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カブトムシを飼うにあたり、気になるのがコバエ。コバエは、カブトムシの臭いにつられて集まってきます。
カブトムシのケースにコバエが入ってしまうと、卵を産みつけ、大量に発生してしまう可能性があります。
想像するだけで気持ち悪いですよね^^;
まして、大量のコバエが家の中を飛び回るなんてことになれば…到底、耐えられそうにありません。
カブトムシの飼育を心から楽しむためにも、コバエは寄せつけないこと、ケースの中に入れないことが大切です。
万が一、コバエがケースの中で発生してしまったら、土を全て交換してしまいましょう。
家の中をコバエが飛び回っている場合は、発生源になりやすい生ごみなどを絶ち、トラップで退治するのがおすすめです。
このページでは、カブトムシを飼う上で厄介なコバエの予防策と撃退方法を徹底的に解説します。
目次
カブトムシのケースに集まるコバエは2種類。発生させないことが大事
カブトムシを飼うにあたり、コバエは発生させないことが第一です。
カブトムシのケースに発生するコバエは、大きく分けて「ショウジョウバエ」と「キノコバエ」の2種類です。
ここで、それぞれの特徴をまとめてみました。
このように、カブトムシのケースに発生するコバエは、カブトムシの昆虫ゼリーや腐葉土を目当てに集まってきます。
ハエが部屋を飛び回るのは、やはり不衛生です。大量となれば、見た目的にもかなり気持ち悪いですよね^^;
ただ、ショウジョウバエ、キノコバエがいても、人間に直接的な害はありません。蚊のように、人間を刺すこともないので安心して下さい。
とはいえ、カブトムシにとっては、コバエは大切な餌を横取りする厄介な存在です。
キノコバエが腐葉土を食べたことで劣化が進めば、カブトムシがせっかく作った蛹室(ようしつ)が崩れる危険もあります。
キノコバエが発生した土は、粉のように劣化します。
カブトムシを飼うにあたり、コバエは発生させないのが一番です。
万が一コバエが発生してしまったら、なるべく早く退治しましょう。
コバエの発生の予防には、臭いを絶ち、侵入を阻止しよう
まず、カブトムシのケースの中でコバエが発生するのを防ぐ方法からみていきまます。
コバエの発生を防ぐポイントは、次の2つです。
コバエの発生を防ぐには、コバエの好む臭いを絶ち、ケースに寄せ付けないことが第一です。
さらに、コバエの侵入経路を絶ってケースに入り込めないようにすれば、万全です。
では、それぞれの対策について、詳しくみていきましょう。
カブトムシのケースにコバエを寄せ付けない
カブトムシのケースにコバエを寄せ付けないための対策は、次の2通りがあります。
カブトムシのケースにコバエを寄せ付けないためには、昆虫ゼリーや針葉樹のマットを使うことをおすすめします。
それぞれについて、詳しく解説します。
対策① 無臭の昆虫ゼリーを使う
ショウジョウバエをケースに寄せ付けないためには、無臭の昆虫ゼリーを使うのが効果的です。
上述のとおり、ショウジョウバエは、果物や樹液を餌にしています。
昆虫ゼリーを無臭のものにすることで、ショウジョウバエを集めにくくすることができます。
ショウジョウバエ対策としておすすめなのは、プロゼリーです。実際に僕も愛用しているゼリーですよ^^
KBファームのプロゼリー
・臭いがせず、コバエを寄せつけにくい
・液だれせず、土を汚さない
・カブトムシの食いつき抜群
プロゼリーは、無臭のゼリーです。ケースを開けても、カブトムシ独特の甘酸っぱい臭いが全くしません。
液だれしにくく、固めのゼリーになっていることから、周りの土を汚す心配もありません。
蓋のフィルムを剝がしたときにゼリーの液体で手が汚れることもなく、使いやすいです。
その上、カブトムシの食いつきは、他のゼリーと比べて断トツ!
僕のカブトムシたちは、プロゼリーをケースに入れると即食べ始めます^^
カブトムシは、プロゼリーを使って飼育するのがおすすめです。
対策② 針葉樹のマットを使う
腐葉土と餌とするキノコバエ対策には、針葉樹のマットを使うのが効果的です。
例えば、マルカンの「ダニも落とせる消臭マット」は、針葉樹の特有の臭いと消臭効果でコバエを寄せ付けません。
マルカンのダニも落とせる消臭マット
・コバエを寄せつけない
・ダニも寄せつけない
・消臭効果もある
ダニも落とせる消臭マットは、針葉樹に特有の臭いと消臭効果でコバエだけでなく、ダニの繁殖も抑えてくれます。
「コバエやダニが湧くなんて絶対に嫌!」という人には特におすすめです。
ただ、針葉樹のマットを使えるのは、成虫のカブトムシのみです。
針葉樹のマットは、カブトムシの幼虫の餌になりません。カブトムシの幼虫が食べるのは、広葉樹の腐葉土です。
針葉樹のマットは、幼虫の飼育には使えないことを頭に入れておきましょう。
また、カブトムシは、本来、広葉樹の周辺にいるもの。針葉樹のマットで飼育することは、カブトムシにとって良い環境とはいえません。
実際、ダニも落とせる消臭マットの袋の裏には「弱った成虫には使用しないで下さい」との記載があります。
コバエをケースに寄せ付けないためには、まずは無臭の昆虫ゼリーを使うのがおすすめです。
どうしてもコバエが心配な場合は、ダニも落とせる消臭マットを使ってみて下さい。
カブトムシのケースにコバエを侵入させない
カブトムシのケースにコバエを侵入させないための対策は、次の3通りです。
これらの対策をすることで、コバエがカブトムシのケースに侵入するのを防ぐことができます。
それぞれについて詳しく解説します。
対策① カブトムシのケースを室内に置く
カブトムシのケースにコバエを侵入させないためには、カブトムシのケースは室内に置くのがおすすめです。
コバエがいない場所にカブトムシのケースを置くことによって、コバエとの接点を絶つことができます。
コバエがもともといなければ、侵入もなにもないですよね。
カブトムシのケースを室内におけば、コバエ対策になるだけでなく、日頃のお世話もグッとしやすくなりますよ^^
餌やりや霧吹きのために外まで行くのは面倒です。
対策② コバエシートを使う
さらに、コバエシートを使えば、コバエが家の中に入ってきたとしても安心です。
すでにカブトムシの飼育ケースを持っている人は、コバエシートを用意して下さい。
中には、コバエシートの代わりに新聞紙やキッチンペーパーを使う人もいます。
ただ、カブトムシの成虫の場合、新聞紙やキッチンペーパーほどの強度のものでは、角で突き破ってしまう可能性が高いです。
蓋との間に入り込んで、そのまま脱走するカブトムシもいます。
カブトムシの脱走のリスクを考えると、やはり正規のコバエシートを使うことをおすすめします^^;
コバエシートでは、ミタニの「ディフェンスシート」が有名です。
ミタニのディフェンスシート
・横幅42cmの特大ケースまで対応
・シートサイズ:52×35cm
・3枚入り
ミタニのディフェンスシートは3枚入り。カブトムシが角で破いてしまうことがあっても安心です。
ディフェンスシートのサイズは、52×35cmと大きめです。幅42cmの特大ケースまで使えますよ。ケースの大きさに合わせて切って使えば、経済的ですね。
また、ディフェンスシートが汚れれば、洗って繰り返し使うことができます。
コバエの侵入を防ぐため、すでにカブトムシを飼うケースを持っている人は、コバエシートを用意して下さいね。
対策③ コバエが出入りしにくいケースを使う
これからカブトムシの飼育ケースを用意する人は、コバエが出入りしにくい造りのものを選ぶようにして下さい。
コバエが出入りしにくいケースとして有名なのは、「コバエシャッター」です。
コバエシャッター
・空気穴の不織布がコバエの侵入を防ぐ
・別売りのセパレータを使えば、1つのケースで2匹を個別に飼育できる
・ケースの上からではカブトムシの様子が見にくい
コバエシャッターなら、ケースの中にコバエが侵入する心配がありません。
空気穴の不織布が、コバエを完全にシャットアウトします。
また、コバエシャッターは、別売りのセパレータを使って2匹のカブトムシを分けて飼うこともできます。
カブトムシの喧嘩を防ぎたかったり、交尾をさせたくなかったりする場合に便利ですね。
ただ、不織布がある分、ケースの上からカブトムシの様子を見にくいのが残念なところ。
カブトムシの様子をみたければ、ケースの横からのぞき込むか、蓋を開けるよりほかありません。
そこで、僕が選んだのは「クリーンケース」です。
SANKOのクリーンケース
・空気穴が狭く、コバエが侵入しにくい
・ケースの上からカブトムシの様子がよく見える
・蓋をしっかりロックでき、カブトムシの脱走を防ぐ
クリーンケースは、空気穴が狭く小窓がないのが特徴のケースです。コバエの侵入をしっかり防いでくれます。
また、クリーンケースの蓋は透明。ケースの上からでもカブトムシの様子をバッチリ観察できますよ。
蓋はロック付きなので、カブトムシが蓋の隙間から脱走する心配もありません。
このほか、空気穴の数が少ないことからケースの土が乾きにくく、毎日の霧吹きの手間も省けて楽ちんです。
これからケースを用意する人は、コバエシャッターまたはクリーンケースを選ぶようにして下さいね。
ケースの置き場所を工夫したり、コバエシート、コバエの出入りがしにくいケースを使ったりして、コバエの侵入を防ぎましょう。
コバエ対策の落とし穴!? ガス抜きのいらない腐葉土を使おう
コバエの侵入を防ぐなら、ガス抜き作業のいらない腐葉土を選ぶことも徹底したいポイントです。
ガス抜きをしている間にキノコバエが土に入り込む可能性があります。
カブトムシの飼育に使う腐葉土は、広葉樹を発酵させて作っています。
発酵が不十分な場合、ケースの中で再発酵して熱やガスを発生することがあります。
カブトムシにとっては、熱でケースが暑くなるのも、ガスで酸素が足りなくなるのも良くありません。
そのため、腐葉土の中には、使う前にガス抜きが必要なものがあります。
そこで、問題になるのが、キノコバエの侵入です。ガス抜きの間にキノコバエが土に入り込む可能性は十分にあります。
キノコバエの活動が盛んな5~6月の梅雨の時期と9~10月の秋の時期は、少なくとも、ガス抜き作業は控えた方が良いでしょう。
ただ、そもそもガス抜きがいらない土を選べば、キノコバエが混入する心配はありません。
僕のおすすめは、マルカンの「バイオ育成幼虫マット」です。
この土は、広葉樹を時間をかけてしっかり発酵・熟成させて作ったもの。ガス抜き作業は不要です。
マルカンのバイオ育成幼虫マット
・ガス抜きが不要。買ってすぐに使える
・キノコの菌を配合。栄養がたっぷり
・幼虫が大きく育つ
実際、僕は、バイオ育成幼虫マットを使っていてガス抜きをしたことが一度もありません。
バイオ育成幼虫マットは、時間をかけてじっくり発酵させて作った土。ガス抜きなしでも、カブトムシにとって快適な状態を保ちます。
さらに、この土は、カブトムシが好きなキノコの菌を豊富に含み、栄養満点!
僕のカブトムシたちはスクスクと育ち、最大で85mmもの成虫に成長してくれましたよ^^
ガス抜き作業中にキノコバエが土に入り込むのを防ぐには、そもそもガス抜きのいらないバイオ育成幼虫マットを選ぶようにして下さいね。
コバエが発生してしまったら、ケースの土は丸ごと交換してしまおう
ここからは、コバエがカブトムシのケースに発生してしまった場合の対処法をみていきます。
どんなに気をつけていても、ケースの中にコバエが湧く可能性をゼロにすることは難しいです。
昆虫ゼリーを交換するときにコバエが入ってしまったり、もともと土の中にコバエの幼虫や卵が潜んでいたりすると、気づかないうちにコバエがケースの中で繁殖していることがあります。
市販の土にコバエが混入していることがある理由は、次のとおりです。
コバエがケースの中で発生してしまった場合は、土を全部新しいものに交換してしまうのが一番です。
コバエが混ざった土はビニール袋に入れ、口を固く縛りましょう。
そのまま燃えるゴミとして処分してしまえばOKです。
ケースは、コバエの幼虫や卵を残さないよう、しっかり水洗いをしてから、新しい土を入れます。
ここで、僕がカブトムシを飼っていて、コバエが大量発生したときの体験談をお話ししますね。
このように、カブトムシのケースを洗い、新しい土に全て交換することで、コバエを退治できます。
なお、コバエが発生した土を再利用する方法として、電子レンジで加熱することを提案する人もいますが、僕はおすすめしません。
レンジでチンすれば、幼虫が大きく育つのに欠かせないキノコの菌もダメにしてしまいます。
また、土の中のバクテリアも一緒に殺してしまいます。
カブトムシの土に棲みついているバクテリアは、青カビなどが土に生えるのを防いでくれています。
第一、僕の家庭の場合、食品用の電子レンジにカブトムシの土を入れるなんて、奥さんが許してくれません^^;
コバエが発生した土は、潔く捨てることをおすすめします。
蛹の時期にコバエが発生した場合は、「コバエとり」を使おう
カブトムシが蛹になっている時期にコバエが発生したときは、ミタニの「コバエとり」を使うのがおすすめです。
上述のとおり、カブトムシが蛹の時期、蛹室を壊してしまうと、羽化不全の成虫になる可能性が非常に高いです。
そこで、ミタニのコバエとりを使えば、蛹室を壊すことなく、ケースの中のコバエを効率よく退治できます。
ミタニのコバエとり
・専用のケースに粘着シートを入れ、吸盤で取り付けて使う
・粘着シートが貼りついたコバエを逃がさない
・カブトムシに害を与えることなく、ケースの中のコバエを退治できる
蛹の時期にコバエが湧いてしまったら、迷わずミタニのコバエとりを設置しましょう。
ケースの中の土を崩さず、安全にコバエを退治できる唯一の方法です。
ただ、コバエがあまりに多く、コバエとりでは太刀打ちできないようなら、人工蛹室に蛹を移すのが賢明です。
人工蛹室の作り方は、次のページを参考にして下さい。
ケースの中にコバエが発生したら、土を全て交換するか、ミタニのコバエとりを使って退治しましょう。
コバエが家の中を飛び回っている場合、居つかせないことがポイント
カブトムシを室内で飼育している場合、ケースの中で発生したコバエが出てくることもあります。
家の中でのコバエの繁殖を防ぐには、とにかく居つかせないことがポイントです。
まず、ショウジョウバエの餌となる生ごみは徹底的に処分しましょう。
ビニール袋などに入れ、口を堅く縛っておきます。
三角コーナーや排水溝は専用の洗剤で洗うか、熱湯消毒をして、清潔な状態に保ってください。
また、キノコバエ対策として、観葉植物などの土が入ったものは、普段使わない部屋に隔離しておきます。
キノコバエが土に卵を産む可能性があります。
僕の経験上、コバエ1、2匹なら、この程度の対策で十分です。
ただ、コバエが大量に飛び回っている場合、キンチョールなどの殺虫剤をかけてしまうのが効果的です。
殺虫剤を使うときは、カブトムシのケースを避難させた上で行いましょう。
なお、アースのノーマットや蚊取り線香を使うのはおすすめしません。
それらは、基本的には蚊の退治に使うもの。もちろんコバエへの効果も期待できますが、カブトムシへの影響もゼロとは言い切れません。
コバエが家の中を飛び回っているときは、まずはコバエが過ごしにくい環境に整えましょう。
殺虫剤は、最終手段と考えて下さい。
トラップをしかけて、コバエを駆除する方法もある
「コバエをなかなか退治できない」「コバエは気になるけど、殺虫剤は使いたくない」といった場合、トラップをしかけるのも方法のひとつです。
市販のトラップでは「コバエがホイホイ」が有名です。
コバエがホイホイ
・紹興酒と黒酢の臭いでコバエを集める
・容器の奥の殺虫ゼリーがコバエを退治
・約1ヵ月もつ
コバエがホイホイは、置いておくだけでコバエを退治してくれる便利なアイテムです。コバエが気になる台所などに設置しましょう。
トラップを手作りするなら、次の方法がおすすめです。
このトラップでは、ショウジョウバエを退治することができます。キノコバエのトラップは、残念ながらありません。
キノコバエを退治するには、「電撃殺虫器」を設置するのが効果的です。
電撃殺虫器は、キノコバエの光に集まる習性を利用したもの。夏の時期、コンビニによく設置されているアレです。
ただ、電撃殺虫器は、家庭用の安いものでも3,000円前後します。
キノコバエのためにわざわざ設置するのはもったいない気もしますね…。
キノコバエの寿命は、5~10日。長くても10日我慢すれば、いなくなります^^
とはいえ、普段から蚊取り線香などをよく使う人は、電撃殺虫器を使った方が経済的かもしれません。
・コバエや蚊を退治できる
・薬剤を使わない
・1日の電気代1~2円
電撃殺虫器は、コバエだけでなく、蚊の退治に効果的です。
薬剤を使わず、アースのノーマットや蚊取り線香より安全。1日あたり、わずか1~2円で使えます。
コバエが気になるときは、トラップや電撃殺虫器をしかけて駆除するのも方法のひとつです。
まとめ
このページでは、カブトムシを飼うにあたって気になるコバエの予防策と発生してしまった場合の撃退方法を解説しました。
まず、コバエは、ケースに寄せ付けないこと、侵入させないことが大切です。
コバエがケースに発生したときは、土を全て交換するのが効果的。コバエが家の中に居つかないよう、生ごみは処分し、観葉植物の鉢は使わない部屋へ隔離しましょう。
コバエが家の中を飛び回って気になるなら、トラップや電撃殺虫器で退治します。
コバエに悩むことなく、カブトムシの飼育をぜひ楽しんでください^^
最後に、このページで紹介したアイテムをまとめておきますね。