夏が終わりに近づくにつれ、カブトムシのメスが無事卵を産んでくれたかどうか、気になりますよね^^ 親としては、子供が卵や幼虫を発見して喜ぶ姿をぜひ見たいところです。
ただ、僕を含め、カブトムシの飼育の初心者が卵や孵化したばかりの幼虫の割り出しをするのは危険です。「割り出し」とは、土の中にいる卵や幼虫の数を調べることをいいます。
カブトムシの卵や幼虫の赤ちゃんは、とても小さく、傷つきやすいです。それらを探そうとしても、見逃したり、誤って殺してしまったりする可能性があります。カブトムシの卵や幼虫の割り出しは、幼虫がある程度の大きさまで育っている10月まで我慢して下さい。
このページでは、カブトムシの卵や幼虫の割り出しに最適な時期について解説します。
目次
カブトムシの卵や幼虫の割り出しは10月まで待とう
夏休みが終わりに近づくころ、僕の息子は決まって「カブトムシ、卵を産んだかな~?」と言います。僕は、小学6年生の息子の父親です。息子が小学1年生の頃から毎年カブトムシを飼っています。
僕たち親子のように、カブトムシが卵を産んでくれることを願ってオスとメスのペアで飼う親子は多いです。夏が終わり、成虫のカブトムシたちが姿を消したころ、卵を産んでくれたかどうか、とても気になりますよね。
ただ、卵や幼虫の割り出しは、10月まで待ってください。それより早い時期では、せっかくの卵や幼虫を見逃したり、うっかり傷つけて殺したりしまう可能性が高いです。
産卵した直後のカブトムシの卵は白色で、形は楕円形。大きさは、長い方でも直径3~4mmほどしかありません。孵化したばかりの幼虫は、8~9mmほどの大きさです。そんな小さなサイズでは、無事に探し出すことは難しいです。
10月になれば、卵は幼虫へと孵化し、大抵は6cm以上に成長しています。これぐらいまで大きく育っていれば、カブトムシの卵・赤ちゃんに慣れていない初心者でも、安全に見つけることができます。
卵や幼虫の割り出しは、10月まで我慢するようにして下さい。なお、その間の卵・幼虫の育て方としては、時々、土に霧吹きをして湿らせてあげる程度の管理で大丈夫ですよ。
カブトムシの幼虫の割り出しは、2~3齢幼虫の頃が狙い目
カブトムシの幼虫の割り出しは、上述のとおり、10月まで待ちましょう。この頃になれば、カブトムシの幼虫は2~3齢幼虫まで育っていることが多いです。
ここで、カブトムシの卵から蛹までの成長の過程をまとめてみました。カブトムシの幼虫は、蛹になるまでに脱皮を3回繰り返します。
カブトムシの卵・幼虫の成長の過程
産卵直後の卵→数日で2倍くらいの大きさ・茶色っぽい色に変化→2~3週間で幼虫へと孵化→1齢幼虫→1回目の脱皮→2齢幼虫→2回目の脱皮→3齢幼虫→3回目の脱皮→蛹化
10月になれば、大抵は2~3齢幼虫に育っていることから、孵化してすぐの1齢幼虫の頃よりずっと楽に探し出せます。1~3齢幼虫の大きさは、次の表を参考にしてください。
1齢幼虫 | 1~2cm |
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2齢幼虫 | 6~9cm |
3齢幼虫 | 10~12cm |
2~3齢幼虫になっていれば、その大きさは6cm以上。生まれた時期が遅く、1齢幼虫だったとしても、2cm以上には育っています。すぐに見つけられますよ^^
幼虫を安全に見つけ出すため、割り出しは10月まで待つようにして下さい。
10月まで待ちきれない人は、ケースの側面をチェックしよう
10月まで幼虫の割り出しを待ちきれない人は、ケースの側面を頻繁にチェックするのも方法のひとつです。ケースの側面から幼虫を発見できる場合があります。
ケースの側面の土に小さな空洞ができていれば、その中をよ~く見てみてください。小さな虫を発見できたら、それが幼虫です。
ケースの側面から発見した幼虫がある程度の大きさに育っていれば、10月まで割り出しを待たなくてもOKです。
割り出し作業では、ケースごと土をひっくり返そう
幼虫の割り出し作業は、ケースごと土をひっくり返して行います。土が入っていた袋を切り開いたり、新聞紙を3~4枚ほど重ねて広げりした上に、ケースごと土をひっくり返せばOKです。土の中にいた幼虫がゴロゴロと出てきます。
幼虫の割り出しはとてもワクワクする瞬間なので、ぜひ、お子さんと一緒にしてみてくださいね^ ^ このとき、土を新しいものに交換してあげましょう。幼虫は、土を餌にして大きく育ちます。
カブトムシの幼虫の土を交換する方法については、こちらのページで詳しく説明しています。良かったら、参考にして下さい。
まとめ
このページでは、カブトムシの卵や幼虫の割り出しに最適な時期について解説しました。
カブトムシの飼育の初心者は、幼虫がある程度の大きさまで育つ10月になるまで待って割り出しを行いましょう。
卵や孵化したばかりの幼虫は、とても小さいです。割り出そうとしても見逃したり、傷つけたりして殺してしまう可能性が高いです。せっかくの卵や幼虫を無事見つけ出すため、10月まで待つようにして下さい。