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毎日世話をしてあげていたカブトムシ。
そんなカブトムシの死は、子供にとってショックな出来事です。
死んでしまったカブトムシは、そっと埋め、土に返してあげると良いですね。
ただ、カブトムシの亡骸を標本にして、大切な思い出として保管しておく方法もあります。
また、カブトムシの標本づくりは、子供の夏休みの自由研究や工作の宿題にもおすすめです。
「標本」というと難しい印象があるかもしれませんが、案外、簡単に作れますよ^^
このページでは、親子で道具をゼロから揃えて作る方法とキットを使う方法の2通りを紹介します。
道具をゼロから揃えてカブトムシの標本を作る方法を紹介
まず、 道具をゼロから揃えてカブトムシの標本を作る方法からみていきましょう。
親子で道具を集めていくのも、標本づくりの楽しみになって良いですよね。
ただ、この方法だと、標本の完成まで1~2か月ほどかかります。
標本づくりを夏休みの宿題にする場合、2学期の提出に間に合いそうにないなら、後述のキットを使う方法で標本を作ると良いですよ。
特に作成にかかる期間を気にしなくて良い人は、このまま読み進めて行って下さいね。
カブトムシの標本づくりに必要なアイテム
道具をゼロから揃えてカブトムシの標本を作る場合、次のアイテムを用意して下さい。
これらのうち、普段の生活の中で目にすることがないのが「昆虫針」と「標本箱」ですよね。
本格的な昆虫針・標本箱が欲しいなら、ネットショップがおすすめです。
ネットショップを利用すれば、わざわざお店を回らなくても、タップひとつで簡単に取り寄せられます。
このとき、昆虫針は4号を選ぶようにして下さいね。国産のカブトムシの標本づくりでは、4号針が最適です。
見た目にこだわらないなら、昆虫針はまち針で、標本箱はお菓子の箱などで代用することもできます。
標本箱の代わりに、100均のコレクションケースを使うのも方法のひとつです。値段の割に、見た目の良いものが見つかりますよ^^
お菓子の箱やコレクションケースを使うなら、深さが少なくとも4cm以上あるものを選びましょう。カブトムシを入れたとき、天板につかえずに済みます。
ケースの底は、コルクになっているものがベストです。そのまま針を刺すことができます。
お菓子箱のように、そのままでは針を刺せない底の場合は、発泡スチロールかコルクを敷きつめて使って下さいね。
木工ボンドは、カブトムシの体がバラバラになってしまったときの接着に使います。
その他のアイテムについては、標本の作り方を具体的に説明していく中で詳しくお伝えしますね。
カブトムシの標本を作るときは、これらのアイテムを用意しましょう。
カブトムシの標本づくりに薬品や注射は必要ない
カブトムシの標本を作るにあたって、「防腐剤が必要では…?」と思う人もいるかもしれません。
ただ、一般家庭で標本を作る場合、消毒用のアルコールや酢酸エチルといった薬品、注射器を使った防腐処理は必要ありません。
まして、カブトムシの内臓を出してパテで成形し直すところまで考えなくて大丈夫です。パテとは、ペースト状の詰め物のことをいいます。
一般家庭の場合、標本はしっかり乾燥させて作れば十分。腐敗はやがて止まります。
たしかに、標本を作っている途中でカブトムシの臓器が腐り、臭いが気になることもあるでしょう。
ただ、乾燥が進むにつれて、臭いは次第に薄れていきます。最終的には、鼻先を標本に近づけない限り、気にならないくらいになりますよ。
家でカブトムシの標本を作るのに、薬品や注射は必要ありません。
カブトムシの標本の基本的な作り方 5ステップ
では、カブトムシの標本の基本的な作り方を紹介していきます。
それは、次のとおりです。
それぞれについて、詳しく説明していきます。
ステップ1:カブトムシの下準備をする
標本づくりの下準備として、まず、使い古しの歯ブラシなどを使ってカブトムシを水で洗い、汚れをキレイに落としてあげましょう。
カブトムシの脚が閉じた状態で硬くなっている場合は、50~60℃のお湯に浸けて柔らかくします。
二重のビニール袋にお湯とカブトムシを入れ、食品トレーの中に収めておけば、周囲を汚す心配がありません。
50℃のお湯は、水道水に同量の熱湯を加えれば、簡単に作ることができます。温度計で測って作れば、より正確です。
カブトムシを熱湯につけると目が白くなるので、気をつけて下さいね。
カブトムシをお湯に浸けた後、1~2時間ほどすれば、脚を自由に動かせるようになります。
お湯が茶色っぽく色づいてくれば、カブトムシの体がほぐれてきたサインです。
カブトムシを袋から取り出し、ティッシュで水分を拭き取りましょう。
ここまでで、一通りの下準備は完了です。
ステップ2:カブトムシを乾燥させる
下準備を終えたカブトムシを発泡スチロールの上に置き、ポーズを作った状態で乾燥させます。
このとき、脚の付け根を胴体に対して90°に開いた状態で固定しておくと、美しいフォームの標本に仕上がりますよ。
カブトムシの脚を固定するときは、針を2本交差させて刺し、足先の爪を広げて発泡スチロールに引っ掛けるようにするのがポイントです。
触覚も整えてあげると、生きているようなリアル感が出て良いですね。
ポーズを作ったカブトムシは、直射日光の当たらない、風通しの良い場所に置いておきます。1~2か月を目安にしっかり乾燥させましょう。
防虫剤をそばに置いておけば、ダニやコバエが寄ってくる心配がなく、安心です。
ステップ3:カブトムシを針で固定する
カブトムシが乾燥したら標本箱にうつし、針で体を固定します。
針を刺す場所は、胸と脚の部分です。
胸に刺す針は、カブトムシの体に対して垂直になるように入れて下さい。右胸に刺すのが一般的です。
というのも、胸の真ん中に針を刺したり、斜めに刺したりすると、羽が歪んで開いてしまうことがあります。
残念な見た目の標本にならないよう、針は慎重に刺して下さいね。
カブトムシの胸に針を刺し終えたら、標本箱の土台に達するまで貫通させます。
カブトムシの体が硬くて刺しにくいときは、針先をドリルのようにグリグリ回したり、ペットボトルのキャップの平らな部分を使って針の頭を押してみたりすると、案外、スッと入ることが多いです。
力任せにしてカブトムシの体を壊さないよう、くれぐれも気をつけて下さいね。
脚の部分の針は、関節にある爪状の突起にひっかけるようにすればOKです。
大切に育ててきたカブトムシをカッコイイ姿で残せるよう、親子で協力して整えてあげて下さいね^^
ステップ4:標本箱に防虫剤を入れる
標本箱には、カブトムシと一緒に防虫剤も必ず入れておきましょう。
防虫剤を入れずにいると、ダニなどが知らないうちに大量発生していることがあります(汗)
せっかく作った標本をダメにしないよう、防虫剤は忘れずに入れておいて下さい。
ステップ5:標本箱にラベルを貼る
最後に、標本箱にラベルを貼って完成です。
ラベルには、カブトムシを採集した場所・年月日・採集した人の名前(子供の名前)などを書いておきましょう。
標本箱にラベルを貼っておけば、夏休みの良い記念になること間違いなしです^^
このように、カブトムシの標本は簡単に作ることができます。
ぜひ、親子でチャレンジしてみて下さいね^^
本格的な見た目を目指すなら、標本箱・昆虫針をネットで取り寄せよう
僕は、100円ショップで標本箱とまち針を買い揃えました。
ただ、「それでは、見た目がちょっと…」と思う人もいるかもしれません。
その場合、上述のとおり、ネットで標本箱・昆虫針を取り寄せることをおすすめします。
ここで、amazonで人気のある標本箱、昆虫針を紹介します。
標本箱
・桐製・ガラス蓋の本格的な標本箱
・気密性・保存性が高い
・標本箱の中では手頃な値段
insectech桐製標本箱を使えば、あなたたち親子が作った標本もグレードアップ!
「ザ・標本」といった見た目にすることができます。
昆虫針
・本格的な標本づくりで使う針
・針の頭に玉がなく、小さな子供には扱いにくい可能性
・針が目立たないため、紛失に注意
insectech桐製標本箱と一緒に専用の昆虫針を使えば、さらに本格的な標本が完成です^^
100円ショップなどの箱と組み合わせても、かなりスマートな見た目になりますよ。
標本コレクターズケース
・ほどよい見た目と値段
・ケースを縦に重ねて収納できる
・昆虫針付き
「insectech桐製標本箱ほどじゃなくても、100円ショップのものよりしっかりしたケースが欲しい」と思っているなら、標本コレクターズケースがおすすめです。
ケースが複数ある場合、トミカのように重ねてディスプレイして楽しむことができます。
本格的な見た目の標本を目指す人は、これらの標本箱・昆虫針を使ってみると良いですよ^^
キットを使ってカブトムシの標本を作る方法を紹介
次に、キットを使ってカブトムシの標本を作る方法を紹介します。
最近では、様々な標本キットがあります。キットを使えば、親子で安全に標本づくりを楽しむことができますよ。
というのも、標本キットは、針を使わなくて良いものが大半です。小さな子供と一緒でも、ケガの心配なく標本づくりに打ち込めますね。
また、キットを使って作った標本は、見た目が非常に個性的です。キットによって、仕上がりがかなり異なります。
ここからは、amazonで人気の標本キットであるマルカンの「はじめてのかんたん昆虫標本セット」、フジコンの「標本LABO 6点セット」、日新レジンの「クリスタルレジン」をみていきます。
これらを参考に、お子さんが気に入ったものを用意してあげましょう^^
なお、標本づくりにかかる期間は、 マルカンの「はじめてのかんたん昆虫標本セット」 だと1週間、 フジコンの「標本LABO 6点セット」の場合は当日中、 日新レジンの「クリスタルレジン」 は1~2か月ほどを目安に考えて下さいね。
マルカンの「はじめてのかんたん昆虫標本セット」
・標本液
・標本ケース(W21×D11×H7cm)
・スポンジ
・木工用ボンド
・ピンセット
・木の皮
・人工のコケ
マルカンのはじめてのかんたん昆虫標本セットは、カブトムシが森で生きているかのようなジオラマを作れるのが特徴のキットです。
天然の木の皮と人工のコケがセットに入っていて、カブトムシと組み合わせて飾れるようになっています。
ここで、当サイトの管理人が「はじめてのかんたん昆虫標本セット」を使って標本を作ったときの手順も載せておきます。
実際、箱に書いてある説明だけでは足りない部分もあったので、自分でまとめてみました。
これからはじめてのかんたん昆虫標本セットで標本を作る人は、参考にしてください^^
はじめてのかんたん昆虫標本セットでの標本の作り方
僕たち親子は、はじめてのかんたん昆虫標本セットを使ってカブトムシの標本を作りました。
その手順は、次のとおりです。
手順① 下準備をする
下準備として、まず、上述のカブトムシの標本の基本的な作り方で紹介したステップ1・2の作業を行います。
手順② カブトムシを標本液に浸ける
下準備を終えたカブトムシを標本液A・Bの順にそれぞれ3日間浸けておきます。
このとき、カブトムシの全身が浸かるように気をつけて下さいね。
カブトムシを入れた後、標本液の袋の空気を抜き、チャックをしっかり閉めておきましょう。
ここで「標本液って安全なの?」「何かの薬品?」「手についても大丈夫?」と心配になる人も多いと思います。
親としては、気になって当然ですよね。
結論からいえば、このセットの標本液は安全です。
標本液は、食品添加物からできています。手についても全く問題ありません。サラサラとしたベビーオイルのような触感ですよ。
ただ、実際に標本液を手につけるのは控えた方が良いです。
というのも、標本液からは、かなりの悪臭が漂います(汗) 今まで嗅いだことのない、なんとも言えない臭いです…!
標本液をこぼしたり、服につけたりするのは絶対に避けて下さいね。
手順③ 標本液を拭き取る
カブトムシを袋から取り出し、ティッシュで標本液を拭き取ります。
カブトムシの体を崩さないように、やさしく拭き取りましょう。
手順④ カブトムシを乾燥させる
カブトムシをティッシュの上にのせ、直射日光が当たらない、風通しの良い場所で乾燥させます。
このとき、下準備で作ったポーズに整えて乾燥させれば、型崩れを防ぐことができ、完璧です。
カブトムシは、少なくとも2~3日かけて、しっかり乾燥させましょう。
手順⑤ 飾りつけをする
最後に、付属のケースにコケ・木の皮を敷き、乾燥したカブトムシをのせれば、標本の完成です。
位置が決まれば、木工ボンドでそれぞれを接着しておくと良いでしょう。
単にのせただけでは、ちょっと衝撃が加わっただけで、せっかくのレイアウトがグチャグチャになってしまいます。
カブトムシの頭や胸が取れることになれば、一大事です(汗)
木工ボンドで接着しておけば、いつでもカッコイイ標本の状態を保てますよ。
このように「はじめてのかんたん昆虫標本セット」を使えば、自然界で生きているカブトムシの様子をケースの中に再現できます。
カブトムシのカッコイイ標本を作るなら、断然、マルカンの「はじめてのかんたん昆虫標本セット」をおすすめします!
フジコンの「標本LABO 6点セット」
・標本ケース(W20.5×D9×H9.5cm)
・標本台
・コーティング剤
・コーティング用パック
・ピンセット
・名前シール
フジコンの「標本LABO 6点セット」も、簡単にカブトムシの標本を作れるキットのひとつです。
コーティング剤にカブトムシを浸けることで、防虫・防腐・整形の処理を一気に行うことができます。
コーティングしたカブトムシは、付属のケースに入れて保管します。
ただ、このセットを使うにあたって気をつけたいのが、換気です。コーティング剤は、有機溶剤を含みます。
作業中は、窓を開けたり、換気扇を回したりして、気分が悪くならないようにして下さいね。
また、コーティング剤を使うため、カブトムシが光沢のあるテカテカとした質感になることも理解しておいて下さい。
日新レジンの「クリスタルレジン」
・レジン300g(主剤200g、硬化剤100g)
・かき混ぜ棒
レジンで標本を作ることもできます。レジンは、アクセサリー作りでよく使う透明な樹脂のことです。
レジンで標本を作れば、360°のあらゆる角度からカブトムシを観察できます。
レジンは、カブトムシをじっくり観察したいお子さんにピッタリのキットといえるでしょう。
ただ、標本にカッコよさを求める男の子には不向きかもしれません。
レジンで作った標本は、ほかのアクセサリーと同様、なんとなく可愛い見た目になりがちです。虫好きの女の子には良いかもしれませんね。
また、レジンを使う前には、カブトムシをしっかり乾燥させる必要があります。
乾燥にかかる期間は1~2か月ほど。夏休みの宿題にしたい場合、2学期の提出に間に合わないかもしれません。
レジンを使った標本の例
このように、市販のキットを使えば、様々な見た目の標本を作ることができます。
僕の息子は、マルカンの「はじめてのかんたん昆虫標本セット」で作った標本がお気に入り。今も寝室に飾っています。
親としては、子供が喜んでくれるのが一番ですよね^^
まとめ
このページでは、カブトムシの標本の簡単な作り方を紹介しました。
カブトムシを標本にすれば、大切な思い出として、いつまでも手元に置いておくことができます。
標本の作り方はいたって簡単です。ザックリいえば、洗って、ポーズを整えながら乾燥させて、ケースに入れるだけです。
このページで紹介した方法を参考に、ぜひ親子で標本づくりにチャレンジしてみてくださいね。
最後に、このページで紹介したアイテムをまとめておきました。ぜひ、参考にして下さい^^