【保存版】初めてでも簡単!カブトムシの飼い方パーフェクトマニュアル

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僕たち大人にとって、カブトムシを飼っていた子供の頃の記憶は、はるか昔。そもそもカブトムシを飼ったことのない人もいるかもしれません。

そのため、子供に「カブトムシを飼いたい」と言われても、どうやって飼うのか、わからない人は多いです。

実際、僕も、息子が小学生になって「カブトムシを飼いたい」と言い始めたとき、「水槽型のケースに土っぽいのを入れたら良いんだっけ? 餌は、スイカ…???」くらいの知識しかありませんでした。

まして、僕には、カブトムシに卵を産ませて育てた経験はなく…。

息子の「カブトムシを卵から育てたい」との夢をちゃんと叶えてあげられるまでに6年もかかってしまいました^^;

そこで、このページでは、カブトムシの飼育に必要なものと飼い方について解説します。ぜひ、参考にしてくださいね。

カブトムシの成長過程をまとめてみた

まず、本題に入る前にカブトムシの成長過程をみていきましょう。

カブトムシの一生は、約1年。カブトムシは、1年の間に卵から幼虫、蛹、成虫へと大きく姿を変えます。

カブトムシの成長過程

カブトムシの一生

僕たちが思い浮かべる成虫の姿は、実は、カブトムシの一生の中で一刻に過ぎません。

カブトムシは、一生の大半を幼虫の姿で過ごします。成虫になれば、生き急ぐようにガンガン交尾して(汗)、卵を産んで…といった具合。次の代へ命をつないでいきます。

カブトムシを卵から育てるなら、約1年かかると考えておいて下さいね。

カブトムシの飼育スケジュールを公開!

では、カブトムシの年間の飼育スケジュールをザックリみていきましょう。

カブトムシの成長過程に合わせて、飼育方法と必要なアイテムを簡単にまとめてみました。

時期7~9月8~5月5~7月7~9月
形態幼虫成虫
飼育方法放置土の交換放置餌やり
土の交換
アイテムケース、土
昆虫ゼリー(成虫の場合)

カブトムシの飼い方は、成長段階によって若干異なるものの、いたってシンプルです。

カブトムシが成虫のときは餌やりと土の交換、幼虫のときは定期的な土の交換が大切な作業です。卵・蛹のときは、基本的に放置で大丈夫ですよ。

カブトムシの飼育に必要なアイテムは、年間を通して、ケースと土の2つ。成虫を飼うときは、昆虫ゼリーも必要です。

このように、カブトムシの飼育の難易度はそう高くありません。基本的な飼い方さえマスタ-しておけば、十分です^^

カブトムシの飼育に必要なものは、ケース・土・昆虫ゼリーの3つ

ここからは、カブトムシの飼育に必要なアイテムをみていきます。

僕の経験上、カブトムシの飼育に必要なものは、上述のとおり、ケースと土、昆虫ゼリーの3つ。これらさえあれば、カブトムシの飼育はとりあえずOKです。

ここで、カブトムシのグッズの中で必要なものとそうでないものを表にまとめてみました。

グッズ必要性必要な理由
ケース必須カブトムシを入れるのに使う
昆虫ゼリー必須カブトムシの成虫のエサになる
必須カブトムシの住処・産卵場所・幼虫のエサになる
枯れ葉マット
樹皮マット
あるとベターひっくり返ったカブトムシが起き上がるのに役立つ
エサ台不要カブトムシがひっくり返す
止まり木
のぼり木
不要カブトムシがひっくり返す
バイオウォーター不要カブトムシがひっくり返す

上述のとおり、ケースと土は、カブトムシの飼育に欠かせません。カブトムシが成虫のときは、餌である昆虫ゼリーも必要です。

ここで、僕が愛用しているアイテムを紹介しておきますね^^

SANKOのクリーンケース

クリーンケースの特徴

・コバエの出入りと土の乾燥を防ぐ
・左右の留め具で蓋をしっかりロック
・サイズが充実(SS・S・M・L・XL)

SANKOのクリーンケースは、コバエの出入りがしにくい設計のケースです。

空気穴が細く、蓋に小窓がないのが特徴です。

コバエをガードするのと同時に、土の乾燥もしっかり防いでくれますよ

詳しくは後述しますが、カブトムシの飼育には、適度な湿り気が必須です。

SANKOのクリーンケースを使えば、毎日霧吹きする手間が省けます。

また、左右から蓋をしっかりロックすることができ、カブトムシが脱走する心配もありません

カブトムシを楽に飼育したいなら、SANKOのクリーンケースがおすすめです。

カブトムシ2~3匹なら、Mサイズを選ぶと良いですよ^^

マルカンのバイオ育成幼虫マット

バイオ育成幼虫マットの特徴

・高熟成・高発酵
・ガス抜きが不要
・幼虫が大きく育つ

初めてカブトムシを飼うなら、マルカンのバイオ育成幼虫マットがおすすめです。

マルカンのバイオ育成幼虫マットは、カブトムシの幼虫の餌になる広葉樹をしっかり熟成させて作った土。ガス抜きなしに使えます

ガス抜きとは、土の再発酵を抑えるために、新聞紙の上に土を広げて1~2日陰干しする作業です。

使う前にいちいちガス抜きするなんて、面倒ですよね…。

また、マルカンのバイオ育成幼虫マットで育てた幼虫は、大きく育つのが特徴です。

カブトムシの幼虫の大好物であるキノコの菌がたっぷり入った土だから、幼虫はスクスク育ちます。

実際、僕が育てた幼虫は、最大85mmもの成虫になりましたよ^^

ガス抜きの手間なしにカブトムシを大きく育てたいなら、マルカンのバイオ育成幼虫マットを使ってみて下さい。

KBファームのプロゼリー

プロゼリーの特徴

・カブトムシの食いつきが断トツ
・カブトムシの長生き・産卵を促進
・液だれがなく、硬めのゼリーで扱いやすい

KBファームのプロゼリーは、カブトムシの食いつきが断トツに良いゼリーです。

その食いっぷりの良さといえば、見ているこっちが気持ちよくなるぐらいです!

また、プロゼリーは、カブトムシに長生き・産卵させたい場合にもおすすめ。

僕のカブトムシは、プロゼリーのおかげで最長4ヵ月生き、12個の卵を産みました^^

プロゼリーは、臭いが全くないところも、僕のお気に入りのポイント。着色料・合成保存料も入っておらず、安心です。

液だれがなく、硬めのゼリーなので、蓋のシールを開ける度に手が汚れてイラっとすることもないですよ。

プロゼリーは、ブリーダーの人にも高い人気を誇るゼリーです。

なお、以下のページでは、ケースや土、昆虫ゼリーのそれぞれについて、カブトムシの飼育が初めての人におすすめのものを紹介しています。

ぜひ、チェックしてみて下さいね。

カブトムシの飼育には、さらに枯れ葉マットや樹皮マットもあればベターです。

枯れ葉マットや樹皮マットは、カブトムシが起き上がるのに非常に役に立つアイテムです。

実は、カブトムシは土の上でよく転びます。

カブトムシが転んだとき、枯れ葉マット、樹皮マットが土に敷いてあれば、これらを足掛かりにすぐに起き上がることができます。

カブトムシがどこで転んでも起き上がりやすいよう、ケースの土を覆うように敷いてあげて下さいね。

枯れ葉マット

SANKO
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枯れ葉マットの特徴

・カブトムシが転んだとき、起き上がるのに役立つ
・カブトムシの隠れ家にもなる
・土の乾燥を防ぐ
・自然な見た目でGood

樹皮マット

SANKO
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樹皮マットの特徴

・カブトムシが転んだとき、起き上がるのに役立つ
・カブトムシの隠れ家にもなる
・土の乾燥を防ぐ
・見た目に少し違和感がある(土に樹皮が敷いてあるって、、、)

我が家では、カブトムシの飼育に枯れ葉マットを使っています。はじめは「こんな葉っぱなんかに掴まって、本当に起き上がれるのか?」と半信半疑でした。

ただ、ケースの中に入れてみて、即、効果を実感! 転んだカブトムシが、枯れ葉マットに脚をかけてササっと起き上がったのです。1秒もかからない早ワザでした^^;

枯れ葉マットは、カブトムシたちの昼間の隠れ家にもなっていて、かなり重宝しています。僕としては、ケースの中が森の地面のような見た目にもなって満足です。

我が家では枯れ葉マットを愛用

カブトムシの飼育で全く必要がないのが、餌台・止まり木・のぼり木・バイオウォーターです。

餌台・止まり木・のぼり木とは
餌台・止まり木・のぼり木とは、その名のとおり、カブトムシの餌を置く台・カブトムシが止まったり登ったりする木のことです。

餌台・止まり木・のぼり木
バイオウォーターとは

バイオウォーターは、容器の口をカットして土に差し入れて使うアイテムです。土に水分と栄養を行き渡らせることができます。

バイオウォーター

実際、僕もカブトムシの飼育を始めた頃にこれらを使ってみたことがありますが、結果は散々でした。

当サイトの管理人の失敗談

僕が餌台・止まり木・のぼり木をケースに入れてみたところ、翌朝にはめちゃくちゃになっていました。


餌台はひっくり返り、止まり木・のぼり木は土の上に散乱、バイオウォーターは横倒しの状態。


挙句の果てに、使い始めて3日後には、青かびが餌台にビッチリ生える始末でした…。

カブトムシは、とてもパワフルな夜行性の昆虫です。人間にされるがまま、大人しくしている彼らではありません。

毎晩、カブトムシたちはケースの中で大あばれ。グッズを買って、ケースの中にきれいにレイアウトしても、翌朝には目も当てられない様に一変しています(苦笑)

本来の目的を果たせないグッズなら、わざわざ買ってまで使う意味がないですよね。

このほか、カブトムシ専用のグッズではないものの、飼育になくてはならないのが霧吹きです。自宅にない場合は、100円ショップなどで買っておきましょう。

霧吹きは、カブトムシの土を湿らせるのに使います。カブトムシは、乾燥が苦手です。

カブトムシの土は、軽く握って固まるくらいに湿らせておく

カブトムシを飼うとき、まずはケースと土、昆虫ゼリーを用意しましょう。

さらに、枯れ葉マットや樹皮マット、霧吹きもそろえておけば万全です。

これからカブトムシを飼い始める人には、飼育セットがおすすめ

これからカブトムシを飼い始める人には、飼育セットで必要なグッズをパパッと揃えることをおすすめします。

飼育セットは、ケースや土、昆虫ゼリーなどがセットになった便利な商品です。飼育セットを選べば、必要なグッズを自分で探す手間がありません。

あなたが「とりあえず、カブトムシを飼うのに必要なものを手っ取り早く集めたい」と思っているなら、飼育セットが断然おすすめです。

僕のおすすめは、SANKOクリーンケースセットMです。

SANKOクリーンケースセットM

クリーンケースセットMの特徴

カブトムシの飼育に必要なケース・土・ゼリーが揃う
樹皮マットが入っている
餌台が付いている

SANKOクリーンケースセットMなら、カブトムシの飼育に必要なものが一発で揃います

ただ、餌台が付いているのが残念なところ。上述のとおり、餌台は不要です。

とはいえ、クリーンケースと樹皮マットが付いているのはポイントが高いです。

クリーンケースは、上述のとおり、コバエの出入りと土の乾燥を防いでくれます。

これからカブトムシを飼い始めるなら、SANKOクリーンケースセットMで必要なアイテムを揃えるのがおすすめです。

カブトムシの飼い方のポイントを成長段階ごとに解説

ここからは、カブトムシの飼い方のポイントを成長段階ごとに解説していきます。

上述のとおり、カブトムシの飼育は、いたってシンプル。ただ、カブトムシの飼育で失敗しないため、それぞれの時期のポイントをしっかり押さえておきましょう。

では、カブトムシの成虫の飼い方から順にみていきます。

カブトムシの成虫を飼うときは、餌を切らさないことがポイント

カブトムシが成虫の時期の飼育方法

カブトムシの成虫を育てるときは、餌を切らさないようにして下さい

カブトムシは食欲旺盛な昆虫。餌が不足して弱らせることのないよう、1匹あたり1日1個を目安に昆虫ゼリーを与えましょう。昆虫ゼリーは、土に直置きして大丈夫です。

また、忘れてはならないのが土の交換です。成虫のカブトムシは、食欲が旺盛な分、おしっこの排泄物も多いです(汗)

土が汚れてきたら、新しいものに変えてあげて下さい。2週間に1回くらいが目安です。

成虫の飼育の場合、土はケースの底から5cmほどの高さまで入れます。土は総入れ替えでOKです。土が乾燥してきたら、その都度、霧吹きをして湿らせて下さいね。

カブトムシの成虫の飼育では、餌やりと土の交換がポイントです。

カブトムシのメスに産卵させたいなら、同居から1週間で別居させよう

カブトムシに卵を産ませたい場合は、オスとメスを1週間ほど同居させた後、メスだけ別のケースに移して下さい

1週間もすれば、交尾はすでに完了しています。

産卵が目的の場合、メスを入れるケースには、底から15cm以上の高さまで土を入れておきます。そのうち、底から5cmまでの土は、ぎゅっと押し固めておきましょう。

メスは、地盤の固いところに産卵します。

産卵の詳しい方法は、次のページで説明しています。カブトムシを卵から育てたい人は、ぜひチェックしてみて下さいね^^

カブトムシに産卵させるには、餌やりと土の交換に加え、メスを別のケースに移す作業も必要と覚えておきましょう。

カブトムシの卵は放置が基本

カブトムシが卵の時期の飼育方法

カブトムシの卵は、「探さない」「触らない」のが第一です。

生まれたての卵は楕円形。長い方の直径でもわずか3~4mmしかありません。

卵を探したり、土を変えようとしたりすると、誤って卵を傷つけ、カブトムシを殺してしまう可能性があります。

カブトムシの卵

カブトムシが卵を産んだか気になっても、卵の確認は10月まで待つようにして下さい。そうすれば、カブトムシを傷つける心配がありません。

10月には、大抵の卵は孵化を終え、少なくとも2cm以上の幼虫に育っています。

それくらいのサイズの幼虫なら、ケースの土を空けたくらいの衝撃はヘッチャラです。

10月頃のカブトムシの幼虫

ただ、卵の時期も乾燥には気をつけて下さい。カブトムシは、乾燥に弱いです。

土が乾いているようなら、霧吹きをかけて湿らせてあげて下さいね。

カブトムシの卵は探さず、10月まで待つことが大切です。

カブトムシの幼虫を飼うときは、定期的な土の交換が欠かせない

カブトムシが幼虫の時期の飼育方法

カブトムシが幼虫の時期は、定期的な土の交換が最も重要です。

カブトムシの幼虫にとって、土は「住処」であり「餌」。カブトムシの成虫のサイズは、幼虫の時期にいかに多くの土を食べ、大きく育つかで決まります。

土は、表面に糞が目立ってきたら交換するようにして下さい。土の表面の糞は、ケースの中が糞でいっぱいになってきたサインです。

糞でいっぱいになった土

土を交換するときは、幼虫が新しい環境にビックリしないよう、古い土の一部を再利用するのがおすすめです。ふるいを使えば、土と糞を簡単に分別できます

分別を終えた古い土を新しいものと混ぜ合わせ、ケースの高さ9割まで入れるようにして下さい。

例えば、カブトムシの土の分別には、次のようなふるいを使うと良いですよ。

高儀の園芸フィルター

高儀の園芸フィルターの特徴

・網の粗さが3段階(細目・中目・荒目)
・選べる3サイズ(直径21・30・37cm)
・錆びにくいステンレス製

カブトムシが幼虫のときは定期的に土の交換を行って、幼虫を大きく育ててあげて下さいね。

蛹の時期は、衝撃を与えないことが何より大事

カブトムシが蛹の時期の飼育方法

カブトムシが蛹の時期は、ケースに衝撃を加えないことが大切です。

カブトムシが蛹の時期にケースに衝撃が加わると、中の蛹室が崩れて羽化不全が起こる可能性が非常に高いです。

蛹室とは

蛹室とは、カブトムシが蛹の姿で過ごす縦に長い楕円形の部屋のことです。

蛹室

羽化不全とは

羽化不全とは、カブトムシが死んでしまったり、奇形のある成虫の姿になってしまったりすることをいいます。

羽化不全のカブトムシ

うっかり蛹室を壊さないよう、カブトムシの土の交換は3月を最後に留め、立派な成虫になって出てくるまで見守りましょう。

ただ、蛹の時期も忘れてはいけないのが霧吹きです。「気づいたら、蛹が干乾びていた」といったことがないよう、乾燥には気をつけてあげて下さい。

僕の同僚には、カブトムシが蛹の時期に土の乾燥に気づかず、慌てて水を注ぎ入れて溺死させてしまった経験の持ち主がいます(汗)

蛹の時期は放置が基本とはいえ、時々は土の湿り具合をチェックして下さい。

このように、カブトムシは、成長段階ごとに飼い方が異なります。

ただ、それぞれのポイントを押さえておけば、カブトムシの飼育で失敗することはありません。初心者でも簡単ですよ。

お子さんと一緒にカブトムシの飼育を楽しんで下さいね。

カブトムシを初めて飼うときに知っておきたい3つの注意点

ここからは、カブトムシを初めて飼うときに知っておいてほしい注意点を説明していきます。

それは、次のとおりです。

カブトムシを飼うときの注意点

・温度と湿度に気をつける

・ケースの中は清潔に保つ

・カブトムシを密に入れ過ぎない

カブトムシを飼うときは、全ての成長過程を通して、これら3つに気をつけておくことが必要です。

それぞれについて、詳しく解説していきます。

温度と湿度に気をつける

カブトムシは、温度と湿度に気をつけて飼うことが大切です。

カブトムシにとって快適な温度は22~26℃、湿度は60~65%です。

ケースの中が著しく暑かったり、寒かったり、乾燥し過ぎたりしている状態では、カブトムシは死んでしまいます。

個体の生命力にもよりますが、少なくとも35℃以上、0℃以下になる場所には、ケースを置かないようにしましょう。

土は、軽く握って固まるくらいに湿らせておきます。

カブトムシの土の湿らせ具合

上述のSANKOのクリーンケースなら土が乾燥しにくく、霧吹きの手間を大幅にカットできますよ。

SANKOのクリーンケース

たしかに、カブトムシは猛暑の夏でも極寒の冬でも外にいるのが普通です。

ただ、野生のカブトムシは、土に潜ったり、葉の陰に隠れたり、快適な場所を選ぶことができます。

飼育下のカブトムシの場合、そうはいきません。

飼育下のカブトムシは快適な温度・湿度の場所に逃げられない

カブトムシを飼うときは、ケースは直射日光の当たらない、風通しの良い場所に置いて下さい

僕のおすすめの置き場所は、家の玄関や廊下です。

室内ならケースの管理がしやすく、コバエや蟻など害虫が入り込む可能性も低いです。日中は明るく、夜は暗くなる場所がベストです。

中には、暑さ対策としてケースの周りに保冷剤を置く人もいますが、おすすめはしません。

保冷剤を置いても、涼しいのは一刻だけ。保冷剤が溶ければ、気温は急上昇します。急激な温度変化は、カブトムシに負担をかけるだけです。

カブトムシを飼うときは、温度と湿度に気をつけてあげて下さい。

ケースの中は清潔に保つ

カブトムシのケースの中は、なるべく清潔に保つように心がけることが大切です。

土を汚れたままの状態にしておくと、ダニやコバエが寄ってきやすくなります。

これらの発生を防ぐには、ケースの中はなるべくキレイにしておくことが大切です。

とはいえ、神経質になりすぎることはありません。ケースの土に汚れや糞が目立ってきたタイミングで掃除をすればOKです。

ケースは、水道水で洗って完全に水分を拭き取ってから使うようにして下さい。

土は、上述のとおり、成虫のときは総入れ替え、幼虫のときは古いものと新しいものを混ぜて使います。

昆虫ゼリーの食べ残しは、遅くとも2日を限度に回収しましょう。

昆虫ゼリーの食べ残し

なお、カブトムシのケースの中に白いカビが生えてきても、気にする必要はありません

この正体は、キノコの菌。カブトムシの飼育用に使う腐葉土の大半は、キノコの菌で土を発酵させて作っています。

キノコの菌は、カブトムシの幼虫のごちそう。カビが生える土は、むしろ「良い土」です。

白いカビが生えた土

上の写真は、僕が愛用しているマルカンのバイオ育成幼虫マットを写したものです。

マルカンのバイオ育成幼虫マットは、キノコの菌を使って広葉樹をじっくり発酵させた土。

栄養が満点ですよ。

マルカンのバイオ育成幼虫マット

カブトムシの土に白いカビが生えてきても大丈夫!

ダニがコバエの発生を防ぐため、ケースの中は清潔な状態に保って下さいね。

カブトムシを密に入れ過ぎない

カブトムシは、1つのケースに密に入れ過ぎないようにして下さい。

カブトムシの成虫の場合、ケースに密に入れ過ぎると、喧嘩が頻発します。

それでは、体力が消耗するばかり。せっかくのカブトムシの寿命を縮めてしまいます

特にオス同士の喧嘩は激しく、危険です。

カブトムシのオスは喧嘩しやすい

カブトムシの幼虫の場合、ケースの中に蛹室を作るスペースを確保できなければ、土の上で蛹になる個体も出てきます

そのようなカブトムシは、残念ながら羽化不全になることが確定です。途中で死んでしまうか、奇形のあるカブトムシになります。

土の上で蛹になったカブトムシ

密を避けるため、カブトムシは、幅30cmのケースなら2~3匹の飼育に留めましょう。幼虫の場合でも、5匹までが限度です。

カブトムシは、できれば単独で飼うことをおすすめします。

カブトムシを飼うときは、温度と湿度、清潔面に気をつけてあげて下さい。ケースへの入れ過ぎも控えましょう。

まとめ

このページでは、カブトムシの飼育に必要なものと飼い方について解説しました。

カブトムシの飼育に必要なものは、ケースと土、昆虫ゼリー。枯れ葉マットや樹皮マット、霧吹きも用意しておけば、万全です。

カブトムシが成虫・幼虫のときは、とにかく餌を切らさないようにしましょう。成虫には昆虫ゼリー、幼虫には、腐葉土を与えてあげて下さい。

カブトムシが卵・蛹のときは、放置が基本です。

これらのポイントさえ押さえておけば、カブトムシの飼育の初心者でも飼うのは簡単!

ぜひ、親子でカブトムシの飼育を楽しんで下さいね^^

最後に、このページで紹介したアイテムをまとめておきますね。

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