブトムシの成虫の生態

夏の時期、成虫となったカブトムシは、木の上や土の中で生活しています。

夜は餌となる樹液や交尾するパートナーを求めて飛び回り、昼間は土の中や枯れ葉の下に身を隠して過ごします。交尾を終えたカブトムシのメスは、土の中に潜って産卵を行います。

カブトムシが成虫の姿で過ごすのは、約2ヶ月です。

カブトムシの成虫の体は、次の3つのパーツに分かれます。

カブトムシの成虫の体_3パーツ

体の各部分には、それぞれ次のような名称が付いています。

カブトムシの成虫_体の各部分

ここで、成虫の体で特徴的な部位をまとめてみました。

部位 特徴
口 樹液を食べやすいように、口の形はブラシ状になっている。
足 足の数は全部で6本。放射線状に生えている。足先には鋭い爪があり、木にガッチリ掴まることができる。
気門 気門とは、空気が出入りする穴。胸と腹に左右9個ずつある。口の近くに気門がないことで、樹液で塞がれる心配がない

性別による体のつくりの違いは、次のとおりです。

カブトムシの成虫(オス) カブトムシの成虫(メス)
カブトムシのオス カブトムシのメス
・木の幹に馴染みやすい赤茶色の体
・2本の角がある。他のオスとメスの奪い合うときに使う。
・土や枯れ葉に馴染みやすい黒褐色の体
・産卵のため、土に潜りやすいよう、角がなく、ずんぐりとした体型
・土に潜っても汚れないよう、体全体にうっすら毛が生えている

このように、カブトムシの成虫は、樹液を食べたり木に止まったりするのに適した体のつくりになっています。メスは土の中で産卵することから、土に潜りやすい体をしています。

カブトムシの成虫の断面図を見てみよう

では、カブトムシの成虫の断面図もみてみましょう。下の図は、僕がザックリと描いたものです。正確な位置・形を知りたい人は、専門書を見てくださいね(苦笑)

カブトムシの成虫の断面図<カブトムシの成虫の断面図>

カブトムシの体の断面図をみてみると、人間と同じような臓器が入っているのに気づきます。呼吸器・消化器・生殖器・血管系のほか、体を動かすための筋肉も発達しています。

人間との大きな違いは、カブトムシの体には骨がないことです。カブトムシの体は、丈夫な殻で覆われています。また、カブトムシの血管は、細長い管である心臓1本のみ。心臓から血液が染みだし、体全体に行き渡る仕組みになっています。カブトムシの血の色は透明です。

カブトムシの体は人間と多少の違いはあるとはいえ、その小さな体に生きていくために必要な臓器をぎゅっと詰め込んでいることが分かります。

カブトムシの幼虫の生態と体のつくり

次に、カブトムシの幼虫の生態と体のつくりをみていきましょう。カブトムシの幼虫は、もっぱら土の中で過ごします。餌となる腐葉土を食べて、自らの体を大きく育てます。

カブトムシの幼虫の具体的な生態は、次のとおりです。

カブトムシの幼虫の生態

秋頃~春にかけて、カブトムシは幼虫で過ごします。カブトムシの幼虫は、約10ヶ月の間、立派な成虫になるために土の中でひたすら腐葉土を食べ続けます。

カブトムシの幼虫の体は、次のようになっています。

カブトムシの幼虫の体

カブトムシの幼虫は、柔らかい体をしているのが特徴です。柔らかい体は土に馴染みやすく、わずか数秒で土の中に潜れます。また、腐葉土をもりもり食べられるよう、顎が大きく発達しています。

顎とは反対に、発達が乏しいのは「目」です。カブトムシの幼虫は、基本的に土の中で過ごすことから、はっきりとした目がありません。幼虫同士が近づきすぎないように、土の中で音を出し合い、互いの位置を確認し合って生活しています。

カブトムシの幼虫は、腐葉土をたくさん食べて大きく育つことに特化した体になっています。

カブトムシに幼虫の断面図をみてみよう

続いて、カブトムシの幼虫の体の断面図もみてみましょう。

カブトムシの幼虫の体の断面図<カブトムシの幼虫の断面図>

断面図から、カブトムシの幼虫は消化器が太く発達しているのがわかります。腐葉土をもりもり食べて自らの体を大きくするのが、幼虫の時期の務めです。

幼虫のオス・メスの見分け方

幼虫のオス・メスの見分け方もついでにお話ししておきます。飼っている幼虫がオス・メスのどちらなのか、気になるところですよね。

カブトムシの幼虫の性別を見分けるには、幼虫のお尻の内側を見ます。内側に黒っぽい「Vの字」が薄っすらあればオス、なければメスです。

ただ、性別の確認のため、幼虫のお尻を見ようとしても、難しい場合が多いです。土から出すと、幼虫はすぐに体をねじったり、丸めたりしてしまいます。無理にお尻を見ようとして、幼虫を弱らせてしまっては本末転倒です(汗)

カブトムシの幼虫のオス・メスの見分け方

僕も何度もチャレンジしましたが、結局、性別を見分けることはできませんでした。

オスとメスのどちらのカブトムシなのかは、成虫になって土から出てくるまで楽しみに待つ方が現実的かもしれません^^;

カブトムシの蛹の生態と体のつくり

最後に、カブトムシの蛹の生態と体のつくりをみていきます。カブトムシの蛹は、基本的には土の中で成虫になる時をひたすら待って過ごします。

カブトムシの蛹の生態

カブトムシが蛹で過ごすのは、5~7月のうちの約1ヶ月間です。蛹になったカブトムシは、土の中で成虫になるときをじっと待っています。

カブトムシの蛹の体のつくりは、次のとおりです。

カブトムシの蛹の体のつくり

蛹になると、成虫の体にかなり近づきますね。

カブトムシの蛹が成虫と大きく違うのは、背中部分に敵から身を守るための仕組みがあることです。カブトムシの蛹の体は、背中のシワの部分が鋭い刃のようになっていて、近づいてきた敵を挟み切れるようになっています。

カブトムシの蛹の体を守る仕組み

カブトムシの蛹は、外敵から自分の身をしっかり守りつつ、土の中で成虫になる時を待つのに適した体のつくりになっています。

まとめ

このページでは、カブトムシの生態と体のつくりについてお話ししました。

カブトムシは、成虫のときは木の上か土の中、幼虫・蛹のときは土の中で過ごします。カブトムシは、自然界で生き抜くため、時期ごとに最も適切な姿に体を変えて生活しています。特に幼虫から蛹・成虫への体の変化は大きく、同じ昆虫とは思えないほどですね。

このページでお話ししたことが、あなたのお子さんが自由研究をまとめるのに参考になれば幸いです^^

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