せっかく手に入れたカブトムシ。子供のため、できれば長生きしてほしいし、卵をたくさん産んでくれるとうれしいですよね。
それには、カブトムシに与える「餌」が重要です。カブトムシには、栄養たっぷりの昆虫ゼリーを与えましょう。 カブトムシに長生き・産卵してほしかったら、昆虫ゼリーの中でもプロテインを多く含むものを選んで下さいね。
このページでは、僕のカブトムシの飼育6年間の経験をもとに、カブトムシに長生き・産卵させたい人向けにオススメの餌を紹介します。
目次
カブトムシの餌には昆虫ゼリーが一番
カブトムシの飼育を始めるにあたり、まず用意したいもののひとつが昆虫ゼリーです。カブトムシの餌には、昆虫ゼリーが最適です。
昆虫ゼリーは、野生のカブトムシの餌である樹液成分を研究して作られています。また、昆虫ゼリーは消化吸収に良く、カブトムシの栄養補給に最適です。
昆虫ゼリーを購入できるお店と価格
昆虫ゼリーは、ホームセンターなどのペット売り場や子供のおもちゃ売り場、インターネットなどで購入できます。30~50個入りのものであれば、500~1,000円ほどで売っています。
カブトムシの餌には、「昆虫ゼリーが一番」と覚えていてくださいね。
カブトムシに長生き・産卵させるには、プロテイン入りのゼリーを選ぼう
昆虫ゼリーには、フルーツ味や黒糖味などさまざまな種類があります。ただ、カブトムシに長生き・産卵してほしかったら、プロテイン入りのゼリーを選ぶようにして下さい。カブトムシにとって、プロテインは貴重な栄養素。特に、メスの産卵の時期には欠かせません。
プロテイン入りの昆虫ゼリーを餌にした結果、12匹の幼虫が誕生
実際、僕の息子が小学6年生のときに、プロテインを多く含む餌に変えてカブトムシを飼育してみたところ、12匹もの幼虫が誕生しました。息子が小学1~5年生の間、毎年カブトムシを飼って、たった1匹しか幼虫が出てこなかったのに、ですよ!
「プロテインの威力、ハンパねぇ…」と思いました。
カブトムシの餌には、単に糖分を含むでなく、「高たんぱく&アミノ酸配合」といった表記のある昆虫ゼリーを選んで下さいね。
僕のおすすめは、KBファームの「プロゼリー」
数ある昆虫ゼリーの中から僕が選んだのは、KBファームの「プロゼリー」です。高たんぱく・高カロリーのゼリーで、各種糖質、ビタミン、ミネラルも、バランスよく加えて作ってあります。
また、固めにできているゼリーなので、液だれもなく、蓋のシールをはがしたときに手が汚れることもないです。ケースに入れた後、カブトムシが容器をひっくり返しても、ゼリーで土が汚れる心配はありません。
着色料や合成保存料を使っていないところも、僕がプロゼリーをおすすめする理由のひとつです。どうせ買うなら、カブトムシの体にやさしいものを選んであげたいですよね^^
僕のカブトムシは、プロゼリーを食べて最長4ヵ月生存!
実際、僕が飼っていたカブトムシたちは、 プロゼリーを食べて最長で4ヵ月生きていました。
プロゼリーへの食いつきは良く、毎回与えるとすぐに食べ始め、翌日には完食。袋の記載によると、プロゼリーは、バナナ味の天然果汁を加えて作っているらしいです。人間が嗅いでみても何の臭いもしないけれど、「味と食べ応えがカブトムシたちのお気に召したのかな」と思います。
そして、毎日プロゼリーを与え続けた結果、僕のカブトムシたちは、最長で4ヶ月生きました(7月後半にもらい、11月末に死んだので、正確にはどれくらい生きていたのかは不明ですが。汗)。一般的に、カブトムシの成虫はだいたい2ヶ月で死んでしまうことと比べると、約2倍長生きしたことになります。
カブトムシに長生き・産卵してもらうには、プロゼリーを与えるのがおすすめです^^
100円ショップの昆虫ゼリーは使わない方が良い
カブトムシの餌代を節約したかったり、手っ取り早く餌を用意したかったりする場合、100円ショップで購入することを思いつく人も多いと思います。ですが、僕としては100円ショップのゼリーはオススメしません。
理由は、次の3つです。
100円ショップの昆虫ゼリーをオススメしない理由
- 水分が多い(液だれする)
- 臭いがキツい
- カブトムシの食いつきが悪い
100円ショップのゼリーは水分が多く、容器を傾けると液が滴ってくるほどです。これでは、ゼリーの蓋のシールを剥がすときにまず手が汚れますし、ケースの中でカブトムシがゼリーの容器をひっくり返すと土がベチャベチャになります。
臭いがキツいのも、僕的にはマイナスポイントです。僕が100円ショップのゼリーを試してみたところ、カブトムシのケースの中が独特の甘酸っぱい臭いでいっぱいになりました。
僕が100円ショップの昆虫ゼリーをオススメしない最大の理由は、カブトムシの食いつきが悪いことです。カブトムシがちゃんと食べることが、餌としての最低条件です。僕のカブトムシの場合、100円ショップのゼリーは、食べても一晩で5分の1くらいでした…。
そもそも、100円ショップのゼリーに対して、その何倍もの値段のゼリーと同じクオリティを求めるのがムリな話ですよね。
カブトムシのことを思うなら、100円ショップのゼリーは選ばないで下さい。僕がオススメするのは、プロゼリーです(くどいようですが、笑)。
身近な食べ物をカブトムシにあげてみよう
普段、カブトムシに昆虫ゼリーを与えていても、「餌の在庫がなくなった!」「ちょっと変わった餌をあげてみたい(昆虫ゼリーばかりあげるのは飽きた…)」といった場合もあると思います^^;
昆虫ゼリー以外でカブトムシの餌にオススメなのは、果物です。カブトムシは甘い物が大好き。飼育本によると、リンゴやバナナがオススメです。リンゴやバナナなら、家にある人も多いのではないでしょうか。
リンゴやバナナがカブトムシの餌として最適なのは、果物の中でも水分が少ないからです。水分量が多いと、カブトムシは下痢をするなどお腹をこわしてしまいます。カブトムシは、きゅうりやトマトといった野菜も食べますが、水分量が多く、おすすめではありません。
ここで、カブトムシの餌にオススメな食べ物とオススメでない食べ物をまとめてみました。
◎カブトムシにオススメな食べ物
- リンゴ
- バナナ
×カブトムシにオススメでない食べ物
- スイカ
- メロン
- 桃
- ぶどう
- きゅうり
- トマト など
カブトムシに与えて良いかどうかは、水分量を基準に判断すればOKです。上述のとおり、リンゴやバナナなら、間違いありません^^
水分量の多い餌では、ケースの中がおしっこまみれに…!
実際、僕の息子が小学6年生のときにブルーベリー農園でカブトムシを分けてもらったところ、車での移動中、プラスチックケースの中がおしっこでビチャビチャになりました。
果汁たっぷりのブルーベリーは、人間には良くても、カブトムシにとっては腹下しのもとですね…。
僕の子供の頃を思い出しても、「カブトムシといえば、スイカ!」なのですが、その考えは、もはや完全に時代遅れ(笑)カブトムシに身の回りのものを餌として与えるなら、水分量の少ないフルーツを選んで下さい。
なお、人間用の果物ゼリーも水分量が多く、カブトムシの体には合いません。はちみつは、原液のままでは糖度が高く、カブトムシの口の部分で固まってしまう可能性があって危険です。これらは、カブトムシにはくれぐれも与えないで下さいね。
カブトムシに実際にバナナをあげてみた
では、ここで、僕がカブトムシにバナナをあげてみたときのお話をします。上述のプロゼリーをたまたま使い切ってしまったため、僕は、一時しのぎの餌としてバナナをあげることにしました。
このときのカブトムシの反応はというと…まさかのスルーでした!
1cmほどの厚さに切ったバナナを空になったゼリーの容器に入れ、ワクワクしながらカブトムシをその上にオンしてみたのですが、全く関心を示してくれませんでした(涙) バナナの上に乗った姿はかわいかったのに。バナナには一切興味を示さず、歩き去っていきました、、、
一晩経ってケースを見てみると、バナナは土だらけ。容器の外に転がっていました。バナナの形に変化はなく、カブトムシが食べた形跡はありませんでした。よほど、今まで食べていたプロゼリーが好きだったのでしょうか…(苦笑)
このような経験から、カブトムシの餌には、やはり昆虫ゼリーが一番といえます。昆虫ゼリー以外の食べ物を与えるときがあっても、一時的なものに留めた方が良いでしょう。
カブトムシを大切に育てるなら、栄養たっぷりの昆虫ゼリーをメインに与えるようにして下さいね。
昆虫ゼリーは、土の上に直接置いて毎日交換しよう
昆虫ゼリーを用意したら、カブトムシにあげてみましょう。昆虫ゼリーの与え方としては、土の上に直接置いてOKです。餌台は必要ありません。ダニが発生しないように、多少の食べ残しがあっても毎日交換して下さいね。
僕が餌台をおすすめしない3つの理由
初めてカブトムシの飼育をするとき、「これも買っておいた方がいいかな」と思うグッズのひとつが餌台です。餌台は、昆虫ゼリーと並んで販売されていることが多いです。ただ、僕の経験上、餌台の使用はおすすめしません。
餌台とは
餌台は、カブトムシが昆虫ゼリーをひっくり返して土を汚すのを防ぐためのグッズです。木の凹みに昆虫ゼリーをセットして使います。
僕が餌台をおすすめしない理由は、次のとおりです。
僕が餌台をおすすめしない理由
- 土に直置きした昆虫ゼリーをひっくり返すカブトムシは、餌台もひっくり返す
- カブトムシが餌台をひっくり返したとき、他のカブトムシに当たることがある
- 餌台はカビやすい
カブトムシは、夜間、活発に動き、ケースの中を散らかすことが多いです。土に置いた昆虫ゼリーをひっくり返すカブトムシは、餌台を用意しても、その餌台ごと昆虫ゼリーをひっくり返します(汗) 逆に、おとなしい子であれば、昆虫ゼリーを土に直置きしても、ひっくり返すことなく黙々と食べます。餌台の使用は無意味です。
カブトムシが餌台をひっくり返すとき、それが他のカブトムシに当たる可能性もあります。カブトムシのために用意した餌台が、カブトムシを傷つける凶器になり得ます。
餌台がカビることもしばしばです。餌台には昆虫ゼリーの液体や食べこぼしが付着しやすく、適度な温度と湿度も重なって、カビが繁殖しやすいです。餌台は500円前後。カビが生えたとはいえ、気軽に買い換えようと思う値段ではありません(少なくとも僕にとっては、笑)。
以上の理由により、餌台はなくて十分です。昆虫ゼリーは、土に直置きで問題ありません。
ダニの発生を防ぐため、昆虫ゼリーは毎日交換しよう
毎日昆虫ゼリーを交換するのも、カブトムシを気持ちよく飼う上で重要なポイントのひとつです。
食べ残しのゼリーをそのままにしておくと、いつのまにかダニが大量発生していることがあります。僕の経験上、ダニがケースの外に出てくることはありませんが、ダニがウヨウヨしているのは気持ち悪いですよね(汗)
ダニは、もともとカブトムシに付いていたり、土の中にいたりするケースが多いです。それが、昆虫ゼリーの食べ残しやカブトムシの排泄物を食べて増殖します。
ダニを増やさないため、ゼリーの食べ残しを放置せず1日1回の頻度で交換し、土は定期的に交換するようにして下さい。
昆虫ゼリーは、カブトムシ一匹につき1日1個で十分です。土は2週間に1回を目安に交換して下さい。
まとめ
カブトムシの餌には、昆虫ゼリーが最適です。カブトムシに長生き・産卵してもらうには、プロテイン入りのゼリーを与えましょう。
身近な食べ物をカブトムシにあげるときは、リンゴやバナナなどの水分量の少ない果物がオススメです。水分量が多いスイカなどは、カブトムシがお腹を壊すもとです。
なお、下記のページでは、僕が実際に使ってみた結果をもとに、カブトムシの飼育に人気が高い昆虫ゼリーをランキングにまとめて紹介しています。ぜひ、参考にしてくださいね^^