知らなくてもカブトムシを飼うには支障ない。でも、子供に質問されて答えられないと、なんかモヤモヤする。親として、少し残念な気分になる。
このページでは、カブトムシに関するそんな豆知識をQ&A形式でまとめて紹介します。
目次
カブトムシは何種類いるの?
カブトムシは世界で約1,600種類、日本には5種いるとの報告があります。
世界で一番重いカブトムシは、ゾウカブトムシ。その名のとおり、ゾウみたいなどっしりした体格をしています。
一番大きいカブトムシは、ヘラクレスオオカブトです。角が大きく発達しているのが特徴です。
ただ、僕が一番カッコイイと思うのは、やっぱり日本のカブトムシ。黒いツヤのあるボディがたまりません^^
カブトムシのギネス記録は?
カブトムシの長寿に関するギネス記録は、今のところありません。通常でいうと、カブトムシの成虫の寿命は約2か月です。
大きさに関するギネス記録は、俳優の哀川翔さんが育てた88.0mmのカブトムシです。
僕が今までに育てたカブトムシは、最大でも85.0mm。哀川さんにはわずかに及びませんでした^^;
カブトムシのホワイトアイ、レッドアイって?
ホワイトアイ、レッドアイは、突然変異のカブトムシです。その名のとおり、白または赤い目をしています。
僕が住んでいる石川県にある「ふれあい昆虫館」によると、ホワイトアイが生まれる確率は約2万分の1だそうです。レアなカブトムシなだけあって、オークションでは1匹1,000円以上の値段が付くことが多いですよ。
ちなみに、僕は、ホワイトアイ・レッドアイをさほど欲しいとは思いません。目が死んでるみたいで、好きではないです…(好きな方、すみません。汗)
カブトムシの持ち方を知りたい
カブトムシのオスの持ち方は、胸角(小さい角)をつまんで持ちます。簡単ですね。
ただ、厄介なのが、木などにつかまって離してくれないとき。そんなときは。次の方法を試しましょう。
カブトムシのオスが木を離してくれないときの対処法
- 胸角を持ったまま、もう一方の手で体を軽く下に押す
- 胸郭を持ったまま、カブトムシが前へ歩かせながら引きはがす
上記の1つめの方法では、カブトムシが自分からパッと脚を開いてくれることが多いです。2つめの方法では、カブトムシに空中散歩をさせる要領で木から引きはがします。
カブトムシを強引に木からはがそうとするのは、くれぐれも止めて下さいね。脚が取れてしまうといった惨事になりかねません(汗)
なお、カブトムシの別の持ち方として、体の横を持つ方法もあります。ただ、これでは滑って落とす可能性が高いです。オスは上記のように胸角を持つのが安全。メスは、脚の爪で引っ搔かれないように軍手をして、両手で包み込むようにして捕まえるのがおすすめです。
カブトムシとクワガタの成虫は、一緒のケースで飼っちゃダメ?
カブトムシとクワガタの成虫は、別々のケースで飼育することをおすすめします。特にオス同士は喧嘩をしやすいです。
やむを得ず一緒に飼う場合でも、幅30cmのケースに対して飼育する数は2~3匹に留めて下さい。昆虫をまとめて飼育するほど、喧嘩が起りやすいです。
そして、できれば早々に新しいケースを用意して、分けて飼育するようにしましょう。
カブトムシは鳴くの? どんな鳴き声をしているの?
カブトムシは、「シューシュー」と鳴くことがあります。敵を威嚇したり、オスとメスとが出会ったりしたときに、腹部と羽を擦って音を出します。
このほか、僕の経験上、メスが産卵のため土に潜っているときには、頻繁に「ギュイン、ギュイン」といった音がします。脚でケースの壁を引っ掻いているときに出る音みたいです。
また、幼虫を飼育しているときには、ケースから、よく「カツカツカツカツ…」と音がします。これは、幼虫たちが腐葉土を食べているときの音です。幼虫たちは、音を出すことによって、お互いが近づき過ぎないようにしています。
カブトムシは冬眠する?
カブトムシは、11~12月頃に幼虫の姿で冬眠に入ります。そして、4~5月頃に冬眠から目覚めます。
ただ、これは、野生のカブトムシや屋外で飼育した場合の話です。
室内で飼っているカブトムシの幼虫は、ほとんど冬眠しません。室温が高いからです。その分羽化するのも早く、梅雨~初夏に成虫になって土から出てくる子が多いです。
カブトムシも寝るの?
カブトムシは夜行性の虫。カブトムシは日中に寝ています。昼間、落ち葉の下や土の中に潜って身を隠し、その間に眠っています。カブトムシにはまぶたがなく、目は常に開きっぱなしの状態です。
逆に、夜はカブトムシの活動時間。深夜1~5時頃は、特に活発に動きます。「ブーン、バタバタバタバタ」と、ケースからカブトムシが飛ぶ音がして、安眠の妨げになるほどうるさいことがあります(汗)
カブトムシの裏側に毛が生えているのは、なぜ?
カブトムシの裏側に毛が生えている理由は、ハッキリしていません。カブトムシの生態から考えると、お腹の毛には、「木に止まっているときに滑り止めになる」「土に潜るときに、体が直接汚れるのを防ぐ」くらいの役割があると想像できます。
でも、正確なことはわかっていません。
使い終わったカブトムシの土は、どう処分すれば良い?
使い終わったカブトムシの土は、可燃ゴミとして処分できます。木や葉っぱでできているため、燃やせます。
カブトムシの幼虫の糞は、肥料として利用して処分する方法もあります。100円ショップなどで販売している「土ふるい」などを使えば、簡単に土と糞を分別できますよ。
(僕は荒目の土ふるいを購入しましたが、もう少し細かい目の方がおすすめ。しっかり分別できます)
残った土は、新しいものと一緒にケースに入れて再利用するのがおすすめです。新しい土と総入れ替えで土交換するより、幼虫にストレスをかけません。古い土には、幼虫の臭いが付いているからです。土の節約にもなって、一石二鳥です。
カブトムシに天敵はいる?
カブトムシにも天敵はいます。カラスやイノシシ、タヌキなどが、その一例です。カブトムシの幼虫にとっては、モグラが天敵です。
また、カブトムシを採集する人間も、厄介な天敵といえるかもしれませんね^^;
子供が自分でカブトムシのことを調べるには?
パパ・ママによっては、親が子供にアレコレ教えるのではなく、「子供が自分で調べられるようになって欲しい」と思う人もいると思います。また、子供によっては「自分で調べたい」と希望する子もいるでしょう。その場合、「本」を用意してあげるのがおすすめです。
たしかにインターネットで検索すれば、簡単に多くの情報に触れることができます。ただ、子供の年齢によっては、スマホやパソコンを使わせるのに抵抗があるパパ・ママもいるかもしれません。インターネットに慣れていない子供では、情報をうまく集められなかったり、整理できなかったりすることもあります。
子供向けのカブトムシの飼育マニュアル本として、次の3冊をおすすめします。
カブトムシとクワガタ
カブトムシの自由研究に最適な本です。カブトムシの採集方法・飼育方法・体の仕組みがわかりやすく書いてあります。
この本の特徴
- カブトムシの採集方法・飼育方法・体の仕組みがわかる
- 全ての漢字にフリガナが書いてある
- カブトムシとクワガタの2本立ての内容
はじめてのカブトムシ飼育BOOK
カブトムシの大きさでギネス記録を持つ哀川翔さん監修の本です。1冊まるごとカブトムシに関する内容になっていますが、濃いとは言えません(苦笑) ただ、飼育に必要なことがシンプルにまとまっており、サクッと読めます。
この本の特徴
- カレンダー形式で、月ごとのカブトムシの飼育方法が解説してある
- 小学5年生以上で習う漢字にはフリガナが書いてある
- イラストが多く、虫が苦手なママでも読みやすい
カブトムシ・クワガタ
カブトムシの図鑑の要素も欲しいなら、この一冊がおすすめです。カブトムシの採集・飼育方法の説明に加え、世界中のカブトムシの紹介が載っています。
この本の特徴
- カブトムシの採集・飼育方法の説明+世界中のカブトムシの紹介
- 全ての漢字にフリガナが書いてある
- カブトムシとクワガタの2本立ての内容
子供に自分でカブトムシについて調べてほしいなら、これらの本がおすすめ。 実際、僕も持っています。
まとめ
このページでは、知らなくてもカブトムシを飼えるけれど、知っていると役に立つ内容を豆知識としてまとめました。
カブトムシを飼っていると、子供に思いもよらない質問をされることもあります。そんなとき、このページの内容を参考にして、お子さんの問いにズバッと答えてあげて下さいね。