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夏の昆虫といえば、カブトムシ。カブトムシは、子供だけでなく大人にも高い人気を誇る昆虫です。
2006~2007年には、水嶋ヒロさん主演の「仮面ライダーカブト」が放送されたほどの人気ぶりでした。
カブトムシの特徴でもあるツノは、僕たち大人から見ても、やっぱりカッコイイですよね。国産のカブトムシの艶のある黒いフォルムにはしびれます。
「カブトムシ」の名前は、時代劇でよく目にする「兜(かぶと)」と見た目が似ていることに由来しています。
ただ、そんな輝かしい名前の由来をもつカブトムシも、昔は「畑を荒らす害虫」として捨てられていました。
このページでは、カブトムシの歴史について迫ってみたいと思います。
カブトムシの名前の由来は「兜」
「カブトムシ」は和名です。漢字では、甲虫と書きます。カブトムシの学名は「Allomyrina dichotoma(アロミリナ ディコトーマ)」。英語なら「Beetle(ビートル)」といいます。
冒頭でもお話ししたように、カブトムシの名前は、戦国武将などが身につけていた鎧(よろい)の兜(かぶと)に見た目が似ていることに由来しています。
大きなツノが特徴であるカブトムシは、昆虫の中でも断トツのカッコ良さ。カブトムシは、洗練された美しさと強さを併せ持つ昆虫です。
カブトムシは、小学生にはもちろん、大人にも人気があります^^
カブトムシの黒歴史。害虫として捨てられていた過去
今では、昆虫業界で一番の人気を誇るカブトムシ。
しかし、カブトムシには、「害虫」として捨てられていた過去があります。
というのも、カブトムシの幼虫が腐葉土を餌にすることによります。
カブトムシは、農家の人たちにとって、畑の肥料として作った腐葉土に卵を産みつける厄介者でした。
卵から孵ったカブトムシの幼虫は、農家の人たちがせっかく作った腐葉土を食べてしまいます。
幼虫が入った腐葉土をそのまま畑に使えば、農作物の根を食べて枯らしてしまいます。
そこで、農家の人たちは、ふるいにかけて腐葉土とカブトムシを分け、幼虫だけ山に捨てていました。
ただ、1990年前後、そんなカブトムシを「町おこしに使えないか?」と考える町が増え始めました。
そして、全国各地でカブトムシの販売・施設の設立の動きが高まり、カブトムシは「飼育する昆虫」としての地位を確立していきました。
今や、害虫として捨てられるだけでなくなったカブトムシ。
ペットショップでオス1匹600円、メス1匹200円前後で販売されるほど、商品価値のある昆虫になりました。
僕が住んでいる石川県にある「ふれあい昆虫館」でも、カブトムシは夏のイベントの主役として毎年君臨し続けています^^
カブトムシは、コガネムシの仲間
ここで、カブトムシの昆虫の中での分類についてもお話ししておきます。
おまけと思って、聞いて下さいね。
僕がカブトムシの分類を調べようと思ったのは、ひっくり返ったカブトムシの裏側を見て、「カブトムシって、ゴキブリの仲間なんじゃないか?」と心ひそかに思っていたからです。
息子に思い切って打ち明けてみたところ、案の定「パパ、ひどい!」と軽蔑されました(苦笑)
子供に怒られても、気になるものは気になります。
そこで、カブトムシの分類をこっそり調べてみたところ…「コウチュウ目コガネムシ科」に属す昆虫であることが判明しました。
一方、ゴキブリは「昆虫綱ゴキブリ目」に属します。
体の裏側が似ていても、カブトムシとゴキブリは異なる分類の虫であることがハッキリしました。
よくよく考えてみれば、カブトムシとゴキブリとでは、体格も住処も全然違いますよね。
カブトムシは丸っこい体、ゴキブリは平べったい体をしています。
カブトムシは森にいるのに対し、ゴキブリは人間の生活圏にまで侵入してきます。
ゴキブリも森で静かに暮らしていたなら、これほど嫌われる虫にはならなかったかもしれません…。
カブトムシは、コガネムシの仲間。ゴキブリとは分類が違います。僕と同じような疑問を持っていた人も、安心して下さいね^^;
まとめ
このページでは、カブトムシの名前の由来と歴史についてお話ししました。
「カブトムシ」の名前は、鎧の兜に似た見た目であることを由来にしています。
ただ、過去には、カブトムシは腐葉土や農作物の根を食い荒らす害虫として扱われていました。
それが町おこしの一役として商品化されるようになり、カブトムシの人気は現在の状態に至りました。
カブトムシに捨てられていた過去があったとは、本当に意外ですね(苦笑)